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e57FileReader
説明
e57FileReader
オブジェクトには、E57 ファイルに含まれるメタデータが読み取り専用のプロパティとして格納されます。これらのプロパティは、オブジェクト関数 readPointCloud
でファイルから点群データを読み取るために使用します。
E57 ファイル形式は、米国試験材料協会 (ASTM) によって指定されたものであり、XML データ形式に基づいてデータを階層ツリー構造で格納します。複数の点群およびイメージを、関連するセンサーのメタデータと共に格納できます。各 E57 ファイルには、点群データを格納する Data3D
要素と、イメージを格納する Images2D
要素が 1 つずつ含まれています。ファイル形式の詳細については、E57 ファイル形式を参照してください。
作成
説明
は、E57 ファイルから点群データを読み取る e57Reader
= e57FileReader(fileName
)e57FileReader
オブジェクトを作成します。E57 ファイルの絶対パスまたは相対パスを指定する fileName
引数は、FileName
オブジェクト プロパティを設定します。fileName
は、文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
プロパティ
オブジェクト関数
readPointCloud | Read point cloud data from E57 file |
hasCRSData | Check if E57 file has CRS data |
readCRS | Read coordinate reference system data from E57 file |
例
アルゴリズム
E57 ファイル形式は、汎用の、オープン標準の形式であり、LiDAR センサー、3 次元スキャナー、ステレオ ビジョン システムの点群データを格納し、さらにカメラによって生成された 2 次元イメージ データも格納します。この形式では、データを取得したセンサーに関連付けられているコア メタデータも格納できます。このファイル形式は柔軟性が高く、簡単に解釈できます。
各 E57 ファイルは、XML 形式に基づく階層ツリー構造をもっています。E57 ファイルには、"ヘッダー"、"バイナリ セクション"、および "XML セクション" があります。
ヘッダー — ファイルのバージョン番号や XML セクションの位置などの情報が含まれています。
バイナリ セクション — 点群およびイメージの実際のデータが含まれています。
XML セクション — バイナリ セクションに格納されているデータを参照する階層ツリーが含まれています。
次の図は、XML セクションの典型的な構造を示しています。
E57Root
要素は XML 階層のルート ノードです。点群とイメージが一般的なファイル座標系で格納されます。この構造には、ファイル作成日時など、追加のファイル情報も含まれています。Data3D
要素には、各点群が個別の構造として格納されます。各構造には、姿勢情報および点群の個々の点の属性が格納されます。Images2D
要素には、Data3D
要素と同様に、イメージが個々の構造として格納されます。E57 ファイル形式の詳細については、ASTM インターナショナルの Web サイトで標準仕様を参照してください。
バージョン履歴
R2023a で導入