Microchip プラットフォーム向けのボードに依存しない HDL IP コアの生成
この例では、汎用の Microchip プラットフォーム向けの HDL IP コアを生成する方法を示します。LED 点滅モデルの HDL IP コアを生成してから、この HDL IP コアを任意のターゲット Microchip プラットフォームに統合します。Microchip Libero SoC ツールなどの組み込みシステム統合環境で使用する目的で、ボードに依存しないカスタム IP コアを生成できます。
ボードに依存しない IP コアの生成
LED 点滅モデルのボードに依存しないカスタム IP コアを生成するには、次の手順に従います。
1. hdlcoder_led_blinking_4bit
モデルを開き、led_counter
サブシステムをクリックします。
open_system('hdlcoder_led_blinking_4bit');
2. hdlsetuptoolpath
関数を使用して Microchip Libero SoC 合成ツールのパスを設定します。
hdlsetuptoolpath('ToolName', 'Microchip Libero SoC', 'ToolPath', liberopath);
コマンドを実行するときに独自の Libero SoC インストール パスを使用します。合成ツールの最新のサポートされているバージョンについてはHDL の言語サポートおよびサポートされるサードパーティ製ツールとハードウェアを参照してください。
3. テスト対象デバイス (DUT) を表すサブシステムの HDL ワークフロー アドバイザーを開きます。LED 点滅モデルの場合、led_counter
サブシステムが DUT を表します。[ターゲットを設定]、[ターゲット デバイスおよび合成ツールを設定] タスクで、次を行います。
[ターゲット ワークフロー] を
IP Core Generation
に設定します。[ターゲット プラットフォーム] を
Generic Microchip Platform
に設定します。[このタスクを実行] をクリックします。
4. [ターゲットを設定]、[ターゲット インターフェイスを設定] タスクで、端子ごとに [ターゲット プラットフォーム インターフェイス] の値を選択してから、[適用] をクリックします。各 DUT 端子を AXI4 または AXI4-Lite のいずれかのインターフェイスにマッピングできます。これらのインターフェイスの詳細については、ターゲット プラットフォーム インターフェイスを参照してください。
DUT 端子を AXI4 スレーブ インターフェイスにマッピングしない場合は、外部端子インターフェイスにマッピングします。
5. [HDL コード生成]、[HDL オプションの設定] で、[HDL コード生成の設定] をクリックして HDL コンフィギュレーション パラメーターを設定します。
6. [HDL コード生成]、[RTL コードと IP コアの生成] タスクで、次のオプションを指定できます。
DUT IP コアを複数の AXI Master インターフェイスに接続するオプション。既定では、[AXI4 スレーブ ID の幅] の値は
12
です。これは、HDL IP コアを 1 つの AXI Master インターフェイスに接続できることを示します。DUT IP コアを複数の AXI Master インターフェイスに接続するには、[AXI4 スレーブ ID の幅] パラメーターの値を増やします。このタスクを実行すると、この設定は HDL ブロック プロパティ [AXI4SlaveIDWidth] として DUT に保存されます。既定の AXI4 スレーブ インターフェイスを生成するオプション。既定では、HDL Coder™ は、クロック、リセット、ready、タイムスタンプなどの信号について AXI4 スレーブ インターフェイスを生成します。AXI4 スレーブ インターフェイスを生成しない場合は、[既定の AXI4 スレーブ インターフェイスの生成] チェック ボックスをオフにします。[このタスクを実行] をクリックします。チェック ボックスをオフにしてタスクを実行すると、コード ジェネレーターはこの設定を DUT サブシステムに HDL ブロック プロパティ [GenerateDefaultAXI4Slave] として保存します。
タスクの実行後、HDL Coder は [IP コア フォルダー] フィールドの出力フォルダーに、HTML ドキュメンテーションを含む IP コア ファイルを生成します。IP コア レポートを表示するには、メッセージ ウィンドウにあるリンクをクリックします。
Microchip Libero SoC SmartDesign プロジェクトへの HDL IP コアの挿入
生成された HDL IP コアを Libero SmartDesign プロジェクトにインポートするには、次のプロセスに従います。
1. HDL Coder IP をインポートする必要がある Microchip Libero プロジェクトを開きます。[Project] ペインで [Execute Script] をクリックします。
2. [Script file] で N:/Libero_Projects/hdl_prj/ipcore/led_count_ip_v1_0
フォルダーにある led_count_hw_ip.tcl
ファイルを選択します。[実行] をクリックします。
3. led_count_hw_ip.tcl
スクリプトの実行後、HDL Coder IP が Microchip Libero プロジェクトにインポートされます。
4. led_count_ip
モジュールを SmartDesign にドラッグ アンド ドロップして HDL Coder IP をインスタンス化します。
5. led_count_ip
のクロック、リセット端子、およびインターフェイスを他の IP の端子とインターフェイスに要件に応じて接続します。これにより、完全なリファレンス設計になります。
6. これで、Microchip Libero ツールでの実装の次の手順に進むことができます。
まとめとその他の調査
この例では、汎用の Microchip プラットフォームを使用する HDL IP コアを生成し、生成された IP コアを Libero SmartDesign に統合する方法を示します。他の IP コアを Libero SmartDesign に統合し、それらのコアを使用して完全なリファレンス設計を作成できます。