prepareCurveData

データ入力を曲線近似用に準備する

構文

[XOut,YOut] = prepareCurveData(XIn,YIn)

[XOut,YOut,WOut] = prepareCurveData(XIn,YIn,WIn)

説明

[XOut,YOut] = prepareCurveData(XIn,YIn) は、関数 fit での曲線近似用に、必要に応じてデータを変換します。関数 prepareCurveData は次のようにデータを変換します。

• 入力形状に関係なく、データを列として返します。要素数が一致しない場合エラーになります。要素数が一致しても、サイズが異なると、警告されます。

• 複素数から実数へ変換し (虚数部を除去)、この変換について警告します。

• データから NaN または Inf を削除し、この削除について警告します。

• double 以外から double に変換し、この変換について警告します。

インデックスに対する y データに曲線を当てはめる場合は、XIn を空として指定します。XIn が空の場合、XOut は YOut へのインデックスのベクトルになります。関数 fit は、y データしかない場合、x データにベクトル XOut を使用できます。

[XOut,YOut,WOut] = prepareCurveData(XIn,YIn,WIn) は、関数 fit での曲線近似用に重み (WIn) を含むデータを変換します。

曲線フィッター アプリからコードを生成すると、生成されたコードには、prepareCurveData (または曲面近似の場合は prepareSurfaceData) への呼び出しが含まれます。近似とプロットを再作成するには、コマンド ラインから元のデータまたは新しいデータを入力引数に指定して生成されたファイルを呼び出します。生成されたファイルを新しいデータで呼び出すと、関数 prepareCurveData は、どのようなデータでも曲線フィッター アプリでの近似に使用できるようにするため、必要に応じてデータを double 型の列に変形し、NaN、Inf、または複素数の虚数部を削除します。

例

曲線近似のための行から列への形状変更

次のコマンドでは、x と y が行ベクトルになっている titanium データ例を読み込みます。行を関数 fit への入力として使用しようとすると、エラーが発生します。関数 prepareCurveData は、x と y を関数 fit で使用できるように列に形状変更します。

[x,y] = titanium();
[x,y] = prepareCurveData(x,y);

形状変更されたデータを使用して近似を作成およびプロットします。

f = fit(x,y,'smoothingspline');
plot(f,x,y)

入力引数

XIn — 曲線近似の X データ変数

ベクトル | 行列

曲線近似の X データ変数。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。XIn は空にできます。インデックス (x=1:length( y )) に対する y データに曲線を当てはめる場合は、空 ([ ]) を指定します。YOut を参照してください。

データ型: double

YIn — 曲線近似の Y データ変数

ベクトル | 行列

曲線近似の Y データ変数。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。

データ型: double

WIn — 曲線近似の重み

ベクトル | 行列

曲線近似の重み変数。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。

データ型: double

出力引数

XOut — 曲線近似の X データ列変数

ベクトル

曲線近似用に準備された X データ列変数。ベクトルとして返されます。

XIn が空の場合、XOut は YOut へのインデックスのベクトルになります。関数 fit は、y データしかない場合、x データにベクトル XOut を使用できます。

データ型: double

YOut — 曲線近似の Y データ列変数

ベクトル

曲線近似用に準備された Y データ列変数。ベクトルとして返されます。

データ型: double

WOut — 曲線近似の重み列変数

ベクトル

曲線近似用に準備された重み列変数。ベクトルとして返されます。

データ型: double

バージョン履歴

R2013a で導入

参考

関数

• fit | prepareSurfaceData | excludedata

アプリ

• 曲線フィッター