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Matrix Product

行、列、または入力全体に沿った行列要素の乗算

  • Matrix Product block

ライブラリ:
DSP System Toolbox / Math Functions / Matrices and Linear Algebra / Matrix Operations

説明

Matrix Product ブロックは、MN 列の入力行列の要素を、行に沿って、列に沿って、または全要素にわたって乗算します。

端子

入力

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入力を MN 列のベクトルまたは行列として指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | fixed point
複素数のサポート: あり

出力

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Matrix Product ブロックの出力。ベクトルまたは行列として返されます。ブロックが出力を計算する方法の詳細については、[乗算範囲] パラメーターの説明を参照してください。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | fixed point
複素数のサポート: あり

パラメーター

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[メイン] タブ

乗算する対象の次元を次のいずれかとして指定します。

  • –– ブロックは各列の要素を乗算し、結果の 1 行 N 列の行列を出力します。ブロックは、長さが M の方向性をもたないベクトル入力を M 行 1 列の行列として扱います。

    [u11u12u13u21u22u23u31u32u33][y1y2y3]=[(i=13ui1)(i=13ui2)(i=13ui3)]

  • –– ブロックは各行の要素を乗算し、結果の M 行 1 列の行列を出力します。ブロックは、長さ N の方向性をもたないベクトル入力を 1 行 N 列の行列として扱います。

    [u11u12u13u21u22u23u31u32u33][y1y2y3]=[(j=13u1j)(j=13u2j)(j=13u3j)]

  • 入力全体 –– ブロックは入力のすべての要素を乗算し、結果のスカラーを出力します。

    [u11u12u13u21u22u23u31u32u33]y=(i=13j=13uij)

[データ型] タブ

メモ

浮動小数点の継承は、このペインで定義されるデータ型の設定よりも優先されます。入力が浮動小数点の場合、ブロックはこれらの設定を無視し、すべての内部データ型は浮動小数点になります。

固定小数点演算の丸めモードを次のいずれかに指定します。

  • 負方向

  • 正方向

  • 最も近い偶数方向

  • 最も近い正の整数方向

  • 最も近い整数方向

  • 最も簡潔

  • ゼロ方向

詳細については、丸めモードを参照してください。

このパラメーターをオンにすると、ブロックは固定小数点演算の結果を飽和させます。このパラメーターをオフにすると、ブロックは固定小数点演算の結果をラップします。saturate および wrap の詳細については、固定小数点演算のオーバーフロー モードを参照してください。

中間の乗算器のデータ型を指定します。固定小数点データ型に示すように、ブロックは、入力の次の要素を乗算する前に、乗算器の出力を中間の乗算器のデータ型にキャストします。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 入力と同じ]

  • 有効なデータ型として評価する式。例: [fixdt([],16,0)]

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[乗算出力] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

乗算出力のデータ型を指定します。このブロックの乗算出力データ型の使い方を示す図については、固定小数点データ型および乗算のデータ型を参照してください。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 内部ルールによる継承]。このルールの詳細については、内部ルールによる継承を参照してください。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 入力と同じ]

  • 有効なデータ型として評価する式。例: [fixdt([],16,0)]

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[乗算出力] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

アキュムレータのデータ型を指定します。このブロックのアキュムレータ データ型の使い方を示す図については、固定小数点データ型を参照してください。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 内部ルールによる継承]。このルールの詳細については、内部ルールによる継承を参照してください。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 入力と同じ]

  • データ型継承ルール。例: [継承: 乗算出力と同じ]

  • 有効なデータ型として評価する式。例: [fixdt([],16,0)]

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[アキュムレータ] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

出力データ型を指定します。このブロックの出力データ型の使い方を示す図については、固定小数点データ型を参照してください。このパラメーターは以下のように設定できます。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 乗算出力と同じ

  • データ型継承ルール。例: [継承: 入力と同じ]

  • 有効なデータ型として評価する式。例: [fixdt([],16,0)]

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、[出力] パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、信号のデータ型の制御 (Simulink)を参照してください。

ブロックが出力する最小値を指定します。既定値は [] (指定なし) です。Simulink® は、以下を行う際にこの値を使用します。

  • シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定 (Simulink)を参照)

  • 固定小数点データ型の自動スケーリング

ブロックが出力する最大値を指定します。既定値は [] (指定なし) です。Simulink は、以下を行う際にこの値を使用します。

  • シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定 (Simulink)を参照)

  • 固定小数点データ型の自動スケーリング

ブロック ダイアログ ボックスで指定するデータ型が固定小数点ツールによってオーバーライドされないようにするには、このパラメーターを選択します。

ブロックの特性

データ型

double | fixed point | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

はい

ゼロクロッシング検出

いいえ

詳細

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拡張機能

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固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

関数

ブロック