一致させるコントロール ポイントのペアの選択
コントロール ポイント選択ツールを使用すると、レジストレーションするイメージ (移動イメージ) と参照イメージ (固定イメージ) の 2 次元コントロール ポイントを選択できます。cpselect を起動すると、既定の設定では、ポイント選択が有効になっています。
コントロール ポイントを指定するには、詳細ウィンドウか概要ウィンドウのいずれかで移動イメージと固定イメージをポイントしてクリックします。移動イメージ内で指定した各点には、固定イメージ内に一致する点がなければなりません。次の節では、コントロール ポイント選択ツールを使用してコントロール ポイントのペアを選択する方法について説明します。
手動でのコントロール ポイントのペアの選択
イメージ内でコントロール ポイントのペアを指定するには、以下の手順に従います。
コントロール ポイント選択ツールのツール バーで [ポイントの追加] ボタン
をクリックするか、[ツール] メニューの [ポイントの追加] を選択します。コントロール ポイント選択モードは、既定の設定でアクティブになります。カーソルが十字形
に変わります。表示されている任意のイメージ内で視覚的に選択した特徴部分にカーソルを置き、マウスのボタンをクリックします。
cpselectは、詳細ウィンドウと対応する概要ウィンドウの両方の、指定した位置にコントロール ポイント シンボル
を配置します。ポイントを選択すると cpselectによって番号が付けられます。コントロール ポイントのシンボルの表示は、現在の状態を示します。ポイントの周辺に円が表示される場合、そのポイントが現在選択されていることを示します。この番号で、コントロール ポイントのペアを識別します。メモ
コントロール ポイントを選択するイメージの場所によっては、点に対するシンボルが、概要ウィンドウでは表示されても、詳細ウィンドウでは表示されないことがあります。
同じイメージで別のポイントを選択したり、対応するイメージに移動して、そのポイントに一致するポイントを作成したりすることができます。このコントロール ポイントに一致するポイントを作成するには、対応する詳細ウィンドウまたは概要ウィンドウの同じ特徴上にカーソルを合わせ、マウスのボタンをクリックします。
cpselectは、詳細ウィンドウと概要ウィンドウの両方で、ユーザーが指定した位置にコントロール ポイント シンボルを配置します。詳細ウィンドウの移動イメージまたは固定イメージ、あるいは概要ウィンドウの移動イメージまたは固定イメージのいずれかでコントロール ポイントを選択できます。
一致していないコントロール ポイントを一致させるには、選択し、対応するウィンドウでポイントを選択します。コントロール ポイントを作成した後に、移動したり、削除したりできます。
次の図は、いくつかの状態でのコントロール ポイントを示しています。

コントロール ポイント予測の使用
コントロール ポイント選択ツールを使用すると、一致するコントロール ポイントを自分で選択しなくても、指定したコントロール ポイントに一致するポイントを自動予測させることができます。コントロール ポイント選択ツールは、基になっているイメージの特徴ではなく、事前に選択されたコントロール ポイントの幾何学的な関係をベースにして、一致するコントロール ポイントの位置を決定します。
ポイント予測の例として、次の図に移動イメージで選択した 4 つのコントロール ポイントを示します。これらのポイントは正方形の 4 つのコーナーとなっています (図中のコントロール ポイント選択は、イメージ内のランドマークを識別するものではありません)。この図では、左のウィンドウに 4 つの点の選定を示し、右のウィンドウに対応する予測点を示します。コントロール ポイント選択ツールがどのようにして、他のコントロール ポイントを基準に、同じ位置に予測点を配置し、正方形の右下コーナーを形成するかを確認してください。

