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動的メモリ割り当てしきい値の設定

既定では、コード ジェネレーターは可変サイズ配列に対して動的メモリ割り当てを使用します。動的メモリ割り当てにより、可変サイズ配列のストレージ要件は最適化されますが、生成コードの実行は遅くなります。メモリとパフォーマンスの要件のバランスをとるために、特定のサイズより小さい配列について動的メモリ割り当てを無効にすることができます。

次の場合にこのしきい値を指定します。

  • 小さい配列の動的メモリ割り当てを無効にする。小さい配列では、静的メモリ割り当てによって生成コードの速度が向上する場合があります。静的メモリ割り当てによって未使用のストレージ領域ができる可能性があります。ただし、未使用のストレージ領域は、小さい配列の場合はそれほど大きな考慮事項ではないと判断できます。

  • 大きい配列の動的メモリ割り当てを有効にする。大きな配列では、動的メモリ割り当ての使用によってストレージ要件を大幅に減らすことができます。

動的メモリ割り当てしきい値を指定するには、動的メモリ割り当てが有効になっている必要があります。動的メモリ割り当てが有効になっていることを確認するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • コード構成オブジェクトで、EnableDynamicMemoryAllocation プロパティが true に設定されていることを確認する。

  • [コード生成設定] ダイアログ ボックスで、[動的メモリ割り当てを有効化] チェック ボックスがオンになっていることを確認する。

動的メモリ割り当てが有効になっている場合、次のいずれかの方法を使用して動的メモリ割り当てしきい値を設定します。

  • コード構成オブジェクトで、DynamicMemoryAllocationThreshold プロパティの値を指定する。

  • [コード生成設定] ダイアログ ボックスで、[動的メモリ割り当てしきい値] パラメーターの値を指定する。

動的メモリ割り当てしきい値はバイト単位で測定されます。ターゲット ハードウェア設定の情報に基づいて、構成されたしきい値で対応可能な配列のサイズがコード生成時に推測されます。この推測では、レジスタに変数を配置するなど、可能な C コンパイラの最適化を除外します。

参考

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