固定小数点オブジェクトの numerictype
numerictype
オブジェクトのプロパティに有効な値
numerictype
オブジェクトには固定小数点オブジェクトのすべてのデータ型とスケーリングの属性が含まれています。numerictype
オブジェクトの動作は MATLAB® オブジェクトと同じですが、定義済みのフィールドに有効な値のみを設定できる点が異なります。以下の表にオブジェクトの各フィールドの可能な設定を示します。
メモ
fi
オブジェクトを作成する場合、numerictype
オブジェクトの指定されていないフィールドは既定値に戻ります。このため、DataTypeMode
が unspecified scaling
に設定されている場合、fi
オブジェクトが作成されると既定の binary point scaling
になります。numerictype
オブジェクトの Signedness
プロパティが Auto
に設定されている場合、fi
オブジェクトが作成されると既定の Signed
になります。
DataTypeMode | DataType | スケーリング | 符号属性 | Word- Length | Fraction- Length | Slope | Bias |
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固定小数点データ型 | |||||||
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| 1 ~ 65,535 の正の整数 | 正または負の整数 | 2^(-小数部の長さ) |
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| 1 ~ 65,535 の正の整数 |
| ゼロより大きい任意の浮動小数点数 | 任意の浮動小数点数 |
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| 1 ~ 65,535 の正の整数 |
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スケーリングされた double データ型 | |||||||
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| 1 ~ 65,535 の正の整数 | 正または負の整数 | 2^(-小数部の長さ) |
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| 1 ~ 65,535 の正の整数 |
| ゼロより大きい任意の浮動小数点数 | 任意の浮動小数点数 |
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| 1 ~ 65,535 の正の整数 |
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組み込みデータ型 | |||||||
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fi
オブジェクトの作成後に、fi
オブジェクトの numerictype
プロパティを変更することはできません。
勾配に影響するプロパティ
numerictype
オブジェクトの Slope フィールドと、SlopeAdjustmentFactor
プロパティおよび FixedExponent
プロパティには、次の関係があります。
FixedExponent
プロパティと FractionLength
プロパティには、次の関係があります。
SlopeAdjustmentFactor
プロパティ、FixedExponent
プロパティ、または FractionLength
プロパティを設定すると、Slope フィールドが変更されます。
格納整数値と実際値
2 進小数点スケーリングでは、numerictype
の StoredIntegerValue
プロパティと RealWorldValue
プロパティには次の関係があります。
[勾配 バイアス] スケーリングでは、RealWorldValue
は次のように表すことができます。
これは、以下と等価です。
これらのプロパティのいずれかを更新すると、それに合わせて他のプロパティも変更されます。