comm.RectangularQAMTCMModulator
畳み込み符号化器を使用したバイナリ データの符号化および矩形 QAM コンスタレーションへの結果のマッピング
説明
comm.RectangularQAMTCMModulator System object™ は、畳み込み符号を使用してバイナリ入力信号を符号化し、その結果を矩形直交振幅変調 (QAM) 信号コンスタレーションにマッピングすることにより、トレリス符号化変調 (TCM) を実装します。TCM の詳細については、アルゴリズムのセクションを参照してください。
畳み込み符号を使用してバイナリ データを符号化し、その結果を矩形 QAM コンスタレーションにマッピングするには、次のようにします。
- comm.RectangularQAMTCMModulatorオブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。
- 関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。 
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
作成
構文
説明
qamtcmMod = comm.RectangularQAMTCMModulatorqamtcmMod を作成します。このオブジェクトは、畳み込み符号化器を使用してバイナリ入力信号を符号化し、その結果を矩形 QAM コンスタレーションにマッピングします。
qamtcmMod = comm.RectangularQAMTCMModulator(trellis)TrellisStructure プロパティを trellis に設定します。
qamtcmMod = comm.RectangularQAMTCMModulator(___,Name=Value)comm.RectangularQAMTCMModulator(ModulationOrder=8) は、信号コンスタレーションの点の数を 8 に設定します。
プロパティ
使用法
説明
入力引数
出力引数
オブジェクト関数
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
例
アルゴリズム
トレリス符号化矩形 QAM 変調は、集合分割手法を使用して、畳み込み符号化器の結果を矩形 QAM 信号コンスタレーションにマッピングします。トレリス符号変調方式では、コンスタレーションを剰余と呼ばれるサブセットに分割して、各剰余のポイント ペア間の最短距離を最大化します。
次の図は、M-ary の数が 16、32、または 64 の場合について、オブジェクトが使用する集合分割された信号コンスタレーションをラベル付きで示しています。



参照
[1] Biglieri, E., D. Divsalar, P.J. McLane, and M.K. Simon. Introduction to Trellis-Coded Modulation with Applications. New York: Macmillan, 1991.
[2] Proakis, John G. Digital Communications. 4th ed. New York: McGraw Hill, 2001.
[3] Ungerboeck, G. “Channel Coding with Multilevel/Phase Signals.” IEEE® Transactions on Information Theory IT28 (Jan. 1982): 55–67.
拡張機能
バージョン履歴
R2012a で導入
