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デプロイ製品に関する用語

A

Add-in (アドイン): Microsoft® Excel® アドインは、Microsoft Excel アプリケーションに能動的に統合できる、実行可能なコードです。アドインは COM コンポーネントのフロントエンドで、通常何らかの Microsoft Visual Basic® の形式で作成されます。

Application program interface (API) (アプリケーション プログラミング インターフェイス): ソフトウェア アプリケーションの開発に使用される一連のクラス、メソッド、およびインターフェイス。通常、API は特定の機能へのアクセスを提供するために使用されます。MWArray を参照してください。

Application (アプリケーション): デプロイした関数やソリューションが最終的に統合されるエンドユーザー システム。一般的に、デプロイ先の顧客の最終的な目標は、デプロイされた MATLAB® 関数を大型のエンタープライズ アプリケーションに統合することです。デプロイ製品では、MATLAB コードをエンタープライズ アプリケーションと互換性のあるソース コード (C、C++、C# (.NET)、F#、Java® などのコード) でラッピングして、MATLAB 関数を統合する準備をします。

Assembly (アセンブリ): 特に .NET で使用される実行可能なコードのバンドル。

B

Binary (バイナリ): Executable (実行可能ファイル) を参照してください。

Boxed Types (ボックス化された型): 不透明な C 構造をラップするために使用されるデータ型。

Build (ビルド): Compile (コンパイル) を参照してください。

C

Class (クラス): 数あるオブジェクト指向言語の中で、特に C++、C# および Java で使用されるユーザー定義の型で、オブジェクト指向言語でのオブジェクトのプロトタイプ。手続き型言語の派生型と類似しています。クラスは、共通の構造と動作を共有するオブジェクトの集合です。クラスはクラス階層内で関連します。1 つのクラスは、別のクラス (その "スーパークラス" の 1 つ) を特殊化したもの ("サブクラス") か、他のクラスから構成されます。一部のクラスは、クライアント/サーバー関係にある他のクラスを使用します。抽象クラスにメンバーはなく、具象クラスには 1 つ以上のメンバーがあります。"MATLAB クラス" とは異なります。

"Compile" (コンパイル): MATLAB Compiler™ および MATLAB Compiler SDK™ での MATLAB コードのコンパイルとは、MATLAB コードをラップしてさまざまな計算環境で実行可能なバイナリを生成することです。たとえば、MATLAB コードが Java パッケージにコンパイルされる場合、Java ラッパーにより Java 環境で MATLAB コードを実行可能にする Java コードが提供されます。

COM component (COM コンポーネント): MATLAB Compiler では、Microsoft Excel アドインをサポートする実行可能なバックエンド コード。MATLAB Compiler SDK では、Microsoft COM アプリケーションと統合される実行可能なコンポーネント。

Console application (コンソール アプリケーション): システム コマンド プロンプト ウィンドウから実行する任意のアプリケーション。

D

Data Marshaling (データ マーシャリング): あるデータ型から別のデータ型へのデータ変換。MATLAB デプロイ対象の顧客がタイプ セーフなインターフェイスを使用している場合を除き、数学的なデータ型から MWArray API で表現されるような MathWorks® データ型へのデータ マーシャリングは手作業で行わなければならず、大きなコストを伴う可能性が高くなります。

Deploy (デプロイ): MATLAB コードを大規模な計算環境 (通常はエンタープライズ アプリケーションで、多くの場合はエンド ユーザーが使用するもの) に統合する作業。

Deployable archive (デプロイ可能なアーカイブ): デプロイ可能なアーカイブは、既定で MATLAB Compiler または MATLAB Compiler SDK により生成される各バイナリに組み込まれます。これにはデプロイ可能なパッケージが格納されています。デプロイ可能なアーカイブ内のすべての MATLAB ベースのコンテンツには、高度暗号化標準 (AES) 暗号システムが使用されます。詳細を参照してください。

DLL (ダイナミック リンク ライブラリ): Microsoft による Windows® の共有ライブラリ概念の実装。以前の静的な (動的ではない) ライブラリではリンクや更新を手作業で行わなければならなかったため、DLL の方が望ましい方法だといえます。

