Simulink での信号のスペクトル解析
この例では、Simulink® を使用して信号のスペクトル解析を行う方法を説明します。中心周波数を変更することで、信号が存在する帯域に無線機を同調できます。その後、スペクトル アナライザーを使用して、受信したスペクトルを表示および測定できます。ファイルに記録されたデータを使用するか、RTL-SDR 無線機、ADALM-PLUTO 無線機、または USRP™ 無線機を使用してリアルタイムに無線信号を受信することができます。
MATLAB® によるこの例の実装については、信号のスペクトル解析の例を参照してください。
必要なソフトウェアとハードウェア
既定では、この例はファイルに記録されているデータを使用して実行します。オプションとして、無線経由で信号を受信できます。このためには、次のいずれかも必要になります。
RTL-SDR 無線機と Communications Toolbox Support Package for RTL-SDR Radio。
Pluto 無線機と Communications Toolbox Support Package for Analog Devices® ADALM-PLUTO Radio。
200 シリーズ USRP™ 無線機と Communications Toolbox Support Package for USRP Radio。NI™ USRP デバイスを Ettus Research™ 200 シリーズ USRP デバイスにマッピングする方法については、Supported Hardware and Required Softwareを参照してください。
300 シリーズ USRP 無線機と Wireless Testbench Support Package for NI USRP Radios。NI USRP デバイスを Ettus Research 300 シリーズ USRP デバイスにマッピングする方法については、Supported Radio Devices (Wireless Testbench)を参照してください。
概要
spectralAnalysis
モデルは、複素ベースバンドで FFT ベースのスペクトル解析を実行し、以下を提供します。
受信機のスパーフリー ダイナミック レンジのビュー
受信信号の定性 SNR レベルのビュー
例の構造
次の図は、spectralAnalysis
モデルを示しています。
スペクトル アナライザー
次の図は、spectrum_capture.bb
ファイルで記録されたデータ信号に対するスペクトル アナライザーの出力を示しています。このスペクトルは、FM ラジオの帯域、具体的には 88 MHz ~ 108 MHz の周波数範囲で取得されたデータを示しています。
例の実行
この例を実行すると、ピーク、占有帯域幅、隣接チャネル電力比、高調波と相互変調のレベル、スパーフリー ダイナミック レンジなどの信号特性を測定できます。