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ライブ エディターでライブ スクリプトを作成

ライブ スクリプトは、コード、出力および書式設定されたテキストをライブ エディターと呼ばれる単一の対話型環境で統合したプログラム ファイルです。ライブ スクリプトでは、コードを記述し、生成された出力とグラフィックスを、それを生成したコードとともに表示できます。書式設定されたテキスト、イメージ、ハイパーリンクおよび数式を追加して、他のユーザーと共有できる対話型の表現を作成します。

Three live scripts demonstrating the different ways that you can combine code, output, and formatted text. One live script also demonstrates the use of a drop-down list and a slider bar in code.

ライブ スクリプトの作成

ライブ エディターでライブ スクリプトを作成するには、[ホーム] タブに移動して [新規ライブ スクリプト] をクリックします。コマンド ウィンドウで関数 edit を使用することもできます。たとえば、ファイル penny.mlx を開くか、または作成するには edit penny.mlx と入力します。必ずライブ スクリプトが作成されるように、.mlx 拡張子を指定します。拡張子を指定しないと、MATLAB® では既定でファイルに .m 拡張子が付けられます。このファイルは、標準コードのみをサポートします。

既存のスクリプトをライブ スクリプトとして開く

既存のスクリプトが存在する場合、ライブ エディターでライブ スクリプトとして開くことができます。スクリプトをライブ スクリプトとして開くと、ファイルのコピーが作成され、元のファイルは変更されずに残ります。MATLAB は、元のスクリプトのパブリッシュ マークアップを、新しいライブ スクリプトの中では書式設定されたコンテンツに変換します。

既存のスクリプト (.m) をエディターでライブ スクリプト (.mlx) として開くには、ドキュメントのタブを右クリックし、コンテキスト メニューから [scriptName をライブ スクリプトとして開く] を選択します。または、[エディター] タブに移動し、[保存] をクリックして [名前を付けて保存] を選択します。次に、[ファイルの種類][MATLAB ライブ コード ファイル (*.mlx)] に設定し、[保存] をクリックします。

メモ

スクリプトをライブ スクリプトに変換するには、ここに記載されている変換方法のいずれかを使用しなければなりません。.mlx 拡張子を付けてスクリプトの名前を変更しただけでは動作せず、ファイルが破損する場合があります。

コードの追加

ライブ スクリプトを作成した後、コードを追加して実行できます。たとえば、乱数データのベクトルをプロットする次のコードを追加し、プロット上に平均値を示す水平線を描画します。

n = 50;
r = rand(n,1);
plot(r)

m = mean(r);
hold on
plot([0,n],[m,m])
hold off
title('Mean of Random Uniform Data')

New live script in the Live Editor with code that plots a vector of random data and its mean

コードの実行

コードを実行するには、コードの左側にある縞模様の縦のバーをクリックします。あるいは、[ライブ エディター] タブに移動して [実行] をクリックします。プログラムの実行中は、エディター ウィンドウの左上にステータス インジケーター が表示されます。コードの行の左側にあるグレーで点滅しているバーは、MATLAB が実行中の行を示しています。MATLAB が実行中の行に移動するには、ステータス インジケーターをクリックします。

MATLAB によるプログラムの実行中にエラーが発生した場合、または MATLAB がコード内の重大な問題を検出した場合、ステータス インジケーターはエラー アイコン に変わります。エラーに移動するには、アイコンをクリックします。コード行の右側のエラー アイコン によってエラーが示されます。対応するエラー メッセージが出力として表示されます。

ライブ スクリプトは、保存しなくても実行できます。ライブ スクリプトを保存する場合、MATLAB は自動的に .mlx 拡張子を付けて保存します。たとえば、[ライブ エディター] タブに移動して、[保存] をクリックし、「plotRand」という名前を入力します。MATLAB はライブ スクリプトを plotRand.mlx として保存します。

出力の表示

既定では、MATLAB は出力をコードの右側に表示します。各出力はそれを作成する行とともに表示されます。キーボードを使用してコードと出力間でフォーカスを移動するには Ctrl+Shift+O を押します。macOS では、Option+Command+O を押します。

スクロールするとき、MATLAB は出力を生成元のコードに合わせて表示します。出力が右側に表示されているときにコードに合わせた出力の表示を無効にするには、出力セクションを右クリックして、[同期スクロールを無効にする] を選択します。出力表示パネルのサイズを変更するには、コードと出力の間のサイズ変更バーを左または右へドラッグします。

