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カメラ ツール バーを使用した視点のコントロール
カメラ ツール バー
カメラ ツール バーを使用すると、視点操作を対話的に行うことができます。カメラ ツール バーを使用するには、以下のようにします。
Figure ウィンドウの [表示] メニューから [カメラ ツール バー] を選択するか、コマンド ウィンドウに
cameratoolbar
と入力して、ツール バーを表示する。ボタンをクリックするか、コマンド ウィンドウで
cameratoolbar
モードを変更して、使用するカメラ モーション コントロールのタイプを選択する。Figure ウィンドウ上にカーソルを置いてクリックし、右マウス ボタンを押して該当する方向にカーソルを移動する。
マウスを移動すると、表示は即座に更新されます。
ツール バーは、以下を含みます。
カメラ モーション コントロール — 有効にするカメラ モーション機能を選択します。ツールメニューからカメラ モーション コントロールにアクセスすることも可能です。
主軸セレクター — カメラ コントロールの中には、特定の軸に対応して動作するものがあります。これらのセレクターによって軸を選択したり、主軸を指定しない制限された動きを選択することができます。セレクターは、現在選択されている関数が使用できないときにはグレーになっています。[ツール] メニューから主軸セレクターにアクセスすることも可能です。
シーンのライト — シーンを照らすライトのオンとオフを切り替えるボタン (軸 1 本に付きライトが 1 つあります)
投影法のタイプ — 正投影または透視投影タイプを選択できます。
リセットと中止 — [リセット] ボタンは、シーンを操作の開始時の表示に戻します。[中止] は、カメラの移動を停止させます (これは、カーソルの移動が大きすぎた場合に役立ちます)。[ツール] メニューから拡張されたカメラのリセット関数にアクセスすることもできます。
主軸
シーンの主軸は、スクリーンの上向きの方向を定義します。たとえば、MATLAB® の表面プロットは上方向を z 軸に沿って合わせます。
主軸はカメラ ツールの動きを選択した主軸に対して (スクリーン上で) 平行または垂直な軸に沿うようにします。特定の軸に定義されたデータがある場合には、主軸の指定が役立ちます。Z は MATLAB の既定の 3 次元の視点と一致するので、これが既定の主軸です。
カメラ ツールの 2 つのツール (回転と移動) を使うと、軸を指定しない場合と、主軸を選択する場合を選択できます。スクリーン上で、回転軸は CameraTarget
プロパティによって定義される点を通り、主軸に対して水平および垂直である垂直線と平行線によって決められます。
たとえば主軸が z 軸であるとき、移動は以下のようになります。
カメラ ターゲットを通過する垂直線が z 軸に対して平行です。
カメラ ターゲットを通過する水平線が z 軸に対して垂直です。
これは、シーン (またはカメラ) の中心がカメラ ターゲットを中心とする円弧内を移動することを意味します。以下の図は主軸 z に対する回転軸を示します。
回転軸は、常にカメラ ターゲットを通過します。
3 次元カメラ モーションの最適化
プロットを作成する際に、MATLAB は Figure ウィンドウに合った縦横比でプロットを表示します。この動作はカメラをシーンの周囲に移動すると歪みを生じるので、3 次元グラフィックスの操作について最適な状況とならない場合があります。この歪みを防ぐには、3 次元可視化モードに切り替えるとよいでしょう (axis
vis3d
コマンドを使用してコマンド ラインから使用可能です)。カメラ ツール バーを使用するとき MATLAB は自動的に 3 次元可視化モードに切り替えますが、次のダイアログ ボックスを表示して警告します。
このダイアログ ボックスは、MATLAB セッションごとに一度表示されます。
カメラ モーション コントロール
この節では、ツール バーから選択可能な個々のカメラ移動関数について説明します。
メモ
以下の図を解釈する際には、カメラは常にカメラ ターゲットを向いていることに注意してください。カメラの動きに関するグラフィックス プロパティの説明はカメラ グラフィックス用語を参照してください。
カメラの旋回移動
カメラの旋回移動は、z 軸についてカメラを回転します (既定の設定)。主軸セレクターを使用して x、y、z 軸または軸を指定しない回転を選択できます。主軸を使用しない場合は、任意の軸に対して回転させることができます。
グラフィックス プロパティ
カメラの旋回移動は、CameraTarget
を固定しながら CameraPosition
プロパティを変更します。
ライトの回転
シーンのライトは、カメラの位置を元に配置される光源です。既定の設定ではシーンのライトはカメラの右側に置かれます (すなわち、camlight
right
)。ライトの回転は、カメラの位置からのライトのオフセットを変更します。シーンのライトは 1 つのみですが、light
コマンドを使用して他のライトを追加できます。
黄色い電球のアイコンをクリックして、シーンのラインとのオンとオフを切り替えます。
グラフィックス プロパティ
シーンライトの旋回移動は、Light の Position
プロパティを変更して、シーンのライトを移動させます。
カメラの移動/回転
カメラの移動/傾斜は、カメラを固定しながらカメラが指すシーン内の点を移動させます。移動は、既定の設定では z 軸に対する円弧内で行われます。主軸セレクターを使用して x、y、z 軸または軸を指定しない回転を選択することができます。
グラフィックス プロパティ
カメラの移動/傾斜は、CameraTarget
プロパティを変更して、カメラが指しているシーンの点を移動させます。
カメラを水平/垂直方向に移動
カーソルを水平または垂直 (または 2 つの組み合わせ) に移動することにより、シーンは同じ方向に移動します。
グラフィックス プロパティ
水平方向および垂直方向の移動は、平行なラインに沿って CameraPosition
と CameraTarget
を同時に移動することにより行います。
カメラの前方と後方への移動
カーソルを上または右に移動すると、カメラはシーンに近づいていきます。カーソルを下または左に移動すると、カメラはシーンから遠ざかります。カメラはシーンの対象物の内部を通って、またカメラ ターゲットの反対側に移動することができます。
グラフィックス プロパティ
この関数は CameraPosition
をカメラ位置とカメラ ターゲットを結ぶラインに沿って移動させます。
カメラのズーム
カメラのズームによって、カーソルを上または右に移動するとシーンを大きく、カーソルを下または左に移動するとシーンを小さくします。ズーミングはカメラを移動しないので、シーンのオブジェクトを通過して視点を移動することはできません。
グラフィックス プロパティ
ズームは、CameraViewAngle
を変更することにより実装されます。角度が大きいとシーンは小さくなり、その反対も成り立ちます。
カメラの回転
カメラの回転は視点軸の周囲にカメラを回転し、それにより視点をスクリーン上で回転させます。
グラフィックス プロパティ
カメラの回転は CameraUpVector
を変更させます。