ライブラリ コンパイラ アプリを使用した Python アプリケーションの作成
この例では、"ライブラリ コンパイラ" アプリを使用して MATLAB® 関数を Python® パッケージにコンパイルする方法を示します。あるいは、プログラムによる方法で MATLAB コマンド ウィンドウから Python パッケージを作成する場合は、MATLAB 関数のパッケージ化と Python アプリケーションへのデプロイを参照してください。
1. [MATLAB アプリ] タブで、[アプリ] セクションの右端にある矢印をクリックします。[アプリケーションのデプロイ] で、[ライブラリ コンパイラ] をクリックします。または、MATLAB コマンド プロンプトから関数 libraryCompiler
を使用して "ライブラリ コンパイラ" アプリを開くことができます。
2. ツールストリップの [タイプ] セクションで、[Python パッケージ] をクリックします。"ライブラリ コンパイラ" アプリのプロジェクト ウィンドウで、デプロイする MATLAB アプリケーションのファイルを指定します。
a. ツールストリップの [エクスポートする関数] セクションで、 をクリックします。
b. [ファイルの追加] ウィンドウで、サンプルのフォルダーを参照し、パッケージ化する関数を選択します。[開く] をクリックします。
エクスポートする関数ファイルのリストに関数が追加されます。同じアプリケーションに複数のファイルをパッケージ化するには、この手順を繰り返します。
この例では、前に記述した makesqr.m
ファイルを選択します。
3. ツールストリップの [パッケージ化オプション] セクションで次のオプションのいずれかを選択して、生成されるアプリケーションに MATLAB Runtime インストーラーを含めるかどうかを決定します。
ランタイムを Web からダウンロード — MATLAB Runtime をダウンロードしてデプロイされた MATLAB アプリケーションと共にインストールするインストーラーを生成します。インストーラーのファイル名を指定できます。
ランタイムをパッケージに含める — MATLAB Runtime インストーラーを含むアプリケーションを生成します。インストーラーのファイル名を指定できます。
メモ: このオプションを初めて選択したときに、MATLAB Runtime インストーラーをダウンロードするように求めるメッセージが表示されます。
パッケージ設定の指定
次に、Python パッケージの名前を定義します。
パッケージの名前を選択します。[ライブラリ名] フィールドに、パッケージの名前として
makesqr
が自動的に入力されます。この名前をMagicSquarePkg
に変更します。Python パッケージの名前付け要件の詳細については、Python パッケージのインストールを参照してください。
サンプル ドライバー ファイルの作成
プロジェクトに MATLAB ファイルを追加して、サンプル Python ドライバー ファイルを生成できます。Python ドライバー ファイルはパッケージの作成に必須ではありませんが、MATLAB 関数のパッケージ化と Python アプリケーションへのデプロイで示すように、これらを使用して Python アプリケーションを実装することができます。
[サンプル] セクションで、[新規サンプルの作成] を選択して makesqr.m
をクリックします。MATLAB ファイルが編集用に開きます。
% Sample script to demonstrate execution of function y = makesqr(x) x = 0; % Initialize x here y = makesqr(x);
x = 0
を x = 5
に変更し、ファイルを保存して、"ライブラリ コンパイラ" アプリに戻ります。
注意
目的の結果を出力するには MATLAB サンプル ファイルを編集する必要があります。生成されたターゲット言語のサンプル ファイルは、サンプル MATLAB ファイルと同じ入力と出力を使用します。
コンパイラにより、パッケージ化の際にこの MATLAB コードが Python コードに変換されます。詳細と制限については、サンプル ドライバー ファイルの作成を参照してください。
アプリケーションとその外観のカスタマイズ
アプリケーションとその外観のカスタマイズ
"ライブラリ コンパイラ" アプリでは、インストーラーをカスタマイズし、アプリケーションをカスタマイズし、アプリケーションについて情報を追加することができます。
ライブラリ情報 — デプロイされるアプリケーションに関する情報。また、アプリケーション アイコンとスプラッシュ スクリーンを変更して、アプリケーションの外観をカスタマイズすることもできます。生成されるインストーラーはこの情報を使用して、インストールされるアプリケーションのメタデータを入力します。インストーラーのカスタマイズを参照してください。
追加インストーラー オプション — 生成されるインストーラーの既定のインストール パスと、カスタム ロゴの選択。インストール パスの変更を参照してください。
ライブラリの実行に必要なファイル — 生成されるアプリケーションを実行するために必要な追加ファイル。これらのファイルは、生成されるアプリケーション インストーラーに含められます。コンパイラ プロジェクトの必須ファイルの管理を参照してください。
エンド ユーザー用にインストールされるファイル — アプリケーションと共にインストールされるファイル。アプリケーションと共にインストールするファイルの指定を参照してください。
アプリケーションのパッケージ化
パッケージ化オプションの選択が終了したら、"ライブラリ コンパイラ" のプロジェクトを保存し、パッケージ化されたアプリケーションを生成します。
1. [パッケージ化] をクリックします。[プロジェクトを保存] ダイアログ ボックスで、プロジェクトを保存する場所を指定します。
2. [パッケージ] ダイアログ ボックスで、[プロセスが完了したら出力フォルダーを開く] が選択されていることを確認します。パッケージ化プロセスが完了したら、ターゲット フォルダー内の生成された出力を調べます。
3 つのフォルダー
for_redistribution
、for_redistribution_files_only
、およびfor_testing
が生成されます。これらのフォルダーに生成されるファイルの詳細については、MATLAB 関数のパッケージ化後に生成されるファイルを参照してください。ログ ファイル
PackagingLog.html
にはパッケージ化の結果が含まれています。
参考
mwpython
| compiler.build.pythonPackage
| ライブラリ コンパイラ | mcc
| deploytool