gftable
ガロア体の計算を高速にするためのファイルの生成
構文
gftable(m,prim_poly);
説明
gftable(m,prim_poly)
は、"既定以外の" 原始多項式 prim_poly
で記述されたとおりに、体 GF(2^m
) の計算を高速化するファイルを生成します。これは、多項式の文字ベクトルまたは整数です。prim_poly
は、GF(2^m
) に対する原始多項式を表します。ここでは、原始多項式と元の表現で説明されている形式を使用して、1 < m < 16 となります。関数は、userGftable.mat
と呼ばれるファイルを現在の作業フォルダーに配置します。必要な場合は、関数はファイルの書き込み可能なバージョンを上書きします。
メモ
prim_poly
が gf
のリファレンス ページの表にある GF(2^m
) の既定の原始多項式である場合は、この関数の効果はありません。MATLAB インストールでの MAT ファイルは、既定原始多項式に関する計算を高速化する乗法を既に含んでいます。
例
以下の例では、(m
, prim_poly
) に (8
, 501
) というペアがある userGftable.mat
ファイルがまだ存在しないことを前提とした場合、t3
が t1
に類似し、t2
より著しく小さくなります。gftable
コマンドの実行前には MATLAB に警告が表示され、gftable
の実行後には警告が表示されないことに注意してください。gftable
コマンドの実行によって、GF テーブルをより高速な計算用に保存できます。
% Sample code to check how much gftable improves speed. tic; a = gf(repmat([0:2^8-1],1000,1),8); b = a.^100; t1 = toc; tic; a = gf(repmat([0:2^8-1],1000,1),8,501); b = a.^100; t2 = toc; gftable(8,501); % Include this primitive polynomial in the file. tic; a = gf(repmat([0:2^8-1],1000,1),8,501); b = a.^100; t3 = toc;
バージョン履歴
R2006a より前に導入