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geotiffread

(非推奨) GeoTIFFファイルの読み取り

URL からGeoTIFFファイルを読み取る場合、または同じファイルから複数の画像を読み取る場合を除き、geotiffread は推奨されません。その他の状況では、代わりに readgeoraster を使用してください。詳細については、バージョン履歴を参照してください。

構文

[A,R] = geotiffread(filename)

[X,cmap,R] = geotiffread(filename)

[A,refmat,bbox] = geotiffread(filename)

[X,cmap,refmat,bbox] = geotiffread(filename)

[___] = geotiffread(url)

[___] = geotiffread(___,idx)

説明

[A,R] = geotiffread(filename) は、filename で指定されたGeoTIFFファイルから地理参照されたグレースケール、RGB、またはマルチスペクトル画像またはデータ グリッドを A に読み取り、空間参照オブジェクト R を作成します。

[X,cmap,R] = geotiffread(filename) はインデックス付きイメージを X に読み込み、関連付けられているカラーマップを cmap に読み込み、空間参照オブジェクト R を作成します。

[A,refmat,bbox] = geotiffread(filename) は、地理参照されたグレースケール、RGB、またはマルチスペクトル画像またはデータ グリッドを A に読み込み、対応する参照マトリックスを refmat に読み込み、境界ボックスを bbox に読み込みます。

[X,cmap,refmat,bbox] = geotiffread(filename) はインデックス付きイメージを X に読み込み、関連付けられているカラーマップを cmap に読み込み、参照マトリックスを refmat に読み込み、境界ボックスを bbox に読み込みます。参照マトリックスはGeoTIFFファイルによって明確に定義されている必要があります。そうでない場合、参照マトリックスと境界ボックスは空のまま返されます。

[___] = geotiffread(url) は URL からGeoTIFFイメージを読み取ります。

[___] = geotiffread(___,idx) は、複数の画像を含むGeoTIFFファイルまたは URL から 1 つの画像を読み取ります。

例

GeoTIFFファイルから画像を読み込んで表示する

GeoTIFFファイルを配列およびマップ セル参照オブジェクトとしてワークスペースに読み込みます。

[boston,R] = geotiffread("boston.tif");

関数 mapshow を使用してイメージを表示します。

figure
mapshow(boston,R)
axis image off

この例で使用されているデータには、GeoEye が著作権を所有する資料が含まれており、すべての権利は留保されています。

入力引数

filename — GeoTIFFファイルの名前

文字ベクトル | string スカラー

GeoTIFFファイルの名前。文字列スカラーまたは文字ベクトルとして指定されます。filename にフォルダー名を含めるか、ファイルを現在のフォルダーまたは MATLAB^® パス上のフォルダーに配置します。名前付きファイルに拡張子 .TIF または .TIFF (大文字または小文字) が含まれている場合は、filename から拡張子を省略できます。

idx — GeoTIFFファイル内の画像のインデックス

1 (既定値) | 正の整数

GeoTIFFファイル内の画像のインデックス。正の整数として指定されます。たとえば、idx が 3 の場合、geotiffread はファイル内の 3 番目のイメージを読み取ります。デフォルトでは、idx はファイル内の最初の画像にインデックスを付けます。

url — インターネット URL

文字ベクトル | スカラー string

文字列列スカラーまたは文字ベクトルとして指定されたインターネット URL。URL にはプロトコルの種類 (例: 「https://」) を含める必要があります。

出力引数

A — 地理参照画像またはデータグリッド

M 行 N 列の数値行列 | M×N×P の数値配列

地理参照された画像またはデータ グリッド。次のいずれかとして返されます。

• ファイルにグレースケール画像またはデータグリッドが含まれている場合、M×N の数値行列

• ファイルにカラー画像、マルチスペクトル画像、ハイパースペクトル画像、またはデータ グリッドが含まれている場合は、M x N x P の数値配列になります。

A のクラスは、ファイル内のピクセル データのストレージ クラスに依存します。これは、imfinfo 関数によって返される BitsPerSample プロパティに関連しています。