E

Empties (空): ゼロ (0) 次元の配列。

Executable (実行可能ファイル): バイナリのビット (0 または 1) で構成される、実行可能なコードのバンドル。"バイナリ" と呼ばれることもあります。

F

Fields (フィールド): MATLAB データ構造のコンテキストにおける定義については、Structs (構造体) を参照してください。

Fields and Properties (フィールドおよびプロパティ): .NET のコンテキストにおいて、"フィールド" はデータを保持するために使われる特殊化されたクラスです。"プロパティ" は、メンバー フィールドに直接アクセスするかのように、クラス変数にアクセスできます (実際はクラス メソッドを通じて実装します)。

I

Integration (統合): 配布 MATLAB コードの機能を、エンタープライズ アプリケーションの既存の機能と組み合わせること。たとえば、顧客がある商品市場のトレンドを予測するために、数学的モデルを作成したとします。このモデルを大規模な金融アプリケーション (たとえば、Microsoft .NET Framework で作成したアプリケーションなど) で使用するには、.NET エンタープライズ環境で実行する既存の C# アプリケーションとこのデプロイされた金融モデルを統合しなければなりません。

Instance (インスタンス): MATLAB Production Server™ ソフトウェアのコンテキストにおけるこの用語の定義については、MATLAB Production Server Server Instance (MATLAB Production Server サーバー インスタンス) を参照してください。

J

JAR: Java アーカイブ。計算ソフトウェアでは、JAR ファイル (すなわち Java アーカイブ) によって多数のファイルを 1 つのファイルに集約できます。ソフトウェア開発者は、JAR を使用して、クラスや関連するメタデータとリソース (テキストやイメージなど) の形で Java アプリケーションやライブラリを配布します。コンピューター ユーザーは、Java Development Kit (JDK) に付属の jar コマンドを使用して、JAR ファイルを作成または展開できます。

Java-MATLAB Interface (Java-MATLAB インターフェイス): これは "JMI インターフェイス" と呼ばれ、MATLAB ソフトウェアに組み込まれている Java インターフェイス。

JDK: "Java Development Kit" は、Java でのプログラミングに必要な環境を提供する製品です。

JMI Interface (JMI インターフェイス): Java-MATLAB Interface (Java MATLAB インターフェイス) を参照してください。

JRE: "Java Run-Time Environment" は、Java プログラムの実行に必要な Java Development Kit (JDK) の一部です。Java 仮想マシン、Java プラットフォームのコア クラスおよびサポート ファイルで構成されています。JDK™ にあるコンパイラ、デバッガー、その他のツールは含まれていません。JRE™ は、標準の Java プラットフォームを構成する実行可能プログラムとファイルの最小セットです。

M

Magic Square (魔方陣): 垂直、水平または対角に加算した場合にその合計が同じになるように配置された整数の正方配列。

MATLAB Runtime: MATLAB で使用されるものと同じ共有ライブラリで構成される実行エンジンであり、これらのライブラリを使用して、MATLAB のインストール バージョンのないシステムで MATLAB ファイルの実行を可能にします。

MATLAB Runtime singleton (MATLAB Runtime シングルトン): Shared MATLAB Runtime instance (共有 MATLAB Runtime インスタンス) を参照してください。

MATLAB Runtime worker (MATLAB Runtime ワーカー): MATLAB Runtime セッション。MATLAB Production Server ソフトウェアを使用すると、サーバーの構成ファイル内で --num-workers オプションを使用して複数の MATLAB Runtime セッションを指定できます。

MATLAB Production Server Client (MATLAB Production Server クライアント): MATLAB Production Server ソフトウェアにおけるクライアントとは、MATLAB Production Server でサポートされている言語で記述されたアプリケーションであり、サーバー上でホストされているデプロイ関数を呼び出します。

MATLAB Production Server Configuration (MATLAB Production Server 構成): 少なくとも 1 つのサーバーと 1 つのクライアントを含む MATLAB Production Server のインスタンス。通常、ソフトウェアの各構成にはサーバーの構成ファイルである main_config 内に一連の固有の値が含まれています。詳細については、Server Configuration Properties (MATLAB Production Server) を参照してください。

