ターゲット フレームワークの使用
ターゲット フレームワークでは、ターゲット ハードウェアの特性を定義したり、ツールを MATLAB® および Simulink® と統合したりできます。target 名前空間からのクラスを使用して、MathWorks® ソフトウェア用にターゲットのハードウェア プラットフォームまたはソフトウェア プラットフォームの情報を取得します。設計コンポーネントの最適化、プロトタイプ作成、検証、および展開のためのタスクを実行します。
ターゲット フレームワークの概要
ターゲット オブジェクトを使用して、MathWorks ソフトウェアの情報を取得できます。たとえば、コード生成用に新しいハードウェア デバイスを登録するには、次のワークフローを使用します。
新しいハードウェア デバイス用の
target.Processorオブジェクトを作成します。言語実装の詳細を指定するための
target.LanguageImplementationオブジェクトを作成します。言語実装の詳細を指定します。
言語実装をハードウェア デバイスと関連付けます。
target.Processorオブジェクトを内部データベースに追加します。[ハードウェア実行] ペインで [デバイス ベンダー] および [デバイス タイプ] の設定を使用して、コード生成用のターゲット デバイスとしてハードウェア デバイスを指定します。
詳細については、新しいデバイスのハードウェア実行の指定を参照してください。
オブジェクトを作成および管理するには、次の関数を使用します。
target.create–– ターゲット プロセッサやコンパイラのプロパティなど、MathWorks ソフトウェアのコンポーネント情報を取得するオブジェクトを作成します。target.add–– オブジェクトを内部データベースに追加します。target.update–– 内部データベース内のターゲット オブジェクトを更新します。target.get–– オブジェクトを内部データベースから取得します。target.export–– オブジェクト データを共有用にエクスポートします。target.upgrade–– ハードウェア デバイスの既存の定義をアップグレードします。target.remove–– オブジェクトを内部データベースから削除します。target.clear–– 内部データベースからすべてのターゲット オブジェクトをクリアします。
ターゲット フレームワークのワークフロー
target のクラスと関数を使用して実行できるタスクを次の表に示します。
| タスク | 参照先 |
|---|---|
新しいハードウェア デバイスおよびハードウェア ボードを [ハードウェア実行] 設定に登録する。 | |
CMake ベースのツールチェーンを使用してターゲット アプリケーションをビルドする。 | |
ターゲット ハードウェアでアプリケーションを展開、ダウンロード、実行する。 | |
エクスターナル モード シミュレーション中にパラメーターを調整してターゲット アプリケーションの信号を監視する。 | Simulink とターゲット ハードウェアの間のエクスターナル モードの接続性の設定 |
プロセッサインザループ (PIL) シミュレーションを実行して、MATLAB コードまたは Simulink モデルと生成されたコードとの間の数値的等価性をテストする。 | |
PIL シミュレーションを通じてコード実行プロファイリングを実行する。 |