compiler.build.ExcelAddInOptions
構文
説明
は、opts
= compiler.build.ExcelAddInOptions(FunctionFiles
)FunctionFiles
で指定された MATLAB® 関数を使用して ExcelAddInOptions
オブジェクトを作成します。ExcelAddInOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.excelAddIn
への入力として使用します。
は、名前と値の引数を 1 つ以上使って指定したオプションを用いて、opts
= compiler.build.ExcelAddInOptions(FunctionFiles
,Name,Value
)ExcelAddInOptions
オブジェクトを作成します。オプションには、アドイン名、含める追加ファイル、出力ディレクトリなどがあります。
例
ファイル入力を使用して ExcelAddInOptions
オブジェクトを作成します。
この例では、
にあるファイル matlabroot
\extern\examples\compilermagicsquare.m
を使用します。
appFile = fullfile(matlabroot,'extern','examples','compiler','magicsquare.m'); opts = compiler.build.ExcelAddInOptions(appFile)
opts =
ExcelAddInOptions with properties:
AddInName: 'magicsquare'
AddInVersion: '1.0.0.0'
ClassName: 'magicsquareClass'
DebugBuild: off
EmbedArchive: on
FunctionFiles: {'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\extern\examples\compiler\magicsquare.m'}
GenerateVisualBasicFile: off
AdditionalFiles: {}
AutoDetectDataFiles: on
ExternalEncryptionKey: [0×0 struct]
ObfuscateArchive: off
SecretsManifest: ''
SupportPackages: {'autodetect'}
Verbose: off
OutputDir: '.\magicsquareexcelAddIn'
ドット表記を使用して、既存の ExcelAddInOptions
オブジェクトのプロパティ値を変更することができます。たとえば、詳細な出力を有効にします。
opts.Verbose = 'on'
opts =
ExcelAddInOptions with properties:
AddInName: 'magicsquare'
AddInVersion: '1.0.0.0'
ClassName: 'magicsquareClass'
DebugBuild: off
EmbedArchive: on
FunctionFiles: {'C:\Program Files\MATLAB\R2025b\extern\examples\compiler\magicsquare.m'}
GenerateVisualBasicFile: off
AdditionalFiles: {}
AutoDetectDataFiles: on
ExternalEncryptionKey: [0×0 struct]
ObfuscateArchive: off
SecretsManifest: ''
SupportPackages: {'autodetect'}
Verbose: on
OutputDir: '.\magicsquareexcelAddIn'
ExcelAddInOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.excelAddIn
への入力として使用して、Excel® アドインをビルドします。
buildResults = compiler.build.excelAddIn(opts);
ExcelAddInOptions
オブジェクトを作成し、名前と値の引数を使用してカスタマイズします。
この例では、
にあるファイル matlabroot
\extern\examples\compilermagicsquare.m
を使用します。名前と値の引数を使用して出力ディレクトリを指定し、Visual Basic® ファイルを生成して、詳細な出力を有効にします。
appFile = fullfile(matlabroot,'extern','examples','compiler','magicsquare.m'); opts = compiler.build.ExcelAddInOptions(appFile, ... 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\MagicSquareAddIn', ... 'GenerateVisualBasicFile','On')
ExcelAddInOptions
オブジェクトを関数 compiler.build.excelAddIn
への入力として使用して、Excel アドインをビルドします。
buildResults = compiler.build.excelAddIn(opts);
入力引数
MATLAB 関数を実装するファイルのリスト。文字ベクトル、string スカラー、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。ファイルの拡張子は .m
、.p
、.mlx
、.mexa64
のいずれかである必要があります。
例: {'myFunction1.m','myFunction2.m'}
データ型: char
| string
| cell
名前と値の引数
オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで、Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: 'Verbose','on'
Excel アドインの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。生成されたアドインの既定の名前は、FunctionFiles
引数の最初のエントリです。名前は文字で始まり、英字とアンダースコアのみを使用していなければなりません。