MATLAB Production Server Server Instance (MATLAB Production Server サーバー インスタンス): MATLAB Production Server ソフトウェアの mps-new コマンドを使用して作成される論理サーバーの構成。

MATLAB Production Server Software (MATLAB Production Server ソフトウェア): 稼動システム内で MATLAB プログラムのサーバー/クライアント デプロイを行うための製品。エンタープライズ アプリケーションへの数値解析の組み込みを可能にします。このソフトウェアを使用すると、Web、データベースおよびエンタープライズ アプリケーションは、MATLAB Production Server 上で実行されている MATLAB プログラムに軽量のクライアント ライブラリを介して接続します。これにより、MATLAB プログラムは稼動システムから分離されます。MATLAB Production Server ソフトウェアは 1 つ以上のサーバーとクライアントから構成されます。

Marshaling (マーシャリング): Data Marshaling (データ マーシャリング) を参照してください。

mbuild: C と C++ のソース ファイルをスタンドアロン アプリケーションまたは共有ライブラリにコンパイルし、リンクする MATLAB Compiler SDK のコマンド。詳細は、関数 mbuild (MATLAB Compiler SDK) のリファレンス ページを参照してください。

mcc: コンパイラを呼び出す MATLAB コマンド。コンパイラ アプリの使用に相当するコマンド ラインです。

Method Attribute (メソッドの属性): .NET のコンテキスト内では、.NET クラスへの宣言情報を指定するために使用される機構。たとえば、MATLAB Production Server ソフトウェアを使用したクライアント プログラミングのコンテキストでは、メソッドの属性を指定して入出力処理の MATLAB 構造を定義します。

mxArray interface (mxArray インターフェイス): 標準の数学的データ型の MATLAB による表現すべてを含む MATLAB データ型。

MWArray interface (MWArray インターフェイス): mxArray へのプロキシ。アプリケーションと MATLAB との間でデータを交換するためのアプリケーション プログラム インターフェイス (API) です。MWArray を使用すると、従来の数学的なデータ型から、MATLAB データ型 mxArray で処理と解釈が可能な形式にデータをマーシャリングできます。各アプリケーション プログラミング言語に対し、MWArray プロキシの異なる実装が存在します。

P

Package (パッケージ化): MATLAB Runtime またはその他のファイルと共に配布 MATLAB コードをまとめて、他のユーザーに配布できるインストーラーを作成する作業。コンパイラ アプリはインストーラーを for_redistribution サブフォルダーに配置します。インストーラーだけでなく、コンパイラ アプリはカスタム インストーラーのテストやビルドに使用できるルーズ アーティファクトをいくつか生成します。

PID File (PID ファイル): Process Identification File (PID File) (プロセス ID ファイル (PID ファイル)) を参照してください。

Pool (プール): MATLAB Production Server ソフトウェアを使用するサーバー管理のコンテキストにおいては、スレッドのプール。ソフトウェアで作成したサーバーは、各クライアント接続に固有のスレッドを割り当てません。代わりに、接続によってデータが利用できる場合、必要な処理が利用可能なスレッドの "プール" (グループ) に対してスケジュールされます。マスター サーバー プロセス内の該当するプール (使用可能なリクエスト処理のスレッド) のサイズは、サーバー構成ファイルのオプション --num-threads によって設定されます。

Process Identification File (プロセス ID ファイル (PID ファイル)): MATLAB Production Server ソフトウェアの実行中のサーバー インスタンスに関連した情報メッセージとエラー メッセージが記述されたファイル。

Program (プログラム): 目的を達成するために実行されるコードのバンドル。プログラムは、コンピューター処理によって、繰り返し実行する作業を自動的に実行するために通常作成されます。エンタープライズ システム アプリケーションは、一般的に数百から数千の小規模なプログラムで構成されています。

Properties (プロパティ): .NET のコンテキスト内での定義については、Fields and Properties (フィールドおよびプロパティ) を参照してください。