R — 空間参照オブジェクト

地理ラスター参照オブジェクト | マップラスター参照オブジェクト

空間参照オブジェクト。次のいずれかとして返されます。

• タイプ GeographicCellsReference または GeographicPostingsReference の地理ラスター参照オブジェクト。このオブジェクトは、画像またはデータ グリッドが地理座標系を参照しているときに返されます。

• タイプ MapCellsReference または MapPostingsReference のマップ ラスター参照オブジェクト。このオブジェクトは、画像またはデータ グリッドが投影座標系を参照するときに返されます。

X — インデックス付きイメージ

M 行 N 列の数値行列

インデックス付きイメージ。M 行 N 列の数値行列として返されます。

cmap — カラーマップ

c 行 3 列の数値行列

インデックス付きイメージ X に関連付けられたカラー マップ。c 行 3 列の数値行列として指定されます。カラーマップには c 色があり、それぞれが赤、緑、青のピクセル値で表されます。カラーマップの値は [0,1] の範囲に再スケールされます。

refmat — 参照マトリックス

3行2列の数値行列 | []

参照マトリックス。ラスター行と列のインデックスを次の式に従って地理座標に変換3 行 2 列の数値マトリックスとして返されます。

[lon lat] = [row col 1] * refmat

refmat は、データ グリッドの各列が子午線に沿い、各行が緯線に沿う (回転なし、傾斜なしの) 関係を定義します。refmat はGeoTIFFファイルによって明確に定義される必要があります。そうでない場合、refmat と境界ボックス bbox は空として返されます。

データ型: double

bbox — 境界ボックス

2行2列の数値行列 | []

境界ボックス。GeoTIFF ファイル内の画像データの各次元の最小値 (行 1) と最大値 (行 2) を指定する 2 行 2 列の数値行列として返されます。refmatが GeoTIFFGeoTIFFによってあいまいに定義されている場合、bbox は空として返されます。

データ型: double

ヒント

• geotiffread は、MATLAB 関数 imread の TIFF 読み取り関数を使用してピクセル データをインポートし、同様に imread の制限も共有します。TIFF 画像のサポートに関する情報については、imread のドキュメントを参照してください。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

R2020a: 関数 geotiffread は非推奨

URL からGeoTIFFファイルを読み取る場合、または同じファイルから複数の画像を読み取る場合を除き、geotiffread は推奨されません。その他の状況では、代わりに readgeoraster を使用してください。geotiffread を削除する予定はありません。

場合によっては参照マトリックスを返す geotiffread とは異なり、readgeoraster 関数はラスター参照オブジェクトを返します。参照オブジェクトには、参照マトリックスに比べていくつかの利点があります。

• 参照マトリックスとは異なり、参照オブジェクトには、関連付けられたラスターの大きさ、その制限、行と列の方向を文書化するプロパティがあります。参照オブジェクトのプロパティの例については、GeographicCellsReference および MapPostingsReference を参照してください。

• geocrop または mapcrop 関数を使用して、参照オブジェクトに関連付けられたラスター範囲を操作できます。

• georesize または mapresize 関数を使用して、参照オブジェクトに関連付けられたラスターの大きさと解像度を操作できます。

次の表に、geotiffread のいくつかの一般的な使用方法と、代わりに readgeoraster を使用するようにコードを更新する方法を示します。geotiffread とは異なり、readgeoraster 関数ではファイル拡張子を指定する必要があります。たとえば、[Z,R] = readgeoraster('boston.tif') を使用します。

非推奨	推奨
[A,R] = geotiffread(filename);	[A,R] = readgeoraster(filename);
[X,cmap,R] = geotiffread(filename);	[X,R,cmap] = readgeoraster(filename);
[A,refmat,bbox] = geotiffread(filename);	[A,R] = readgeoraster(filename); xlimits = R.XWorldLimits; ylimits = R.YWorldLimits; bbox = [xlimits' ylimits'];

参考

geoshow | geotiffinfo | geotiffwrite | imread | mapshow | readgeoraster

トピック

• インポートとエクスポートでサポートされている地理空間ファイル形式