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padarray

説明

B = padarray(A,padsize) は配列 Apadsize で指定された各次元のパディングの量でパディングします。関数 padarray は数値イメージまたは論理イメージを値 0 でパディングし、categorical イメージをカテゴリ <undefined> でパディングします。既定の設定では、paddarray は各次元で最初の要素の前と最後の要素の後にパディングします。

B = padarray(A,padsize,padval) は配列 A のパディングを行い、padval は、パディングする要素に使用する定数値または配列要素を複製するメソッドを指定します。

B = padarray(___,direction) は、direction で指定した方向に A をパディングします。

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ベクトルの先頭のパディング

ベクトルの先頭に、パディング値 9 をもつ 3 つのパディングの要素を追加します。

A = [ 1 2 3 4 ]
A = 1×4

     1     2     3     4

B = padarray(A,3,9,'pre')
B = 4×4

     9     9     9     9
     9     9     9     9
     9     9     9     9
     1     2     3     4

2 次元配列の各次元のパディング

配列の最初の次元の末尾に 3 要素のパディング、2 番目の次元の末尾に 2 要素のパディングを追加します。パディングする値として、各次元の最後の配列要素の値を使用します。

A = [ 1 2; 3 4 ]
A = 2×2

     1     2
     3     4

B = padarray(A,[3 2],'replicate','post')
B = 5×4

     1     2     2     2
     3     4     4     4
     3     4     4     4
     3     4     4     4
     3     4     4     4

3 次元配列の各次元のパディング

3 次元配列の各次元に 3 要素のパディングを追加します。各パディング要素には値 0 が含まれています。

最初に 3 次元配列を作成します。

A = [1 2; 3 4];
B = [5 6; 7 8];
C = cat(3,A,B)
C = 
C(:,:,1) =

     1     2
     3     4


C(:,:,2) =

     5     6
     7     8

3 次元配列のパディング

D = padarray(C,[3 3],0,'both')
D = 
D(:,:,1) =

     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     1     2     0     0     0
     0     0     0     3     4     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0


D(:,:,2) =

     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     5     6     0     0     0
     0     0     0     7     8     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0
     0     0     0     0     0     0     0     0

入力引数

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パディングされる配列。任意の次元の数値配列、logical 配列、categorical 配列として指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | categorical

各次元に追加するパディングの量。非負の整数のベクトルとして指定します。たとえば、padsize 値が [2 3] である場合、最初の次元に 2 要素のパディング、2 番目の次元に 3 要素のパディングを追加します。

データ型: double

パディング値。数値スカラー、string スカラー、または文字ベクトルとして指定します。

次の表は、数値イメージと論理イメージの埋め込みオプションを示しています。数値イメージと論理イメージの既定のパディング値は 0 です。

数値イメージおよび論理イメージのパディング値

説明

数値スカラー X

配列の境界の外に位置する入力配列の値は、値 X に割り当てられます。パディング オプションを指定しない場合、既定値は 0 となります。

[314159265][2222222222222222314222215922222652222222222222222]

"symmetric"

配列の境界の外に位置する入力配列値を計算するには、配列の境界をまたぐ配列の鏡像を使用します。

[314159265][5115995133144113314415115995622655662265565115995]

"replicate"

配列の境界の外に位置する入力配列値は、最近傍の配列境界値と等しいと仮定します。

[314159265][3331444333144433314441115999222655522265552226555]

"circular"

配列の境界の外に位置する入力配列値は、入力配列が周期的であると暗黙的に仮定します。

[314159265][5915915652652614314315915915652652614314315915915]

次の表は、categorical イメージのパディング オプションを示しています。categorical イメージの既定のパディング値は missing です。

categorical イメージのパディング値

説明
string スカラーまたは文字ベクトル指定されたカテゴリの要素でパディングします。string または文字ベクトルは、イメージ内の有効なカテゴリに対応していなければなりません。
missing<undefined> のカテゴリでパディングします。詳細については、missing を参照してください。

"symmetric"

配列の境界の外に位置する入力配列値を計算するには、配列の境界をまたぐ配列の鏡像を使用します。

"replicate"

配列の境界の外に位置する入力配列値は、最近傍の配列境界値と等しいと仮定します。

"circular"

配列の境界の外に位置する入力配列値は、入力配列が周期的であると暗黙的に仮定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | char | string

各次元に沿って配列をパディングする方向。次のいずれかの値を指定します。

意味

"both"

各次元に沿って、最初の要素の前と最後の要素の後にパディングします。

"post"

各次元に沿って、最後の配列要素の後にパディングします。

"pre"

各次元に沿って、最初の配列要素の前にパディングします。

データ型: char | string

出力引数

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パディングされた配列。A と同じデータ型の配列として返されます。

拡張機能

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バージョン履歴

R2006a より前に導入