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plot (rays), plot

サイト ビューアーでの RF 伝播光線の表示

R2020a 以降

説明

plot(rays) は、光線オブジェクトの伝播パスをサイト ビューアー マップにプロットします。

plot(rays,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数で指定された追加オプションを使用して、光線オブジェクトの伝播パスをサイト ビューアー マップにプロットします。

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シカゴでレイ トレーシングを実行し、comm.Ray オブジェクトにその光線を返します。次に、レイ トレーシング解析を実行せずに光線を再度表示します。

シカゴの建物を指定してサイト ビューアーを起動します。OpenStreetMap® ファイルの詳細については、[1] を参照してください。

viewer = siteviewer("Buildings","chicago.osm");

Site Viewer with buildings

ある建物の上に送信機サイト、別の建物の上に受信機サイトを作成します。関数 los を使用して、サイト間の見通し内パスを表示します。

tx = txsite("Latitude",41.8800, ...
    "Longitude",-87.6295, ...
    "TransmitterFrequency",2.5e9);
rx = rxsite("Latitude",41.881352, ...
    "Longitude",-87.629771, ...
    "AntennaHeight",30);
los(tx,rx)

Obstructed line-of-sight path from the transmitter site to the receiver site. The path is green from the transmitter to the building, and red from the building to the receiver.

レイ トレーシング伝播モデルを作成します。MATLAB® は、RayTracing オブジェクトを使用してこのモデルを表現します。既定では、このモデルは SBR 法を使用し、最大 2 回の反射を伴う伝播パスを計算します。

pm = propagationModel("raytracing");

レイ トレーシング解析を実行します。関数 raytrace は、comm.Ray オブジェクトを含む cell 配列を返します。

rays = raytrace(tx,rx,pm)
rays = 1×1 cell array
    {1×3 comm.Ray}

最初の ray オブジェクトのプロパティを表示します。

rays{1}(1)
ans = 
  Ray with properties:

      PathSpecification: 'Locations'
       CoordinateSystem: 'Geographic'
    TransmitterLocation: [3×1 double]
       ReceiverLocation: [3×1 double]
            LineOfSight: 0
           Interactions: [1×1 struct]
              Frequency: 2.5000e+09
         PathLossSource: 'Custom'
               PathLoss: 92.7740
             PhaseShift: 1.2933

   Read-only properties:
       PropagationDelay: 5.7088e-07
    PropagationDistance: 171.1462
       AngleOfDeparture: [2×1 double]
         AngleOfArrival: [2×1 double]
        NumInteractions: 1

サイト ビューアーを閉じます。

close(viewer)

同じ建物、送信機サイト、受信機サイトを使用して、別のサイト ビューアーを作成します。次に、伝播パスを表示します。または、rays{1}(2) のように、単一の ray オブジェクトを指定してパスを個別にプロットすることもできます。

siteviewer("Buildings","chicago.osm");
show(tx)
show(rx)
plot(rays{1},"Type","power", ...
    "TransmitterSite",tx,"ReceiverSite",rx)

Three propagation paths from the transmitter site to the receiver site

付録

[1] OpenStreetMap ファイルは、クラウドソーシングによる世界中の地図データへのアクセスを提供する https://www.openstreetmap.org からダウンロードされたものです。このデータは Open Data Commons Open Database License (ODbL) https://opendatacommons.org/licenses/odbl/ によりライセンスされています。

入力引数

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光線の構成。1 つの comm.Ray オブジェクトまたは comm.Ray オブジェクトのベクトルとして指定します。各オブジェクトでは、PathSpecification プロパティを "Locations" に設定しなければなりません。

データ型: comm.Ray

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: plot(rays,"Type","pathloss","ColorLimits",[-100 0]) は、rays で指定された伝播パスを現在のサイト ビューアーに追加して、既定の色の範囲を調整します。

プロットする量のタイプ。"pathloss" または "power" として指定します。パスに沿って適用された色は、Type で指定された値に基づいて、信号のパス損失 (dB 単位) またはパワー (dBm 単位) にパスに沿ってマッピングされます。

データ型: char | string

送信機サイト。txsite オブジェクトとして指定します。

依存関係

Type"power" に設定されている場合にのみ適用されます。

データ型: char

受信機サイト。rxsite オブジェクトとして指定します。

依存関係

Type"power" に設定されている場合にのみ適用されます。

データ型: char

カラーマップの色の範囲。1 行 2 列の数値ベクトル [min, max] として指定します。ここで、min は飽和の下限を表し、max は飽和の上限を表します。既定の設定は、Type'power' に設定されている場合は [-120 -5]、Type'pathloss' に設定されている場合は [45 160] です。

データ型: double

伝播パスに適用されるカラーマップ。M の個々の色を定義する RGB (赤、緑、青) 3 成分の M 行 3 列の数値配列として指定します。

データ型: double | char | string

マップへの色の凡例の表示。true または false として指定します。

データ型: logical

可視化と表面データのマップ。siteviewer オブジェクトとして指定します。 1 既定では現在の siteviewer オブジェクトであり、サイト ビューアーが開かれていない場合は新しい siteviewer オブジェクトが開きます。

データ型: siteviewer object

バージョン履歴

R2020a で導入

参考

関数

オブジェクト


1 Alignment of boundaries and region labels are a presentation of the feature provided by the data vendors and do not imply endorsement by MathWorks®.