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imfinfo

グラフィックス ファイルの情報

説明

info = imfinfo(filename) は、指定されたグラフィックス ファイル内のイメージに関する情報を含むフィールドをもつ構造体を返します。ファイルの形式は、ファイルの内容から推測されます。

filename が複数のイメージを含む CUR、GIF、HDF4、ICO、PBM、PGM、PPM、SVS、または TIFF ファイルである場合、info はファイル内のイメージごとに 1 つの要素を含む構造体配列です。たとえば、info(3) は、ファイルの 3 番目のイメージの情報を含みます。

info = imfinfo(filename,fmt) は、関数が filename という名前のファイルを見つけられない場合、filename.fmt という名前のファイルをさらに検索します。

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サンプル イメージに関する情報を検索します。

info = imfinfo("ngc6543a.jpg");

info 構造体にはフィールド FilenameFileModDateFileSizeFormatFormatVersionWidthHeightBitDepthColorTypeFormatSignatureNumberOfSamplesCodingMethodCodingProcessCommentAutoOrientedWidthAutoOrientedHeight が含まれます。

構造体の特定の情報を表示するには、そのフィールドを参照します。たとえば、構造体から符号化方式情報を表示します。

info.CodingMethod
ans = 
'Huffman'

入力引数

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グラフィックス ファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

ファイルの場所に応じて、filename は次の形式のいずれかをとります。

場所

形式

現在のフォルダー、または MATLAB® パス上のフォルダー

ファイル名を filename で指定します。

例: "myImage.jpg"

フォルダー内のファイル

ファイルが現在のフォルダーまたは MATLAB パス上のフォルダーにない場合は、絶対パス名または相対パス名を指定します。

例: "C:\myFolder\myImage.png"

例: "\imgDir\myImage.bmp"

Uniform Resource Locator (URL)

ファイルをインターネット URL で指定する場合、filename には http:// などのプロトコル タイプが含まれていなければなりません。

例: "http://my_hostname/my_path/my_image.jpg"

リモートの場所

リモートの場所に保存されたファイルの場合、filename は次の形式の URL として指定されたファイルの絶対パスを含まなければなりません。

scheme_name://path_to_file/my_file.ext

リモートの場所に基づいて、scheme_name には次の表の値のいずれかを指定できます。

リモートの場所scheme_name
Amazon S3™s3
Windows Azure® Blob Storagewasb, wasbs
HDFS™hdfs

詳細については、リモート データの操作を参照してください。

例: "s3://my_bucket/my_path/my_image.jpg"

イメージ形式。標準のファイル拡張子を示す string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。サポートする形式とそのファイル拡張子の一覧を表示するには、imformats を呼び出します。

例: "png"

出力引数

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グラフィックス ファイルの情報。構造体配列として返されます。info のフィールド セットは、ファイルとファイルの形式によって異なります。次の表で、常に含まれるフィールドを説明します。

フィールド名

説明

Filename

ファイル名。ファイルが現在のフォルダーにない場合、またはリモートの場所にある場合、Filename にはファイルの絶対パスまたはアドレスが含まれます。

文字ベクトル

FileModDate

ファイルが最後に変更された日付。

文字ベクトル

FileSize

ファイルのサイズ (バイト単位)。

整数

Format

ファイル形式 (ファイル拡張子の形式)。考えられる拡張子が複数ある形式の場合 (JPEG や TIFF など)、imfinfo 関数はファイル形式レジストリに最初に出現する変形バージョンの形式を返します。(詳細については、imformats を参照してください。)

文字ベクトル

FormatVersion

ファイル形式のバージョン。

文字ベクトルまたは数値

Width

イメージの幅 (ピクセル単位)。

整数

Height

イメージの高さ (ピクセル単位)。(BMP ファイルの詳細については、ヒントを参照してください。)

