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MATLAB Compiler での Excel ターゲットの要件と制限

コンパイラの前提条件

MATLAB® を使用して Microsoft® Excel® アドインを生成するには、Windows® システムに以下がインストールされていなければなりません。

Microsoft Excel アドインのデプロイ手順については、アドインの配布および Microsoft Excel への統合を参照してください。

Microsoft Excel でのマクロ実行セキュリティ レベル

MATLAB Compiler を使用してアドインを生成し、マクロを作成するには、それに応じたセキュリティ設定を Microsoft Excel で調整しなければなりません。これを行わない場合、VBA コードが生成されないか、警告メッセージが MATLAB Compiler に送信される可能性があります。

Microsoft Excel 2010 以降の場合:

  1. [ファイル]、[オプション]、[セキュリティ センター]、[セキュリティ センターの設定]、[マクロの設定] をクリックします。

  2. [開発者向けのマクロ設定] で、[VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する] を選択します。

MATLAB Compiler Excel アドインの制限

MATLAB Compiler は、Excel アドインの以下の関数出力をサポートしています。

  • 出力なし

  • Figure (グラフィックス) 出力

  • スカラー出力

  • 多次元行列出力

  • 構造体配列出力

Excel アドインで使用するコンパイル済みまたはデプロイ済みの関数の入力や出力として、MATLAB オブジェクトはサポートされません。

MATLAB Compiler と互換性がない MATLAB のオブジェクトまたは関数に依存している場合、コードがコンパイルされないことがあります。コンパイルできない関数のリストについては、MATLAB Compiler と MATLAB Compiler SDK でのコンパイルでサポートされていない関数を参照してください。MATLAB Compiler がコンパイル中にどのように MATLAB コードの依存関係を評価するかの詳細については、MATLAB Compiler を使用した依存関係の分析を参照してください。コードを確実にデプロイ可能にするための詳細については、デプロイ可能な MATLAB コードの記述を参照してください。

struct 配列の取り扱い

構造体配列を入力引数としてもつ MATLAB 関数をデプロイするには、Microsoft Excel マクロをビルドしてエンド ユーザーに渡します (Excel アドインを使用)。Function Wizard での struct 配列の引数の使用に関する詳細については、入力引数の定義を参照してください。

マクロを作成しない場合は、struct 配列に対応している引数と、struct 配列のフィールド名をエンド ユーザーに通知します。

デプロイ ターゲット アーキテクチャと互換性

1 つのアーキテクチャ上で開発されたアプリケーションはデプロイ先システムのアーキテクチャと互換性がなければなりません。たとえば 64 ビット システムの場合、通常、既定では 64 ビット バージョンの MATLAB (およびその他ほとんどのアプリケーション) をインストールします。

MATLAB Compiler で作成されたアドインは、32 ビットおよび 64 ビットの両方のバージョンの Microsoft Excel と互換性があります。MATLAB Compiler 自体は 64 ビットのみです。

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