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増幅器
ライブラリ:
RF Blockset /
Idealized Baseband
説明
Amplifier ブロックは熱ノイズのある増幅器の複素ベースバンド モデルを生成します。このブロックは、4 つの非線形性モデルとノイズ表現を指定する 3 つのオプションを提供します。
端子
入力
Port_1 — 入力ベースバンド信号
実数スカラー | 実数列 | 複素数スカラー | 複素数列
入力ベースバンド信号。実数スカラー、実数列、複素数スカラー、または複素数列として指定します。
データ型: double
| single
出力
Port_1 — 出力ベースバンド信号
実数スカラー | 実数列 | 複素数スカラー | 複素数列
出力ベースバンド信号。実数スカラー、実数列、複素数スカラー、または複素数列として指定します。出力端子は入力端子のプロパティを模倣します。たとえば、入力ベースバンド信号が double のデータ型をもつ実数スカラーとして指定される場合、出力ベースバンド信号も double のデータ型をもつ実信号として指定されます。
データ型: double
| single
パラメーター
[メイン] タブ
Model — 増幅器の非線形性モデル
Cubic polynomial
(既定値) | AM/AM - AM/PM
| Modified Rapp
| Saleh
増幅器の非線形性モデルを次のいずれかとして指定します。
Cubic polynomial
AM/AM - AM/PM
Modified Rapp
Saleh
詳細については、Nonlinearity Models in Idealized Amplifier Block (RF Blockset)を参照してください。
Linear power gain (dB) — 増幅器の線形ゲイン
0
(既定値) | 実数スカラー
線形ゲイン。スカラーとして dB 単位で指定します。
Type of Non-Linearity — 3 次非線形型
IIP3
(既定値) | OIP3
| IP1dB
| OP1dB
| IPsat
| OPsat
3 次非線形型。IIP3
、OIP3
、IP1dB
、OP1dB
、IPsat
、または OPsat
として指定します。
IIP3 (dBm) — 3 次入力インターセプト ポイント
Inf
(既定値) | 実数の正の数値
3 次入力インターセプト ポイント。実数の正の数値として dBm 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Cubic polynomial]
および [Type of Non-Linearity] を [IIP3]
に設定します。
OIP3 (dBm) — 3 次出力インターセプト ポイント
Inf
(既定値) | 実数の正の数値
3 次出力インターセプト ポイント。実数の正の数値として dBm 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Cubic polynomial]
および [Type of Non-Linearity] を [OIP3]
に設定します。
IP1dB (dBm) — 1 dB の入力圧縮点
Inf
(既定値) | 実数の正の数値
1 dB の入力圧縮点。実数の正の数値として dBm 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Cubic polynomial]
および [Type of Non-Linearity] を [IP1dB]
に設定します。
OP1dB (dBm) — 1 dB の出力圧縮点
Inf
(既定値) | 実数の正の数値
1 dB の出力圧縮点。実数の正の数値として dBm 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Cubic polynomial]
および [Type of Non-Linearity] を [OP1dB]
に設定します。
IPsat (dBm) — 入力の飽和点
Inf
(既定値) | 実数の正の数値
入力の飽和点。実数の正の数値として dBm 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Cubic polynomial]
および [Type of Non-Linearity] を [IPsat]
に設定します。
OPsat (dBm) — 出力の飽和点
Inf
(既定値) | 実数の正の数値
出力の飽和点。実数の正の数値として dBm 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Cubic polynomial]
および [Type of Non-Linearity] を [OPsat]
に設定します。
Reference load (ohm) — 参照負荷
1
(既定値) | 正のスカラー
オーム単位の参照負荷の値。正のスカラーとして指定します。この値は、電圧レベルと信号およびノイズ パワー レベルの間の変換に使用されます。
調整可能: Yes
シミュレーション実行方法 — 実行するシミュレーションのタイプの指定
Code generation
(既定値) | Interpreted execution
コード生成
— 生成された C コードを使用してモデルをシミュレートします。シミュレーションの初回実行時、Simulink® は対象ブロックの C コードを生成します。この C コードは、モデルが変更されない限り以降のシミュレーションで再利用されます。このオプションを使用すると、シミュレーションの起動時間は長くなりますが、以降のシミュレーションの速度は[インタープリター型実行]
よりも速くなります。インタープリター型実行
— MATLAB® インタープリターを使用してモデルをシミュレートします。このオプションを使用すると、起動時間の速度が短縮されますが、以降のシミュレーションの速度は[コード生成]
よりも遅くなります。このモードで、ブロックのソース コードをデバッグできます。
Plot power characteristics — パワーの特性のプロット
ボタン (既定値)
このボタンは [Main] タブで指定されたパラメーターに基づいて、パワーの特性をプロットします。
詳細については、Plot Power Characteristics (RF Blockset)を参照してください。
Lookup table (Pin(dBm), Pout(dBm), deg) — ルックアップ テーブル
[ -25, 5, -1; -10, 20, -2; 0, 27, 5; 5, 28, 12 ]
(既定値) | M 行 3 列の実数行列
テーブル ルックアップ エントリ。実数の M 行 3 列の行列として指定します。このテーブルは、AM/AM - AM/PM モデルに対する行列の列 1 の入力信号パワーの絶対値を基準とし、モデルの出力パワーを dBm レベルで行列の列 2 に、モデルの位相変化を度数で行列の列 3 に表します。列 1 の入力パワーは単調増加でなければなりません。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [AM/AM - AM/PM]
に設定します。
Output saturation level (V) — 出力の飽和レベル
1
(既定値) | 実数の正の数値
Magnitude smoothness factor — 振幅の平滑度係数
2
(既定値) | 実数の正の数値
[Modified Rapp]
増幅器モデルの AM/AM 計算に対する振幅の平滑度係数。正の実数として指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Modified Rapp]
に設定します。
Phase gain (rad) — 位相ゲイン
-0.45
(既定値) | 実数スカラー
[Modified Rapp]
増幅器モデルの AM/PM 計算に対する位相ゲイン。実数のスカラーとしてラジアン単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Modified Rapp]
に設定します。
Phase saturation — 位相の飽和
0.88
(既定値) | 実数の正の数値
[Modified Rapp]