例: 'AddInName','myAddIn'
データ型: char
| string
アドインのバージョン。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
例: 'AddInVersion','4.0'
データ型: char
| string
Excel アドインに含める追加のファイルとフォルダー。文字ベクトル、string スカラー、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
例: 'AdditionalFiles',["myvars.mat","data.txt"]
データ型: char
| string
| cell
データ ファイルを自動的に含めるためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、特定の関数 (load
やfopen
など) の入力として指定されるデータ ファイルは自動的にアドインに含められます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、データ ファイルはAdditionalFiles
プロパティを使用してアドインに追加しなければなりません。
例: 'AutoDetectDataFiles','Off'
データ型: logical
クラスの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。クラス名は Excel アドインのクラス名の要件に適合しなければなりません。
既定値は、FunctionFiles
引数にリストされている最初のファイルの名前に Class
を追加したものです。
例: 'ClassName','magicsquareClass'
データ型: char
| string
デバッグ シンボルを有効にするためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、コンパイルされたアーティファクトにデバッグ シンボル情報が含まれます。このオプションによって、mbuild
からシステム コンパイラに適切なデバッグ フラグも渡されます。このデバッグ オプションを使用すると、MATLAB Runtime の初期化、関数呼び出し、または終了ルーチンのいずれでエラーが発生したかを特定できる箇所まで戻ることができます。このオプションでは、外部デバッガーで MATLAB ファイルをデバッグすることはできません。このプロパティを
'off'
に設定した場合、デバッグ シンボルは含まれません。これは既定のオプションです。
例: 'DebugSymbols','on'
データ型: logical
デプロイ可能なアーカイブを組み込むためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、関数はデプロイ可能なアーカイブを Excel アドインに組み込みます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、関数はデプロイ可能なアーカイブを別個のファイルとして生成します。
例: 'EmbedArchive','Off'
データ型: logical
R2024b 以降
外部の AES 暗号化キー ファイルおよび MEX キー ローダー ファイルへのパス。char 行ベクトルまたは string スカラーの正確に 2 つのフィールドをもつスカラー struct として指定します。フィールド名はそれぞれ EncryptionKeyFile
と RuntimeKeyLoaderFile
です。struct のフィールドはどちらも必須です。ファイル パスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
たとえば、struct keyValueStruct
を使用して暗号化キーを encrypt.key
、ローダー ファイルを loader.mexw64
と指定します。
keyValueStruct.EncryptionKeyFile='encrypt.key'; keyValueStruct.RuntimeKeyLoaderFile='loader.mexw64'
暗号化キー ファイルは、サポートされている次のいずれかの形式でなければなりません。
バイナリ 256 ビットの AES キー、32 バイトのファイル サイズ
16 進数でエンコードされた AES キー、64 バイトのファイル サイズ
MEX ファイル ローダーは実行時に復号化キーを取得します。これは次の引数をもつインターフェイスでなければなりません。
prhs[0]
— 入力、固定値'get'
として指定される char 配列prhs[1]
— 入力、CTF コンポーネント UUID として指定される char 配列plhs[0]
— 出力、キーの形式に応じて 32 バイトの UINT8 数値配列または 64 バイトの 16 進数でエンコードされた char 配列
複数の CTF で同じキーを共有することは避けてください。
例: 'ExternalEncryptionKey',keyValueStruct
データ型: struct
Visual Basic ファイル (.bas
) および Excel アドイン ファイル (.xla
) を生成するためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical の 1
(true
) か 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、関数は Excel アドイン XLA ファイルと、アドインに対する Microsoft® Excel の数式関数インターフェイスを含む Visual Basic BAS ファイルを生成します。このプロパティを
'off'
に設定した場合、関数は Visual Basic ファイルや Excel アドイン ファイルを生成しません。
メモ
Excel アドイン ファイル (.xla
) を生成するには、Excel の設定で [VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する] を有効にする必要があります。
例: 'GenerateVisualBasicFile','on'
データ型: logical
デプロイ可能なアーカイブを難読化するためのフラグ。'on'/1/true
または 'off'/0/false
