メインコンテンツ

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

polyspace-bug-finder

(システム コマンド) WindowsLinux、またはその他のコマンド ラインからの Bug Finder 解析の実行

説明

polyspace-bug-finder システム コマンドは、コマンド ライン フラグとして指定された解析オプションを使用して、またはオプション ファイルを使用して、Polyspace® Bug Finder™ 解析をコマンド ラインで実行します。

メモ

この Polyspace コマンドは polyspaceroot\polyspace\bin にあります。ここで、polyspaceroot は Polyspace インストール フォルダー (C:\Program Files\Polyspace\R2025a など) です (インストール フォルダーも参照してください)。コマンドの絶対パスの入力を省略するには、この場所をオペレーティング システムの PATH 環境変数に追加します。

polyspace-bug-finder [options] は、現在のフォルダーに、ソース ファイル (.c または .cxx ファイル) が含まれた sources サブフォルダーがある場合に、Bug Finder 解析を実行します。この解析では、sources 内のファイルと、sources の下にあるすべてのサブフォルダーが考慮されます。

polyspace-bug-finder -sources sourceFiles [options] は、ソース ファイル sourceFiles に対して Bug Finder 解析を実行します。この解析は追加オプションを使用してカスタマイズできます。

polyspace-bug-finder -sources-list-file listOfSources [options] は、テキスト ファイル listOfSources にリストされたソース ファイルに対して Bug Finder 解析を実行します。この解析は追加オプションを使用してカスタマイズできます。ソース ファイルが多数ある場合は、ソース リスト ファイルを使用することが推奨されます。ソースのリストをテキスト ファイルに保持することで、コマンドが短くなり、リストの更新がより簡単になります。

polyspace-bug-finder -options-file optFile は、オプション ファイルで指定されたオプションを使用して Bug Finder 解析を実行します。解析オプションが多数ある場合、オプション ファイルにより、同じ解析の再実行が簡単になります。

polyspace-bug-finder -h[elp] は使用可能な解析オプションの概要をリストします。

すべて折りたたむ

コマンド ライン自体に解析オプションを指定して、ローカルで Bug Finder 解析を実行します。この例では、Polyspace Bug Finder のデモ例にあるソース ファイルを使用します。この例を実行するには、polyspaceroot を Polyspace インストールのパス (C:\Program Files\Polyspace\R2025a など) に置き換えます。

numerical.cprogramming.c で解析を実行して、MISRA C™:2012 の必須ルール、プログラミング、および数値の欠陥をチェックし、GNU 4.7 コンパイラの設定を使用します。次の例のコマンドは、可読性のために ^ 文字で分割しています。実際は、すべてのコマンドを 1 行に配置できます。

polyspace-bug-finder -sources ^
polyspaceroot\polyspace\examples\cxx\Bug_Finder_Example\sources\numerical.c,^
polyspaceroot\polyspace\examples\cxx\Bug_Finder_Example\sources\programming.c ^
-compiler gnu4.7 -misra3 mandatory -checkers numerical,programming ^
-author jlittle -prog myProject -results-dir C:\Polyspace_Workspace\Results\

結果を開きます。

polyspace C:\Polyspace_Workspace\Results\ps_results.psbf

解析を再実行するには、コマンド ラインから再実行しなければなりません。

オプション ファイルを使用して解析オプションを指定し、ローカルで Bug Finder 解析を実行します。この例では、Polyspace Bug Finder のデモ例にあるソース ファイルを使用します。この例を実行するには、polyspaceroot を Polyspace インストールのパス (C:\Program Files\Polyspace\R2025a など) に置き換えます。

次のテキストを、テキスト ファイル myOptionsFile.txt に保存します。

# Options for analyzing numerical.c and programming.c
-sources polyspaceroot\polyspace\examples\cxx\Bug_Finder_Example\sources\numerical.c
-sources polyspaceroot\polyspace\examples\cxx\Bug_Finder_Example\sources\programming.c
-compiler gnu4.7
-misra3 mandatory
-checkers numerical,programming 
-author jlittle 
-prog myProject 
-results-dir C:\Polyspace_Workspace\Results\

テキスト ファイルで指定されるオプションを使って解析が実行されます。

polyspace-bug-finder -options-file myOptionsFile.txt

結果を開きます。

polyspace C:\Polyspace_Workspace\Results\ps_results.psbf

解析を再実行するには、コマンド ラインから再実行しなければなりません。

オプション ファイルの詳細については、Polyspace 解析のオプション ファイルを参照してください。

入力引数

すべて折りたたむ

C または C++ のコンマ区切りのソース ファイル名を文字列として指定します。ファイルが現在のフォルダー (pwd) に存在しない場合、sourceFiles は絶対パスまたは相対パスを含んでいなければなりません。スペースを含むパスによるエラーを避けるために、パスを引用符 " " で囲みます。詳細は、-sourcesを参照してください。

現在のフォルダーに、ソース ファイルが含まれた sources サブフォルダーがある場合、-sources フラグを省略できます。この解析では、sources 内のファイルと、sources の下にあるすべてのサブフォルダーが考慮されます。

例: myFile.c, "C:\mySources\myFile1.c,C:\mySources\myFile2.c"

C または C++ のファイル名をリストするテキスト ファイルを文字列として指定します。ファイルが現在のフォルダー (pwd) に存在しない場合、listOfSources は絶対パスまたは相対パスを含んでいなければなりません。スペースを含むパスによるエラーを避けるために、パスを引用符 " " で囲みます。詳細は、-sources-list-fileを参照してください。

例: filename.txt, "C:\ps_analysis\source_files.txt"

解析オプションと対応する値を、オプション名と該当する場合はその値によって指定します。構文の指定は、個々の解析オプションのリファレンス ページを参照してください。

例: -lang C-CPP -compiler diab

解析オプションと値をリストするテキスト ファイルを文字列として指定します。詳細は、-options-fileを参照してください。

例: opts.txt, "C:\ps_analysis\options.txt"

ヒント

このコマンドをスクリプトの一部として実行する場合は、終了ステータスを調べて、解析が正常に完了したことを確認します。このコマンドは、解析が正常に完了するとゼロを返します。非ゼロの戻り値は、分析が失敗して完了しなかったことを意味します。たとえば、解析対象のファイルがコンパイルされない場合、このコマンドは非ゼロの値を返します。複数のファイルの解析中に一部のファイルがコンパイルされない場合、このコマンドはコンパイルされたファイルの解析を完了して、ゼロを返します。ファイルがコンパイルされない場合は解析を停止することが可能です。ファイルがコンパイルされない場合は解析を停止 (-stop-if-compile-error)を参照してください。

コマンドの実行後、Windows® コマンド ラインで %ERRORLEVEL% 変数を調べて、解析が正常に完了したことを確認できます。

バージョン履歴

R2013b で導入