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Baseband File Reader
ベースバンド信号のファイルからの読み取り
ライブラリ:
Communications Toolbox /
Comm Sources
説明
Baseband File Reader ブロックは、ベースバンド ファイルから信号を読み取ります。ベースバンド ファイルは特定のタイプのバイナリ ファイルで、Baseband File Writer ブロックにより書き込まれます。ベースバンド信号は、通常はゼロでない中心周波数から 0 Hz にダウンコンバートされます。ブロックはサンプルレート、中心周波数、チャネル数および任意の記述データを自動的に読み取ります。
例
Simulink におけるベースバンド信号のファイルへの書き込み
QPSK 変調された信号を生成し、ファイルに書き込みます。次にファイルを読み取り、信号のコンスタレーション ダイアグラムをプロットします。
モデル cm_baseband_writer_ex1
は QPSK 変調信号を生成し、ノイズを含む QPSK 信号を bbw_example.bb
という名前のファイルに書き込みます。
2 番目のモデル cm_baseband_writer_ex2
を開き、ファイルから信号を読み取り、コンスタレーション ダイアグラムを表示します。
Simulink におけるベースバンド信号のファイルからの読み取り
保存したファイル example.bb からベースバンド信号を読み取ります。
ファイル baseband_samples_1ghz.bb には、サンプル レート 1 Hz のサンプルが 10,000 含まれています。モデルのシミュレーション終了時間は 12,000 に設定されます。Baseband File Reader
ブロック構成の Inherit sample time from file
は有効で、Samples per frame
は 100 に設定され、Repeatedly read the file
は無効です。その結果、シミュレーション時間は保存されたデータ量を超え、最後の 2000 のサンプルにはゼロ パディングされます。
Baseband File Reader
ブロック構成は Repeatedly read the file
パラメーターを有効にするように変更されます。ここで、モデルを実行すると、10,000 秒後にファイルが再度読み取られ、10,000 ~ 12,000 秒間のサンプルが最初の 2000 サンプルの繰り返しになります。
端子
出力
Data — ベースバンド信号
スカラー | ベクトル | 行列
ベースバンド信号。スカラー、ベクトルまたは行列として返されます。信号は [Baseband file name] パラメーターで指定されたファイルから読み取ります。サンプル時間はファイルから継承するか、[サンプル時間 (s)] パラメーターで設定できます。
データ型: double
複素数のサポート: あり
EOF — ファイル終端インジケーター
logical スカラー
ファイルの終端インジケーター。logical スカラーで返されます。[Repeatedly read the file] パラメーターが false
の場合、出力は true
で、ファイル全体が読み取られます。この端子を有効にするには、[出力のファイル終端インジケーター] パラメーターを選択します。
パラメーター
ブロック パラメーターを対話的に編集するには、プロパティ インスペクターを使用します。Simulink® ツールストリップの [シミュレーション] タブの [準備] ギャラリーで [プロパティ インスペクター] を選択します。
Baseband file name — 読み取るベースバンド ファイルの名前
example.bb
(既定値) | 文字ベクトル
読み取るベースバンド ファイルの名前。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。
[Browse] をクリックして、読み取るベースバンド ファイルを見つけます。
[File Info] をクリックして、この情報を表示します。
絶対パスを含むファイル名
サンプル レート
中心周波数
サンプル数
チャネル数
データ型
任意のメタデータ フィールド
ファイルに記述データがない場合、このプロパティは空の構造体になります。
ベースバンド ファイル ライターが関数呼び出しを使用してオブジェクトを定義した場合、bb ファイルにその関数呼び出しが格納されます。ベースバンド ファイル リーダーは関数呼び出しを実行してオブジェクトを表示します。
その機能に関連付けられたソフトウェアを使用するライセンスがある場合、メタデータ出力にはオブジェクトの内容が含められます。
その機能に関連付けられたソフトウェアを使用するライセンスがない場合、メタデータ出力にはオブジェクトの内容ではなく文字列が含められます。
ファイルからサンプル時間を継承 — サンプル時間のソースの選択
on
(既定値) | off
このチェック ボックスをオンにして、[Baseband file name] で指定したファイルからサンプル時間を継承します。
サンプル時間 (s) — ブロックのサンプル時間
1
(既定値) | 正のスカラー
ブロックのサンプル時間を秒単位で正のスカラーとして指定します。このパラメーターを有効にするには、[Inherit sample time from file] チェック ボックスをオフにします。
フレームあたりのサンプル数 — 出力フレームごとのサンプル数
100
(既定値) | 正の整数スカラー
出力フレームごとのサンプル数。正の整数または inf
として指定します。このパラメーターが inf
の場合、出力フレームにはベースバンド ファイル内のすべてのサンプルが含まれます。
Repeatedly read the file — ファイルからデータを連続的にループする
off
(既定値) | on
このチェック ボックスをオンにして、ベースバンド ファイルの内容を繰り返し読み取ります。ファイルの終わりに達すると、次のようになります。
[Repeatedly read the file] パラメーターが選択されていない場合 (
off
)、ブロックは 0 を出力します。[Repeatedly read the file] パラメーターが選択されている場合 (
on
)、ブロックはファイルの最初からサンプルを出力します。
シミュレーション実行方法 — 実行するシミュレーションのタイプ
コード生成
(既定値) | インタープリター型実行
実行するシミュレーションのタイプ。[コード生成]
または [インタープリター型実行]
として指定します。
コード生成
— 生成された C コードを使用してモデルをシミュレートします。シミュレーションの初回実行時、Simulink は対象ブロックの C コードを生成します。このモデルは、モデルが変更されない限り以降のシミュレーションで C コードを再利用します。このオプションを使用すると、シミュレーションの起動時間は長くなりますが、以降のシミュレーションの速度は[インタープリター型実行]
オプションを使用した場合よりも速くなります。インタープリター型実行
— MATLAB® インタープリターを使用してモデルをシミュレートします。このオプションを使用すると、起動時間が短縮されますが、以降のシミュレーションの速度は[コード生成]
オプションを使用した場合よりも遅くなります。このモードで、ブロックのソース コードをデバッグできます。
詳細については、シミュレーション モード (Simulink)を参照してください。
ブロックの特性
データ型 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
バージョン履歴
R2016b で導入R2024a: メタデータからのオブジェクトの読み取りのサポート
Baseband File Reader ブロックは、保存されたメタデータからのオブジェクトの読み取りと構造体からなる構造体の読み取りをサポートするようになりました。
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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