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imgetfile

イメージ ファイルのファイル名を取得する [イメージを開く] ダイアログ ボックスの表示

説明

filename = imgetfile は [イメージを開く] ダイアログ ボックスを表示します。このダイアログ ボックスを使用し、開くイメージ ファイルの名前を取得します。[イメージを開く] ダイアログ ボックスには、サポートされているイメージ ファイル形式 (imformats を参照) を使用するファイルと DICOM ファイルのみが含まれています。

ファイル名を取得した後、imread などの関数を使用してイメージ ファイルを読み取ることができます。

メモ

[イメージを開く] ダイアログ ボックスは、[開く] をクリックするか操作をキャンセルするまで MATLAB® コマンド ラインをブロックします。

filename = imgetfile(Name=Value) は、初期パスの指定または複数のイメージ ファイルの選択を可能にする名前と値の引数を使用します。

[filename,user_canceled] = imgetfile(___) は、操作がキャンセルされたかどうかを示す論理フラグも返します。

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[イメージを開く] ダイアログ ボックスを開き、Image Processing Toolbox™ のサンプル イメージを含むフォルダーを表示します。

dataDir = fullfile(matlabroot,"toolbox/images/imdata");
filename = imgetfile(InitialPath=dataDir)

Open Images dialog box with one file selected.

リストにあるイメージを選択して [開く] をクリックします。imgetfile は選択されたイメージ ファイルの絶対パスを文字ベクトルとして返します。

filename =

  'C:\Program Files\MATLAB\R2024a\toolbox\images\imdata\cameraman.tif'

イメージをワークスペースに読み取ります。

im = imread(filename);

[イメージを開く] ダイアログ ボックスを開きます。この例では、システムの C: ドライブにサンプル イメージの格納フォルダーがあると想定しています。

filenames = imgetfile(InitialPath="C:\Temp\SampleImages", ...
    MultiSelect=true)

Shift キーを押しながらクリックするか、Ctrl キーを押しながらクリックして、リスト内のイメージを複数選択します。

Open Images dialog box with five files selected.

[開く] をクリックします。imgetfile は各イメージ ファイルの絶対パスを含む文字ベクトルの cell 配列を返します。

filenames =

  1×5 cell array

  Columns 1 through 3

    'C:\Temp\SampleIma…'    'C:\Temp\SampleIma…'    'C:\Temp\SampleIma…'

  Columns 4 through 5

    'C:\Temp\SampleIma…'    'C:\Temp\SampleIma…'

ファイルを含むイメージ データストアを作成します。

imds = imageDatastore(filenames);

入力引数

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名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: filename = imgetfile(InitialPath="C:\temp") は、初期パスを "C:\temp" として指定します。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: filename = imgetfile("InitialPath","C:\temp") は、初期パスを "C:\temp" として指定します。

[イメージを開く] ダイアログ ボックスを開いたときに表示される初期パス。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。初期パスを指定しない場合、imgetfile はイメージが正常に選択された最後の場所でダイアログ ボックスを開きます。

データ型: char | string

複数選択モード。"on" もしくは "off"、または logical の true もしくは false として指定します。値 true ("on") により複数選択をオンにすると、ダイアログ ボックスで Shift キーを押しながらクリックするか、Ctrl キーを押しながらクリックして複数のイメージを選択できます。値 false ("off") は複数選択をオフにします。複数選択がオンの場合、出力引数 filename は選択されたファイルの絶対パスを含む文字ベクトルの cell 配列になります。

データ型: logical | char

出力引数

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ユーザーによって選択されたイメージ (複数可) の絶対パス。文字ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として返されます。

[キャンセル] をクリックするか、[イメージを開く] ダイアログ ボックスを閉じると、imgetfilefilename を空の文字ベクトル ('') として返します。

操作がキャンセルされたかどうか。true または false として返されます。[キャンセル] をクリックするか、[イメージを開く] ダイアログ ボックスを閉じると、imgetfileuser_canceledtrue (1) として返します。[保存] をクリックすると、imgetfileuser_canceledfalse (0) として返します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入