Live script named plotRand.mlx with output to the right of the code

出力をクリアするには、出力か、それを作成したコード行を右クリックし、[出力のクリア] を選択します。すべての出力をクリアするには、スクリプト内の任意の場所で右クリックして、[すべての出力をクリア] を選択します。あるいは、[ビュー] タブの [出力] セクションで [すべての出力をクリア] ボタンをクリックします。

変数や Figure などの個々の出力を別のウィンドウで開くには、出力の右上隅の [Figure ウィンドウで開く] ボタン をクリックします。変数は変数エディターで、Figure は Figure ウィンドウで開きます。ライブ スクリプトの外部で変数または Figure に行った変更は、ライブ スクリプトに表示される出力には適用されません。

出力の Figure を変更するには、Figure の座標軸の右上隅または [Figure] ツールストリップにあるツールを使用します。これらのツールを利用して、Figure のデータを確認したり、書式設定と注釈を追加することができます。詳細については、ライブ スクリプトでの Figure の変更を参照してください。

ビューの変更

現在のフローのライブ スクリプトを最適化するために、出力を表示する場所、およびライブ スクリプト内にコードを表示するかどうかを変更できます。

既定では、出力はコードの右側に表示されます。各出力はそれを作成する行とともに表示されます。コードを記述するときは、このオプションが最適です。

Live script named plotRand.mlx with code on the left and the resulting output to the right

出力をコードとともにインラインで表示するには、ライブ スクリプトの右にある [インラインで出力] ボタン を選択します。[ビュー] タブの [ビュー] セクションに移動しても、[インラインで出力] を選択できます。MATLAB では、各出力はそれを作成する行の下に表示されます。このビューは、共有する場合に最適です。

Live script named plotRand.mlx with code at the top and the resulting output under the line that creates it

コードを非表示にして、出力、コントロール、タスク、および書式設定されたテキストのみを表示するには、ライブ スクリプトの右または [ビュー] タブにある [コードを非表示] ボタン を選択します。このビューは、ライブ スクリプト内のコントロールの値の変更だけを他のユーザーに行わせる場合、または他のユーザーに自分のコードを表示しない場合の共有に最適です。

Live script named SolarPanelEstimator.mlx with a drop-down list, two sliders, and a button that allows a user to specify inputs and start a calculation. All code is hidden.

新しいライブ スクリプトを作成するときに既定の出力場所を変更するには、[ホーム] タブの [環境] セクションで、[基本設定] をクリックします。[MATLAB][エディター/デバッガー][表示] を選択してから、[ライブ エディターの既定の表示] の異なるオプションを選択します。

テキストの書式設定

書式設定されたテキスト、ハイパーリンク、イメージおよび数式をライブ スクリプトに追加して、他のユーザーと共有するために体裁を整えたドキュメントを作成できます。たとえば、plotRand.mlx にタイトルと導入テキストを追加するには、次のようにします。

  1. カーソルをライブ スクリプトの先頭に置き、[ライブ エディター] タブの [テキスト] を選択します。新しいテキストがコードの上部に表示されます。

  2. [スタイルを選択します] ボタン をクリックして [タイトル] を選択することもできます。

  3. テキスト Plot Random Data を追加します。

  4. カーソルを行内に置いたまま、[中央揃え] ボタン をクリックして、テキストを中央揃えにします。

  5. 次の行には Enter キーを押して移動します。

  6. テキスト This script plots a vector of random data and draws a horizontal line on the plot at the mean. を入力します。

利用できるすべての書式設定オプションのリストを含む詳細については、ライブ エディターでのテキストの書式設定を参照してください。

Live script named plotRand.mlx with the centered title Plot Random Data and a line of introductory text, followed by code and its output

ライブ エディターに表示されるフォントのサイズを調整するには、Ctrl + プラス (+) および Ctrl + マイナス (-) のキーボード ショートカットを使用するか、Ctrl キーを押しながらマウスでスクロールします。macOS システムでは、Ctrl キーの代わりに Command キーを使用します。

表示されるフォントのサイズ変更は、ライブ スクリプトを PDF、Microsoft® Word、HTML、または LaTeX にエクスポートする場合は適用されません。

ライブ スクリプトを標準コードとして保存

ライブ スクリプトを標準のコード ファイル (.m) として保存するには、次を行います。

  1. [ライブ エディター] タブの [ファイル] セクションで、[保存][名前を付けて保存] を選択します。

  2. 表示されたダイアログ ボックスで、[ファイルの種類] として [MATLAB コード ファイル (UTF-8) (*.m)] を選択します。

  3. [保存] をクリックします。

保存するときに、MATLAB は、すべての書式設定されたコンテンツをパブリッシュ マークアップに変換します。

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