コマンド ラインからの Polyspace 解析の実行
DOS または UNIX® のコマンド ウィンドウから解析を実行するには、コマンド polyspace-bug-finder
または polyspace-code-prover
を使用し、使用する他のオプションをその後に続けます。参考:
polyspace-code-prover
(Polyspace Code Prover)
コマンドの絶対パスの入力を省略するには、パス
をオペレーティング システムの環境変数 polyspaceroot
\polyspace\binPath
に追加します。ここで、
は Polyspace のインストール フォルダーです。たとえば、polyspaceroot
C:\Program Files\Polyspace\R2024a
などです。インストール フォルダーも参照してください。
ソースおよび解析オプションの直接指定
Windows®、Linux®、または Mac OS X のコマンド ラインで、ソースと解析オプションを polyspace-bug-finder
または polyspace-code-prover
コマンドに追加します。
次に例を示します。
ソースを指定するには、
-sources
オプションを使用し、コンマ区切りのソースのリストをその後に続けます。polyspace-bug-finder -sources C:\mySource\myFile1.c,C:\mySource\myFile2.c
現在のフォルダーに、ソース ファイルが含まれた
sources
サブフォルダーがある場合、-sources
フラグを省略できます。この解析では、sources
内のファイルと、sources
の下にあるすべてのサブフォルダーが考慮されます。ターゲット プロセッサを指定するには、
-target
オプションを使用します。たとえば、ソース ファイルfile.c
に対してm68k
プロセッサを指定するには、次のコマンドを使用します。polyspace-bug-finder -sources "file.c" -lang c -target m68k
MISRA C™ ルールに対する違反をチェックするには、
-misra2
オプションを使用します。たとえば、ソース ファイルfile.c
で必要な MISRA C ルールのみをチェックする場合は、次のコマンドを使用します。polyspace-bug-finder -sources "file.c" -misra2 required-rules
結果フォルダーを指定するには、オプション
-results-dir
を使用します。既定では、実行されるたびに結果フォルダーがクリーンアップされて再設定されることに注意してください。クリーンアップ中にファイルが誤って削除されないようにするには、他のファイルを含む既存のフォルダーを使用するのではなく、Polyspace® の結果専用のフォルダーを指定します。
すべての解析オプションのリストは、次を参照してください。
すべての Polyspace Code Prover 解析オプションのリスト (Polyspace Code Prover)
すべてのオプションのリストを確認するには、コマンド ラインで次のように入力します。
polyspace-bug-finder -help
テキスト ファイルでのソースおよび解析オプションの指定
オプションを直接指定する代わりに、テキスト ファイルにオプションを保存して、解析を実行するたびにそのテキスト ファイルを使用することができます。
オプションを入れた
listofoptions.txt
と呼ばれるオプション ファイルを作成します。次に例を示します。#These are the options for MyCodeProverProject -lang c -prog MyCodeProverProject -author jsmith -sources "mymain.c,funAlgebra.c,funGeometry.c" -target x86_64 -compiler generic -dos -misra2 required-rules -do-not-generate-results-for all-headers -main-generator -results-dir C:\Polyspace\MyCodeProverProject
listofoptions.txt
ファイル内のオプションを使用して Polyspace を実行します。polyspace-code-prover -options-file listofoptions.txt
-options-file
も参照してください。
ビルド システムからのオプション ファイル作成
ビルド コマンド (makefile) を使用してソース コードをビルドする場合は、ビルド コマンドからソースおよびコンパイラ オプションをまとめることができます。ビルド コマンドをトレースして、必要な Polyspace オプションを含むテキスト ファイルを生成します。
コンフィギュレーション ツールを使用して Polyspace オプションのリストを作成します。
ここで、polyspace-configure -output-options-file \ myOptions buildCommand
buildCommand
はソース コードのビルドに使用するコマンド (make -B
など) です。polyspace-configure
も参照してください。ビルドから読み取ったオプションを使用して Polyspace を実行します。
polyspace-bug-finder -options-file myOptions \ -results-dir myResults
ビルド コマンドからまとめたオプションに加えて、欠陥チェッカーを指定するなどの目的で、さらにオプションを追加する場合があります。これらのオプションをオプション ファイルに追加したり、コマンド ラインで直接追加したり、別の
-options-file
フラグを使用して 2 番目のオプション ファイルから追加したりすることができます。Polyspace ユーザー インターフェイスで結果を開きます。
polyspace-bug-finder myResults
参考
polyspace-configure
| polyspace-bug-finder
| polyspace-code-prover
(Polyspace Code Prover)