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showTunable

一般化モデルの調整可能な制御設計ブロックの現在値の表示

説明

showTunable(M) は、一般化 LTI モデル内のすべての調整可能な制御設計ブロックの現在の値を表示します。調整可能な制御設計ブロックは、realptunableTF および tunablePID などのパラメトリックなブロックです。

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systune を使用して次の制御システムを調整し、調整可能なブロックの値を表示します。

制御構造には PI コントローラー C と、フィードバック パスにある調整可能なローパス フィルターが含まれます。プラント G は 3 次システムです。

システム コンポーネントのモデルを作成し、それらを接続して、制御システムの調整可能な閉ループ モデルを作成します。

s = tf('s');
num = 33000*(s^2 - 200*s + 90000);
den = (s + 12.5)*(s^2 + 25*s + 63000);
G = num/den;

C0 = tunablePID('C','pi');
a = realp('a',1);
F0 = tf(a,[1 a]);
X = AnalysisPoint('X');

T0 = feedback(G*X*C0,F0);
T0.InputName = 'r';
T0.OutputName = 'y';

T0 は、2 つの調整可能なブロック、PI コントローラー C およびパラメーター a をもつ genss モデルです。T0 にはスイッチ ブロック X も含まれています。

出力 y に入力 r を強制的に追従させる調整要件を作成し、その要件を満たすようにシステムを調整します。

Req = TuningGoal.Tracking('r','y',0.05);
[T,fSoft,~] = systune(T0,Req);
Final: Soft = 1.43, Hard = -Inf, Iterations = 60

systune は追従要件を最適に満たす調整可能なパラメーターの値を検出します。出力 TT0 と同じ制御設計ブロックをもつ genss モデルです。これらのブロックの現在の値は、調整済みの値です。

制御システムの調整可能なブロックの調整済みの値を検査します。

showTunable(T)
C =
 
             1 
  Kp + Ki * ---
             s 

  with Kp = 0.000433, Ki = 0.00525
 
Name: C
Continuous-time PI controller in parallel form.
-----------------------------------
a = 67.8

showTunable は調整可能なブロックの値のみを表示します。代わりに showBlockValue を使用すると、スイッチ ブロック X も表示に含められます。

入力引数

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調整可能なブロック値を表示する入力モデル。genss モデルなどの一般化 LTI モデルとして指定されます。

ヒント

  • たとえば、systune などの調整コマンドを使用してモデルの自由パラメーターを調整した後に、調整可能なブロックの現在の値を表示すると便利です。

  • showTunable は調整可能なブロックの現在の値のみを表示します。調整可能なブロック、不確かなブロック、スイッチ ブロックなどを含む、モデル内のすべての制御設計ブロックの現在の値を表示するには、showBlockValue を使用します。

バージョン履歴

R2012b で導入