ammod

振幅変調

構文

y = ammod(x,Fc,Fs)

y = ammod(x,Fc,Fs,ini_phase)

y = ammod(x,Fc,Fs,ini_phase,carramp)

説明

y = ammod(x,Fc,Fs) は、与えられた入力メッセージ信号 x に応じて、振幅変調 (AM) 信号 y を返します。ここで、搬送波信号は周波数 Fc をもちます。搬送波信号と x は、サンプリング周波数 Fs をもちます。変調信号は初期位相 0 および搬送波振幅 0 をもつため、結果は抑圧搬送波変調になります。

メモ

Fs の値は Fs ≥ 2Fc を満たさなければなりません。

y = ammod(x,Fc,Fs,ini_phase) は、変調信号 y の初期位相をラジアン単位で指定します。

y = ammod(x,Fc,Fs,ini_phase,carramp) は、抑圧搬送波変調ではなく伝送搬送波変調を実行します。ここで、carramp は、変調信号の搬送波振幅です。

例

両側波帯振幅変調と単側波帯振幅変調の比較

サンプル レートを 100 Hz に設定します。100 秒の長さの時間ベクトルを作成します。

fs = 100;
t = (0:1/fs:100)';

搬送波周波数を 10 Hz に設定します。正弦波信号を作成します。

fc = 10; 
x = sin(2*pi*t);

単側波帯 AM と両側波帯 AM を使用して x を変調します。

doubleY = ammod(x,fc,fs);
singleY = ssbmod(x,fc,fs);

スペクトル アナライザー オブジェクトを作成して、信号のスペクトルをプロットします。

sadsb = spectrumAnalyzer( ...
    SampleRate=fs, ...
    PlotAsTwoSidedSpectrum=false, ...
    YLimits=[-60 30]);
sadsb(doubleY,singleY)

入力引数

x — 入力メッセージ信号

スカラー | ベクトル | 行列 | 3 次元配列

入力メッセージ信号。スカラー、ベクトル、行列または 3 次元配列として指定します。x の各要素は、実数でなければなりません。

データ型: single | double

Fc — 搬送波信号周波数

正の実数のスカラー

搬送波信号周波数 (Hz 単位)。正の実数スカラーとして指定します。

データ型: single | double

Fs — サンプリング周波数

正の実数のスカラー

搬送波信号と入力メッセージ信号のサンプリング周波数 (Hz 単位)。正の実数スカラーとして指定します。エイリアシングを回避するため、Fs の値は、Fs > 2(Fc + BW) を満たさなければなりません。ここで、BW は x の帯域幅です。

データ型: single | double

ini_phase — Initial phase

実数スカラー

変調信号の初期位相 (ラジアン単位)。実数スカラーで指定します。

データ型: single | double

carramp — 搬送波振幅

実数スカラー

変調信号の搬送波振幅。実数スカラーで指定します。

データ型: single | double

出力引数

y — 振幅変調された出力信号

スカラー | ベクトル | 行列 | 3 次元配列

振幅変調信号。スカラー、ベクトル、行列または 3 次元配列として返されます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

amdemod | ssbmod | fmmod | pmmod

トピック

• アナログ通過帯域変調