Simulink での Polyspace オプションの設定
生成されたコードを解析するときに、Polyspace® の基本的なオプションと詳細オプションを設定します。既存の構成を複数の解析で再利用できます。
Simulink® で Polyspace 解析を開始するには、Embedded Coder によって生成されたコードに対する Polyspace 解析の実行を参照してください。
オプションの構成
基本的なオプションの設定
Simulink [コンフィギュレーション パラメーター] ウィンドウで Polyspace の基本的なオプションを設定するには、[アプリ] タブで [Polyspace コード検証] を選択します。次に [Polyspace] タブで [設定] または [設定] 、 [Polyspace 設定] を選択します。

詳細オプションの設定
手書きのコードのプロジェクトを手動で作成する場合に Polyspace ユーザー インターフェイスにも表示される [構成] ペインに、詳細オプションが表示されます。
詳細オプションを開くには、[Polyspace] タブで [設定] 、 [プロジェクトの設定] を選択します。

このペインで高度な設定を指定できます。
[実行設定] ペインで、リモート クラスターでコード解析を実行するためのオプションを選択します。あるいは、[詳細設定] ペインの [その他] フィールドで、オプション
[リモート クラスターで Bug Finder または Code Prover 解析を実行] (-batch)を使用します。このオプションを使用すると、解析の開始後に、[ジョブ モニター] ウィンドウでリモート クラスターでの解析進行状況を確認できます。[Polyspace] タブで [リモート ジョブ モニター] を選択します。
[入力およびスタブ] ペインで、解析のために特定の関数をスタブ化した後にその関数の出力を制約するためのオプションを指定します。あるいは、[詳細設定] ペインの [その他] フィールドで、オプション
[スタブを生成する関数] (-functions-to-stub)およびオプション[制約の設定] (-data-range-specifications)を使用します。
すべてのオプションのリストは、Polyspace Bug Finder 解析エンジンのすべてのオプションのリストを参照してください。オプション ファイルを作成して、[詳細設定] ペインの [その他] フィールドでそのオプション ファイルを指定することができます。-options-file を参照してください。
[コンフィギュレーション パラメーター] ウィンドウの基本的なオプションが Polyspace ウィンドウの詳細オプションと直接競合する場合は、前者が優先されます。たとえば、以下のオプションを指定するとします。
検証設定 (C):この基本オプション
[生成コードのプロジェクト構成および MISRA C 2012 のチェック]を選択します。MISRA C:2012 のチェック (-misra3):この詳細オプションを無効にします。
Polyspace は、詳細オプションを無視して MISRA C™:2012 ルールに対する違反をチェックします。
既定では、results フォルダーの pslink_config サブフォルダーにあるプロジェクト ファイル に詳細オプションが保存されます。このプロジェクト ファイルを使用して、プロジェクトに関連付けられているオプションを再利用します。modelname_config.psprj
構成の共有と再利用
基本的なオプションや詳細オプションを複数のモデル間で共有します。
基本的なオプション — [コンフィギュレーション パラメーター] ウィンドウで設定したオプションを共有して再利用します。コンフィギュレーションの複数のモデル間での共有 (Simulink)を参照してください。
詳細オプション — 個別の Polyspace プロジェクトに設定されている詳細オプションを共有して再利用します。このプロジェクトを複数のモデルで共有します。Polyspace プロジェクト ファイルに保存されている Polyspace の詳細オプションを再利用する場合は、詳細オプションの設定に示されているように、Simulink エディターで、Polyspace アプリを使用して設定されたプロジェクト ファイルを使用します。Simulink エディターで生成されたのではないプロジェクト ファイルを再利用すると、予期しない結果が生じる可能性があります。
詳細オプションを 1 回指定した後、複数のモデルでその詳細オプションを再利用することができます。基本的なオプションは、各モデルで個別に設定します。
モデルからのオプションの設定
必要に応じて、詳細オプションを設定します。関連付けられているプロジェクト ファイルの保存場所を確認したり、ファイル名を変更したりするには、Polyspace ウィンドウのツール バーで、
アイコンをクリックします。
別のモデルのオプションの再利用
別のモデルの詳細オプションを再利用するには、再利用するモデルを開き、[コンフィギュレーション パラメーター] ウィンドウを開きます。[Polyspace] タブで [設定] を選択します。
[カスタム プロジェクト ファイルの使用] を選択します。以前に作成した
*.psprjプロジェクト ファイルへのパスを指定します。プロジェクトの設定を使用するには、[検証設定] の下で
[プロジェクト構成]を選択します。MISRA C:2012 違反などのその他の問題をチェックする場合は、オプション
[生成コードのプロジェクト構成および MISRA C 2012 のチェック]を選択します。
コマンド ラインから解析を実行する場合、関数 pslinkoptions にこれらのオプションを設定できます。pslinkoptions のプロパティ も参照してください。