として指定します。値は、matlab.lang.onoffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを 'on'
に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブのフォルダー構造およびファイル名はエンド ユーザーに対して難読化され、.m
、.mlapp
、.p
、.mat
、MLX、SFX、および MEX ファイルに含まれているユーザー コードおよびデータはアーカイブ内のユーザー パッケージに配置されます。また、すべての .m
ファイルがパッケージ化の前に P ファイルに変換されます。
実行時に、MATLAB コードとデータはファイル システムに抽出されるのではなく、ユーザー パッケージから直接復号化されて読み込まれます。MEX ファイルは、一時的にユーザー パッケージから抽出されてから、読み込まれます。
追加のファイル タイプをユーザー パッケージに手動で含めるには、それぞれのファイル タイプを個別の拡張子タグでファイル
に追加します。matlabroot
/toolbox/compiler/advanced_package_supported_files.xml
以下はサポートされて "いません"。
ver
関数DLL などの外部ライブラリの呼び出し
アウトプロセスの MATLAB Runtime (MATLAB データ配列の C++ 共有ライブラリ)
アウトプロセスでの MEX ファイルの実行 (
mexhost
、feval
、matlab.mex.MexHost
)R2023b より前: v7.3 以外の
.mat
ファイル
このオプションを有効にすることは、-j
および -s
を指定して mcc
を使用するのと等価です。
このプロパティを 'off'
に設定した場合、デプロイ可能なアーカイブは難読化されません。これは既定の動作です。
例: 'ObfuscateArchive','on'
データ型: logical
ビルド ファイルが保存される出力ディレクトリへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
ビルド フォルダーの既定の名前は、アドイン名に excelAddIn
を追加したものです。
例: 'OutputDir','D:\Documents\MATLAB\work\mymagicexcelAddIn'
データ型: char
| string
R2024b 以降
デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を指定する secret マニフェスト JSON ファイルへのパス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このパスは現在の作業ディレクトリを基準とした相対パス、または絶対パスにできます。
MATLAB コードで関数 getSecret
、getSecretMetadata
、または isSecret
を呼び出す場合、デプロイ可能なアーカイブに組み込む秘密鍵を JSON secret マニフェスト ファイルで指定しなければなりません。コードで getSecret
を呼び出す場合に SecretsManifest
オプションが指定されていないと、MATLAB Compiler™ は警告を発行し、
という名前の出力フォルダーにテンプレート JSON ファイルを生成します。"Embedded" フィールドで秘密鍵の名前を指定して、このファイルを修正します。<component_name>
_secrets_manifest.json
関数 setSecret
はデプロイ可能ではありません。デプロイ可能なアーカイブに秘密鍵を組み込むには、アーカイブをビルドする前に MATLAB で setSecret
を呼び出す必要があります。
シークレットを使用したデプロイの詳細については、Handle Sensitive Information in Deployed Applicationsを参照してください。
例: 'SecretsManifest','D:\Documents\MATLAB\work\mycomponent\mycomponent_secrets_manifest.json'
データ型: char
| string
含めるサポート パッケージ。次のオプションのいずれかとして指定します。
'autodetect'
(既定) — 依存関係の分析プロセスにより、必要なサポート パッケージが自動的に検出され、含められます。'none'
— サポート パッケージは含められません。このオプションを使用すると、ランタイム エラーの原因となる可能性があります。string スカラー、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列 — 指定されたサポート パッケージのみが含められます。インストールされている、または特定のファイルで使用されるサポート パッケージのリストを表示するには、
compiler.codetools.deployableSupportPackages
を参照してください。
例: 'SupportPackages',{'Deep Learning Toolbox Converter for TensorFlow Models','Deep Learning Toolbox Model for Places365-GoogLeNet Network'}
データ型: char
| string
| cell
ビルドの詳細を制御するためのフラグ。'on'
または 'off'
、もしくは数値または logical 1
(true
) または 0
(false
) として指定します。'on'
の値は true
と等価であり、'off'
の値は false
と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState
型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを
'on'
に設定した場合、MATLAB コマンド ウィンドウには、ビルド プロセス中のコンパイラ出力を示す進行状況情報が表示されます。このプロパティを
'off'
に設定した場合、コマンド ウィンドウには進行状況の情報は表示されません。
例: 'Verbose','on'
データ型: logical
出力引数
Excel アドインのビルド オプション。ExcelAddInOptions
オブジェクトとして返されます。
バージョン履歴
R2021a で導入MATLAB Command
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