整数

BitDepth

ピクセルあたりのビット数。

整数

ColorType

イメージ タイプ。ColorType の可能な値には、トゥルーカラー (RGB) イメージの 'truecolor'、グレースケール強度イメージの 'grayscale'、インデックス付きイメージの 'indexed' がありますが、これらに限定されません。

文字ベクトル

AutoOrientedWidth (R2024b 以降)

Exif (Exchangeable image file format) の Orientation タグを適用した後のイメージの幅 (ピクセル単位)。ファイルに Exif の Orientation タグがない場合、このフィールドは Width フィールドと同じ値になります。整数

AutoOrientedHeight (R2024b 以降)

Exif の Orientation タグを適用した後のイメージの高さ (ピクセル単位)。ファイルに Exif の Orientation タグがない場合、このフィールドは Height フィールドと同じ値になります。整数

info 構造体配列には、一部のファイル形式用の追加フィールドが含まれています。

  • DNG のみimfinfo 関数は、Adobe® DNG ファイル version 1.5 以下に属するタグを出力構造体で個々の名前付きフィールドとして返します。すべての DNG ファイル タグの一覧については、Adobe Digital Negative (DNG) Specification の第 4 章を参照してください。

  • DNG、JPEG、TIFF のみfilename に Exif タグが含まれている場合、infoDigitalCamera フィールドや GPSInfo (Global Positioning System Information) フィールドが含まれている可能性があります。

  • GIF のみinfo 構造体には、100 分の 1 秒単位の値を含む DelayTime フィールドが含まれています。

  • JPEG のみ

    • filename に、埋め込まれた Extensible Metadata Platform (XMP) メタデータが含まれている場合、infoXMPData フィールドが含まれます。filename の XMP メタデータに International Press Telecommunications Council (IPTC) データが含まれている場合、そのデータは XMPData フィールドの Iptc4xmpCore (コア メタデータ) および Iptc4xmpExt (拡張メタデータ) サブフィールドにあります。

    • filename に Exif の Orientation タグが含まれる場合、info には Exif の Orientation タグの値を含む Orientation フィールドが含まれます。

  • JPEG 2000 のみinfo 構造体には、m 行 3 列の cell 配列を含む ChannelDefinition フィールドが含まれます。ここで、m はイメージ データの行数です。

    • ChannelDefinition の最初の列は、ファイル内に存在するチャネル位置を示します。

    • ChannelDefinition の 2 番目の列はチャネルのタイプを示します。

    • ChannelDefinition の 3 番目の列はチャネル マッピングを示します。

  • TIFF のみinfo 構造体には、Exif の Orientation タグの値を含む (Exif の Orientation タグがない場合は値 1 を含む) Orientation フィールドが含まれています。

ヒント

  • JPEG および TIFF ファイルの場合、info 構造体には、イメージ ファイルの Exif の Orientation タグの値を含む Orientation フィールドが含まれていることがあります。

    次の表に、名前と値の引数 AutoOrienttrue である場合に、imread 関数が Exif の Orientation タグの値を使用してイメージ データをどのように変換するのかを示します。

    Orientation フィールドの値変換の説明
    1変換なし
    2縦軸を中心に鏡映
    3180 度回転
    4縦軸を中心に鏡映してから、180 度回転
    5縦軸を中心に鏡映してから、反時計回りに 90 度回転
    6時計回りに 90 度回転
    7縦軸を中心に鏡映してから、時計回りに 90 度回転
    8反時計回りに 90 度回転

    (R2024b 以降)

  • Adobe DNG ファイルの場合、imfinfo 関数は、プレビュー イメージのイメージ寸法を info 構造体の Height フィールドと Width フィールドで返します。

  • BMP ファイルの場合、info 構造体には負の Height 値が含まれることがあります。負の値は、イメージの原点が左上隅にあることを示します。その場合、イメージの実際の高さ (ピクセル単位) は Height 値の絶対値です。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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参考

| | | (Image Processing Toolbox)