Serializer1D
ベクトル信号をスカラーまたは小さいベクトルに変換
ライブラリ:
HDL Coder /
HDL Operations
説明
Serializer1D ブロックは、[比] および [アイドル サイクル] の値に基づいて、低速なベクトル信号をスカラー信号かよりサイズが小さいベクトル信号で構成される高速なストリームに変換します。高速なシリアル化された出力と一致させるために、サンプル時間は次の方程式に従って変更されます。
入力データがサイズ 4 のベクトルである次の例について考えてみます。この例では、[比] を 4 に設定しています。
出力データで、各ベクトル信号が 4 つのスカラー信号にシリアル化されています。出力のサンプル時間は です。
各出力の最後にアイドル サイクルを追加するには、[アイドル サイクル] にゼロより大きい整数を指定します。次の例では、[比] を 4、[アイドル サイクル] を 2 に設定しています。
低速な各ベクトル信号に対して、出力は 4 つのシリアル化されたスカラー信号と 2 つのアイドル サイクルから成る 6 つの高速なサイクルで構成されています。出力のサンプル時間は です。
Serializer1D ブロックには 3 つの制御信号があります。[入力有効]、[出力有効]、および [出力開始] です。[入力有効] を使用して [出力有効] と [出力開始] を制御できます。シリアル化された出力は [入力有効] に依存しません。出力のシリアル化されたデータが有効であるかどうかを判別するには、[入力有効] と [出力有効] を使用します。[入力有効] への入力を High にすると、アイドル サイクルがなければ [出力有効] の出力が High になり、出力のシリアル化されたデータが有効であることを示します。
入力データがサイズ 4 のベクトルである次の例について考えてみます。この例では、[比] を 4、[アイドル サイクル] を 2 に設定し、3 つのすべての制御信号を使用しています。
最初の入力ベクトル ABCD
については、[入力有効] が false です。[出力開始] と [出力有効] が false になります。これは、出力データの値が有効でないことを意味します。波形では、データの値が "don't care" 値に対応する X
として表されています。
2 番目の入力ベクトル ABCE
については、[入力有効] が true です。出力データで、ベクトルが 4 つのスカラー信号にシリアル化されています。出力 A
で制御信号 [出力開始] が true になり、シリアル化の開始を示しています。次のサイクルで [出力開始] 信号が false になります。4 つの出力信号ではいずれも [出力有効] が true であり、4 つのサイクルの有効な出力データを示しています。アイドル サイクルでは [出力有効] が false になり、出力データの値は "don't care" 値になっています。