MATLAB Compiler SDK Python パッケージのインストールとインポート
MATLAB® Compiler SDK™ を使用して Python® パッケージを生成した後、ターゲット マシンに MATLAB Runtime とパッケージをインストールする必要があります。Python アプリケーションにパッケージをインポートし、コンパイルされた MATLAB 関数を呼び出します。
Python パッケージのインストール
Python パッケージ コンパイラ アプリまたは compiler.package.installer 関数を使用してインストーラーを作成する場合、インストーラーには Python パッケージとオプションの MATLAB Runtime をインストールするために必要なファイルが含まれます。
Python パッケージ ファイルの手動配布もできます。Python アプリケーションを実行するには、ターゲット マシンは、パッケージのコンパイルに使用された MATLAB とバージョンが一致する (アップデート レベルが同じかそれ以降) MATLAB Runtime にアクセスできなければなりません。詳細については、MATLAB Runtime についてを参照してください。
生成されたインストーラーの使用
インストーラーを目的の場所に配布します。
インストーラーを実行します。
インストーラーが Python パッケージ ファイルを書き込む場所をメモします。
インストーラーが終了したら、システム コマンド プロンプト ウィンドウを開き、Python パッケージ ファイルが含まれているフォルダーに移動します。
システム コマンド ラインで
python -m pip install . [options]を実行してパッケージをインストールします。完全な管理者権限があり、既定の場所にインストールする場合は、オプションを指定する必要はありません。それ以外の場合、ホーム フォルダーにインストールするには--userを使用し、特定のディレクトリにインストールするには--prefix="installdir"を使用します。既定以外の場所にインストールした場合は、PYTHONPATH環境変数にinstalldirを追加します。詳細については、Installing Python Modules — Python 3.7.16 のドキュメンテーションを参照してください。MATLAB Runtime フォルダーをライブラリ パス環境変数に追加します。詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。
パッケージ ファイルの使用
次のファイルを配布して Python パッケージをアプリケーションに統合します。
setup.py— Python インストーラー_init_.py— Python パッケージの初期化スクリプトpackageName.ctf— デプロイ可能なアーカイブデプロイされた MATLAB 関数の関数シグネチャ (詳細についてはコードの候補と補完のカスタマイズを参照)
システム コマンド プロンプト ウィンドウを開き、Python パッケージ ファイルが含まれているフォルダーに移動します。
システム コマンド ラインで
python -m pip install . [options]を実行してパッケージをインストールします。完全な管理者権限があり、既定の場所にインストールする場合は、オプションを指定する必要はありません。それ以外の場合、ホーム フォルダーにインストールするには--userを使用し、特定のディレクトリにインストールするには--prefix="installdir"を使用します。既定以外の場所にインストールした場合は、PYTHONPATH環境変数にinstalldirを追加します。詳細については、Installing Python Modules — Python 3.7.16 のドキュメンテーションを参照してください。Python パッケージのコンパイルに使用された MATLAB のバージョンと一致する MATLAB Runtime をインストールします。詳細については、MATLAB Runtime のダウンロードとインストールを参照してください。
MATLAB Runtime フォルダーをライブラリ パス環境変数に追加します。詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。
Python パッケージのインポート
コンパイル時に、パッケージの名前空間を指定します。これは、companyname.groupname.packageName のようにピリオドで区切られたリストです。
関数
compiler.build.pythonPackageを使用する場合は、PackageNameオプションを使用して名前空間を指定します。生成されたパッケージの名前は、ピリオドで区切られたリストの最後のエントリに設定されます。指定しない場合、
PackageNameの既定値は、FunctionFiles引数内にリストされている最初の MATLAB ファイルの名前です。Python パッケージ コンパイラ アプリを使用する場合は、[パッケージ名] フィールドにパッケージ名、[名前空間] フィールドに名前空間を指定します。
[パッケージ名] フィールドの既定値は、アプリ内にリストされている最初の MATLAB ファイルの名前です。[名前空間] フィールドは空のままにすることができます。
関数
mccを使用する場合は、-W python:フラグの一部としてパッケージ名と名前空間を指定します。namespace.packageName指定しない場合、名前空間の既定値は、コマンドにリストされている最初の MATLAB ファイルの名前です。
import ステートメントの後に完全な名前空間を使用し、Python アプリケーションにパッケージをインポートします。
たとえば、MATLAB 関数をコンパイルして、パッケージ名を addmatrix として指定し、名前空間を指定しない場合は、次のようにインポートします。
import addmatrix名前空間 com.mathworks.addmatrix を使用して MATLAB 関数をコンパイルする場合は、次のようにインポートします。
import com.mathworks.addmatrix参考
compiler.build.pythonPackage | mcc
トピック
- Python パッケージの生成と Python アプリケーションのビルド
- パッケージ化された MATLAB 関数の呼び出し
- MATLAB Runtime のダウンロードとインストール
- MATLAB Runtime の初期化