compiler.build.WebAppArchiveOptions
構文
説明
は、opts
= compiler.build.WebAppArchiveOptions(AppFile
)AppFile
で指定した MATLAB® アプリを使用して WebAppArchiveOptions
オブジェクトを作成します。WebAppArchiveOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.webAppArchive
への入力として使用します。
は、名前と値の引数を 1 つ以上使用してオプションが指定された opts
= compiler.build.WebAppArchiveOptions(AppFile
,Name,Value
)WebAppArchiveOptions
オブジェクトを作成します。オプションには、アーカイブ名、含める追加ファイル、出力ディレクトリなどがあります。
例
Web アプリ アーカイブ オプション オブジェクトの作成
Mortgage.mlapp
という名前の MATLAB アプリから WebAppArchiveOptions
オブジェクトを作成します。
以下を実行して、MATLAB アプリ ファイル Mortgage.mlapp を現在の作業ディレクトリにダウンロードします。
この例では、以下を実行して、MATLAB アプリ ファイル Mortgage.mlapp
を現在の作業ディレクトリにダウンロードします。
setupExample("matlab/MortgageCalculatorExample",pwd)
compiler.build.WebAppArchiveOptions
コマンドを使用して Web アプリ オプション オブジェクトを作成します。
opts = compiler.build.WebAppArchiveOptions('Mortgage.mlapp')
opts = WebAppArchiveOptions with properties: AppFile: 'Mortgage.mlapp' ArchiveName: 'Mortgage' AdditionalFiles: {} AutoDetectDataFiles: on ExternalEncryptionKey: [0×0 struct] ObfuscateArchive: off SecretsManifest: '' SupportPackages: {'autodetect'} Verbose: off OutputDir: '.\MortgagewebAppArchive'
WebAppArchiveOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.webAppArchive
への入力として使用して、Web アプリ アーカイブをビルドします。
buildResults = compiler.build.webAppArchive(opts);
Web アプリ アーカイブ オプション オブジェクトのカスタマイズ
名前と値の引数を使用して WebAppArchiveOptions
オブジェクトを作成します。
関数ファイル Mortgage.mlapp
を使用して WebAppArchiveOptions
オブジェクトを作成します。名前と値の引数を使用してアーカイブ名と出力ディレクトリを指定し、MAT ファイルを追加して、データ ファイルの自動検出を無効にします。
opts = compiler.build.WebAppArchiveOptions('Mortgage.mlapp', ... 'ArchiveName','MyWebApp', ... 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\WebApps', ... 'AdditionalFiles','myvars.mat', ... 'AutoDetectDataFiles','off')
opts = WebAppArchiveOptions with properties: AppFile: 'D:\Documents\MATLAB\work\Mortgage.mlapp' ArchiveName: 'MyWebApp' AdditionalFiles: {D:\Documents\MATLAB\work\myvars.mat} AutoDetectDataFiles: off ExternalEncryptionKey: [0×0 struct] ObfuscateArchive: off SecretsManifest: '' SupportPackages: {'autodetect'} Verbose: off OutputDir: 'D:\Documents\MATLAB\work\WebApps'
ドット表記を使用して、既存の WebAppArchiveOptions
オブジェクトのプロパティ値を変更することができます。たとえば、詳細な出力を有効にします。
opts.Verbose = 'on';
WebAppArchiveOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.webAppArchive
への入力として使用して、Web アプリ アーカイブをビルドします。
buildResults = compiler.build.webAppArchive(opts);
入力引数
AppFile
— メイン ファイルへのパス
文字ベクトル | string スカラー
メイン ファイルへのパス。行の文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ファイルは、拡張子が .mlapp
である MATLAB アプリである必要があります。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
例: 'mywebapp.mlapp'
データ型: char
| string
名前と値の引数
オプションのペアの引数を Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで、Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: 'Verbose','on'
AdditionalFiles
— 追加ファイル
文字ベクトル | string スカラー | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列
Web アプリ アーカイブに含める追加のファイルとフォルダー。文字ベクトル、string スカラー、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
例: 'AdditionalFiles',["myvars.mat","myfunc.m"]
データ型: char
| string
| cell
ArchiveName
— Web アプリ アーカイブの名前
文字ベクトル | string スカラー
Web アプリ アーカイブの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。既定値は AppFile
のファイル名です。
例: 'ArchiveName','MyWebApp'
データ型: char
| string
AutoDetectDataFiles
— データ ファイルを自動的に含めるためのフラグ
'on'
(既定値) | on/off logical 値
データ ファイルを自動的に含めるためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、特定の関数 (load
やfopen
など) の入力として指定するデータ ファイルは自動的に Web アプリ アーカイブに含められます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、データ ファイルはAdditionalFiles
プロパティを使用してアーカイブに追加しなければなりません。
例: 'AutoDetectDataFiles','Off'
データ型: logical
ExternalEncryptionKey