メモ
既定の設定では、コントロール ポイント選択ツールは、movingPoints、または fixedPoints に返される有効なコントロール ポイントの中に、予測された点を含めません。予測された点を含めるには、カーソルで点を選択し、位置を調整する作業が必要になります。予測された点を移動する場合、コントロール ポイント選択ツールは、標準のコントロール ポイントに変更したことを示すようにシンボルを変更します。詳細については、コントロール ポイントの移動を参照してください。
コントロール ポイント予測を使用するには、以下の手順に従います。
[コントロール ポイント予測] ボタン
をクリックします。メモ
コントロール ポイント選択ツールは、以前のコントロール ポイントの位置を基準にコントロール ポイントの位置を予測します。一致したポイントのペアが少なくとも 2 組存在するようになるまでは、ポイント予測を使用することができません。この条件が満たされるまで、コントロール ポイント予測のボタンは使用できません。
表示されているイメージの任意の位置にカーソルを移動します。カーソルが十字形
に変わります。詳細ウィンドウの移動イメージまたは固定イメージ、あるいは概要ウィンドウの移動イメージまたは固定イメージのいずれかでコントロール ポイントを選択できます。この操作はどちらから始めてもかまいません (移動イメージから固定イメージ、または固定イメージから移動イメージ)。
いずれかのマウス ボタンをクリックします。コントロール ポイント選択ツールは、ユーザーが指定した位置にコントロール ポイントのシンボルを配置し、他のすべてのウィンドウの中の一致する点に対して、他のコントロール ポイント シンボルを配置します。予測された点に対するシンボルは、文字 P を含み (
)、それが予測された (Predicted) コントロール ポイントであることを示します。予測された点を受け入れるには、カーソルで選択して移動します。コントロール ポイント選択ツールはポイントから P を削除します。
コントロール ポイントの移動
コントロール ポイントを移動するには、以下の手順に従います。
[ポイントの追加] ボタン
をクリックします。移動するコントロール ポイントの上にカーソルを配置します。カーソルが花形
に変わります。マウス ボタンをクリックし、押したままの状態で、コントロール ポイントをドラッグします。コントロール ポイントの状態は、移動したときに選択状態に変わります。
予測コントロール ポイントを移動する場合、コントロール ポイントの状態は、通常の (予測していない) コントロール ポイントに変わります。
コントロール ポイントの削除
コントロール ポイント、および一致するポイントがある場合はこれも削除するには、以下を行います。
[ポイントの追加] ボタン
をクリックします。削除するコントロール ポイントをクリックします。その状態は、選択した状態に変わります。コントロール ポイントが一致した場合、2 つのポイントは、双方ともアクティブになります。
以下のいずれかの方法でポイントを削除します。
Backspace キーを押す
Delete キーを押す
[編集] メニューから削除オプションの 1 つを選択します。
このメニューを使用して、移動イメージまたは固定イメージから個々のポイントまたは一致したポイントのペアを削除できます。

コントロール ポイントのワークスペースへのエクスポート
コントロール ポイントを指定してからは、ワークスペースにこれらを保存して、イメージ レジストレーションの次の手順となる fitgeotform2d による処理で利用できるようにしなければなりません。
コントロール ポイントをワークスペースに保存するには、コントロール ポイント選択ツールのメニュー バーで [ファイル] を選択し、次に [ワークスペースにポイントをエクスポート] オプションを選択します。コントロール ポイント選択ツールに次のダイアログ ボックスが表示されます。

既定の設定では、コントロール ポイント選択ツールは有効なコントロール ポイントの座標を保存します。これは、コントロール ポイント選択ツールが、配列 movingPoints や配列 fixedPoints に一致していないポイントと予測したポイントを含んでいないためです。配列は、n 行 2 列になります。ここで、n は、選択された正しいコントロール ポイント ペアの数です。2 つの列は、それぞれイメージの固有座標系におけるコントロール ポイントの x 座標と y 座標を表します。
コントロール ポイント選択ツールの現在の状態 (組になっていないコントロール ポイントや予測したコントロール ポイントを含む) を保存するには、[すべてのポイントをもつ構造体] チェック ボックスをオンにします。

このオプションは、すべてのコントロール ポイントの位置と現在の状態を構造体 cpstruct に保存します。cpstruct を使用して、前回中止した時点からコントロール ポイントの選択セッションを再起動できます。このオプションは、長時間で多くのポイントを選択する場合や、処理を再開する場合に一致していないポイント、および予測ポイントを保存する場合に役立ちます。関数 cpstruct から正しいコントロール ポイント座標の配列を抽出する場合は、関数 cpstruct2pairs を使用してください。