Proxy (プロキシ): 通常、クラスを使用するソフトウェア設計パターンで、他のものとのインターフェイスの役割を果たすもの。たとえば、MWArray は基となる型 mxArray にアクセスする必要があるプログラマのためのプロキシです。

S

Server Instance (サーバー インスタンス): MATLAB Production Server Server Instance (MATLAB Production Server サーバー インスタンス) を参照してください。

Shared Library (共有ライブラリ): Windows アプリケーションに高速で読み込めるように、ディスクやメモリの特定の領域に存在する一連のファイル。ダイナミックリンク ライブラリ (DLL) は Microsoft による Microsoft Windows の共有ライブラリ概念の実装です。

Shared MATLAB Runtime Instance (共有 MATLAB Runtime インスタンス): MATLAB Compiler SDK を使用すると、"シングルトン" とも呼ばれる共有 MATLAB Runtime インスタンスを作成できます。コンパイラ (mcc またはコンパイラ アプリを使用) の -S オプションを指定して MATLAB Compiler を起動すると、アプリケーションの COM コンポーネントまたは Java パッケージごとに MATLAB Runtime インスタンスが 1 つ作成されます。このインスタンスを後続のすべてのクラスのインスタンス間で共有して、再利用します。このように共有することでメモリの使用効率が向上し、後続の各クラスのインスタンス化で MATLAB Runtime の起動コストが抑えられます。すべてのクラスのインスタンスは 1 つの MATLAB ワークスペースを共有し、配布 MATLAB ファイル内のグローバル変数を共有します。MATLAB Compiler SDK は既定で .NET アセンブリのシングルトンを作成します。MATLAB Compiler は、Excel アドインで使用される COM コンポーネントのシングルトンを既定で作成します。

State (状態): MATLAB または MATLAB Runtime の現在の状態。多くの場合、MATLAB 関数は状態を変数値の形式で扱います。MATLAB ワークスペース自体もグローバル変数やパス設定に関する情報を保持します。状態を維持する関数をデプロイする場合は、そのような関数を使用するアプリケーションのデプロイ時に状態が保有されるように追加の手順を実行しなければなりません。

Structs (構造体): MATLAB 構造体。構造体は、テキスト形式のフィールド指定子によってアクセスされる要素をもつ MATLAB 配列です。フィールドは、特定の MATLAB データ型のデータを保持するデータ コンテナーです。

System Compiler (システム コンパイラ): Microsoft Visual Studio® などの IDE (対話型開発環境) の主要部分。

T

Thread (スレッド): プログラムの他の部分とは独立して、かつ同時に実行できるプログラムの一部。サーバー インスタンスで使用できる処理スレッド数の管理についての詳細は、pool (プール) を参照してください。

Type-safe interface (タイプ セーフ インターフェイス): 呼び出しを行うアプリケーションから MWArray データ型を見えないようにして、明示的なデータ型の変換を最小にする API。

W

Web Application Archive (WAR) (Web アプリケーション アーカイブ): コンピューティングにおける Web アプリケーション アーカイブは、Web アプリケーションを構成する JavaServer ページや、サーブレット、Java クラス、XML ファイル、タグ ライブラリおよび静的な Web ページの集合を配布する JAR ファイルです。

Webfigure: MathWorks による、MATLAB Figure の Web レンダリング表現。WebFigures 機能を使用すると、Web サイトに表示した MATLAB Figure のグラフィックスを、エンド ユーザーが操作できるようになります。これにより、リソース消費のかさむ MATLAB やその他のツールをダウンロードしなくても、Web 上の任意の場所からグラフィカル アプリケーションを使用できます。

Windows Communication Foundation (WCF): Windows Communication Foundation™ は、リンクされたサービス指向型の Web 中心のアプリケーションを作成するために使用する、.NET Framework のアプリケーション プログラミング インターフェイスです。WCF は、クライアント アプリケーションによってサービスが消費される分散コンピューティングをサポートするために、サービス指向型アーキテクチャの原理に基づいて設計されています。