— 暗号化キー ファイルおよびローダー ファイルへのパス
スカラー struct
R2024b 以降
外部の AES 暗号化キー ファイルおよび MEX キー ローダー ファイルへのパス。char 行ベクトルまたは string スカラーの正確に 2 つのフィールドをもつスカラー struct として指定します。フィールド名はそれぞれ EncryptionKeyFile
と RuntimeKeyLoaderFile
です。struct のフィールドはどちらも必須です。ファイル パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
たとえば、struct keyValueStruct
を使用して暗号化キーを encrypt.key
、ローダー ファイルを loader.mexw64
と指定します。
keyValueStruct.EncryptionKeyFile='encrypt.key'; keyValueStruct.RuntimeKeyLoaderFile='loader.mexw64'
暗号化キー ファイルは、サポートされている次のいずれかの形式でなければなりません。
バイナリ 256 ビットの AES キー、32 バイトのファイル サイズ
16 進数でエンコードされた AES キー、64 バイトのファイル サイズ
MEX ファイル ローダーは実行時に復号化キーを取得します。これは次の引数をもつインターフェイスでなければなりません。
prhs[0]
— 入力、固定値'get'
として指定される char 配列prhs[1]
— 入力、CTF コンポーネント UUID として指定される char 配列plhs[0]
— 出力、キーの形式に応じて 32 バイトの UINT8 数値配列または 64 バイトの 16 進数でエンコードされた char 配列
複数の CTF で同じキーを共有することは避けてください。
例: 'ExternalEncryptionKey',keyValueStruct
データ型: struct
ObfuscateArchive
— デプロイ可能なアーカイブを難読化するためのフラグ
'off'
(既定値) | on/off logical 値
デプロイ可能なアーカイブを難読化するためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブのフォルダー構造およびファイル名はエンド ユーザーに対して難読化され、MATLAB ファイルに含まれているユーザー コードおよびデータはアーカイブ内のユーザー パッケージに配置されます。また、すべての.m
ファイルがパッケージ化の前に P ファイルに変換されます。このオプションは、-j
および-s
を指定してmcc
を使用するのと等価です。このプロパティを
'off'
に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブは難読化されません。これは既定の動作です。
例: 'ObfuscateArchive','on'
データ型: logical
OutputDir
— 出力ディレクトリへのパス
文字ベクトル | string スカラー
ビルド ファイルが保存される出力ディレクトリへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
ビルド フォルダーの既定の名前は、アーカイブ名に webAppArchive
を追加したものです。
例: 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\mymagicwebAppArchive'
データ型: char
| string
SecretsManifest
— JSON マニフェスト ファイルへのパス
文字ベクトル | string スカラー
R2024b 以降
デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を指定する secret マニフェスト JSON ファイルへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
MATLAB コードで関数 getSecret
、getSecretMetadata
、または isSecret
を呼び出す場合、デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を JSON secret マニフェスト ファイルで指定しなければなりません。コードで getSecret
を呼び出す場合に SecretsManifest
オプションが指定されていないと、MATLAB Compiler™ は警告を発行し、
という名前の出力フォルダーにテンプレート JSON ファイルを生成します。"Embedded" フィールドで秘密鍵の名前を指定して、このファイルを修正します。<component_name>
_secrets_manifest.json
関数 setSecret
はデプロイ可能ではありません。デプロイ可能なアーカイブに秘密鍵を組み込むには、アーカイブをビルドする前に MATLAB で setSecret
を呼び出す必要があります。
シークレットを使用したデプロイの詳細については、Handle Sensitive Information in Deployed Applicationsを参照してください。
例: 'SecretsManifest','D:\Documents\MATLAB\work\mycomponent\mycomponent_secrets_manifest.json'
データ型: char
| string
SupportPackages
— サポート パッケージ
'autodetect'
(既定値) | 'none'
| string スカラー | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列
含めるサポート パッケージ。次のオプションのいずれかとして指定します。
'autodetect'
(既定) — 依存関係の分析プロセスにより、必要なサポート パッケージが自動的に検出され、含められます。'none'
— サポート パッケージは含められません。このオプションを使用すると、ランタイム エラーの原因となる可能性があります。string スカラー、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列 — 指定されたサポート パッケージのみが含められます。インストールされている、または特定のファイルで使用されるサポート パッケージのリストを表示するには、
compiler.codetools.deployableSupportPackages
を参照してください。
例: 'SupportPackages',{'Deep Learning Toolbox Converter for TensorFlow Models','Deep Learning Toolbox Model for Places365-GoogLeNet Network'}
データ型: char
| string
| cell
Verbose
— ビルドの詳細を制御するためのフラグ
'off'
(既定値) | on/off logical 値
ビルドの詳細を制御するためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、MATLAB コマンド ウィンドウには、ビルド プロセス中のコンパイラ出力を示す進行状況情報が表示されます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、コマンド ウィンドウには進行状況の情報は表示されません。
例: 'Verbose','on'
データ型: logical
出力引数
opts
— Web アプリ アーカイブのビルド オプション
WebAppArchiveOptions
オブジェクト
Web アプリ アーカイブのビルド オプション。WebAppArchiveOptions
オブジェクトとして返されます。
バージョン履歴
R2020b で導入
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