増幅器モデルの AM/PM 計算に対する位相の飽和。正の実数として指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Modified Rapp]
に設定します。
Phase smoothness factor — 位相の平滑度係数
3.43
(既定値) | 実数の正の数値
[Modified Rapp]
増幅器モデルの AM/PM 計算に対する位相の平滑度。正の実数として指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Modified Rapp]
に設定します。
Input scaling (dB) — 入力信号レベルのスケーリング係数
0
(既定値) | 非負の実数
[Saleh]
増幅器モデルの入力信号レベルに対するスケーリング係数。非負の実数として dB 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Saleh]
に設定します。
AM / AM parameters [alpha beta] — AM/AM
変換パラメーター
[ 2.1587, 1.1517 ]
(既定値) | 2 要素ベクトル
[Saleh]
増幅器モデルに対する AM/AM の 2 タプル変換パラメーター。非負の実数の 2 要素ベクトルとして指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Saleh]
に設定します。
AM / PM parameters [alpha beta] — AM/PM
変換パラメーター
[ 4.0033, 9.1040 ]
(既定値) | 2 要素ベクトル
[Saleh]
増幅器モデルに対する AM/PM
の 2 タプル変換パラメーター。非負の実数の 2 要素ベクトルとして指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Saleh]
に設定します。
Output scaling (dB) — 出力信号レベルのスケーリング係数
0
(既定値) | 非負の実数
[Saleh]
増幅器モデルに対する出力信号レベルのスケーリング係数。非負の実数として dB 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Model] を [Saleh]
に設定します。
Noise タブ
Include Noise — システムへのノイズの追加
off
(既定値) | on
システムに入力信号へのノイズを追加するには、このパラメーターを選択します。このパラメーターを選択すると、[Noise] タブに関連付けられているパラメーターが表示されます。
Specify noise type — ノイズ表現
Noise temperature
(既定値) | Noise figure
| Noise factor
ノイズの表現タイプ。[Noise temperature]
、[Noise figure]
、または [Noise factor]
として指定します。
詳細については、Thermal Noise Simulations in Idealized Amplifier Block (RF Blockset)を参照してください。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Include Noise] を選択します。
Noise temperature (K) — 増幅器のノイズをモデル化するノイズ温度
290
(既定値) | 非負の実数
増幅器のノイズをモデル化するノイズ温度。非負の実数としてケルビン (K) 度単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Include Noise] を選択し、[Specify noise type] を [Noise temperature]
に設定します。
Noise figure (dB) — 増幅器のノイズをモデル化するノイズ指数
10 * log10( 2 )
(既定値) | 非負の実数
増幅器のノイズをモデル化するノイズ指数。非負の実数として dB 単位で指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Include Noise] を選択し、[Specify noise type] を [Noise figure]
に設定します。
Noise factor — 増幅器のノイズをモデル化するノイズ ファクター
2
(既定値) | 1 以上の正の整数スカラー
増幅器のノイズをモデル化するノイズ ファクター。1 以上の正の整数スカラーとして指定します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Include Noise] を選択し、[Specify noise type] を [Noise factor]
に設定します。
Seed source — Source of initial seed
自動
(既定値) | User specified
乱数のガウス ノイズ ジェネレーターの準備に使用される初期シードのソース。次のいずれかとして指定します。
Auto
- [Seed source] が[Auto]
に設定されると、乱数発生器を使用して各増幅器インスタンスのシードが生成されます。インスタンスのリセット メソッドには効果がありません。User specified
- [Seed source] が[User specified]
に設定されると、[Seed] に指定された値が乱数発生器の初期化に使用され、リセット メソッドは [Seed] プロパティ値を使用して乱数発生器をリセットします。
Seed — 乱数発生器のシード
67987
(既定値) | 非負の整数
乱数発生器のシード。232 より小さい非負の整数として指定します。この値を使用して乱数発生器を初期化します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[Include Noise] チェック ボックスをクリックし、[Seed source] パラメーターで [User specified]
を選択します。
参照
[1] Razavi, Behzad. “Basic Concepts “ in RF Microelectronics, 2nd edition, Prentice Hall, 2012.
[2] Rapp, C., “Effects of HPA-Nonlinearity on a 4-DPSK/OFDM-Signal for a Digital Sound Broadcasting System.” Proceedings of the Second European Conference on Satellite Communications, Liege, Belgium, Oct. 22-24, 1991, pp. 179-184.
[3] Saleh, A.A.M., “Frequency-independent and frequency-dependent nonlinear models of TWT amplifiers.” IEEE Trans. Communications, vol. COM-29, pp.1715-1720, November 1981.
[4] IEEE 802.11-09/0296r16. “TGad Evaluation Methodology.“ Institute of Electrical and Electronics Engineers.https://www.ieee.org/
[5] Kundert, Ken.“ Accurate and Rapid Measurement of IP2 and IP3,“ The Designer Guide Community, May 22, 2002.
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
バージョン履歴
R2020a で導入R2022b: ブロックに追加された参照負荷パラメーター
Reference load
パラメーターを使用して、負荷抵抗をオームで指定できるようになりました。
参考
オブジェクト
トピック
MATLAB コマンド
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