標準ライブラリ整数ルーチンの無効な使用
標準ライブラリ関数の間違った引数
説明
この欠陥は、標準ライブラリの整数関数で無効な引数が使用された場合に発生します。この欠陥では以下が検出されます。
文字変換関数 (
toupper()、tolower()など)文字チェック関数 (
isalnum()、isalpha()、iscntrl()、isdigitなど)整数除算関数 (
div()、ldiv()など)絶対値関数 (
abs()、labs()など)
修正方法
修正方法は欠陥の根本原因によって異なります。多くの場合、結果の詳細 (または Polyspace as You Code のソース コード ツールヒント) には欠陥につながる一連のイベントが表示されます。そのシーケンス内のどのイベントについても修正を実装できます。結果の詳細にイベント履歴が表示されない場合は、ソース コード内で右クリック オプションを使用して、欠陥に関連する変数のこれまでの参照を検索し、関連するイベントを検出できます。Polyspace デスクトップ ユーザー インターフェイスでの Bug Finder の結果の解釈またはPolyspace Access Web インターフェイスでの Bug Finder の結果の解釈 (Polyspace Access)も参照してください。
以下の修正例を参照してください。
問題を修正しない場合は、改めてレビューされないように結果またはコードにコメントを追加します。詳細は、以下を参照してください。
Polyspace ユーザー インターフェイスでのバグ修正または正当化による結果への対処 (Polyspace ユーザー インターフェイスで結果をレビューする場合)。
Polyspace Access でのバグ修正または正当化による結果への対処 (Polyspace Access) (Web ブラウザーで結果をレビューする場合)。
コードへの注釈付けと既知の結果または許容可能な結果の非表示 (IDE で結果をレビューする場合)
チェッカーの拡張
カスタム ライブラリからの特定の値と関数の無効な使用を原因とする欠陥をチェックするには、このチェッカーを拡張してください。次に例を示します。
数学関数からなるカスタム ライブラリを使用することもあります。カスタム ライブラリ関数の領域と範囲が、標準ライブラリに含まれる別の関数の領域と範囲と同じであれば、そのカスタム ライブラリ関数をチェックするように、このチェッカーを拡張できます。標準ライブラリ関数用の Bug Finder チェッカーのカスタム ライブラリへの拡張を参照してください。
入力値が不明であり、入力のサブセットのみがエラーの原因として考えられる場合、既定の Bug Finder 解析ではこの欠陥が報告されない可能性があります。特定のシステム入力値を原因とする欠陥の有無をチェックするには、より厳密な Bug Finder 解析を実行してください。特定のシステム入力値から欠陥を見つけるための Bug Finder チェッカーの拡張を参照してください。
例
結果情報
| グループ: 数値 |
| 言語: C | C++ |
| 既定値: オン |
コマンド ライン構文: INT_STD_LIB |
| 影響度: High |
バージョン履歴
R2013b で導入
参考
欠陥の検出 (-checkers) | 標準ライブラリの浮動小数点ルーチンの無効な使用 | 標準ライブラリ メモリ ルーチンの無効な使用 | 標準ライブラリ文字列ルーチンの無効な使用 | 標準ライブラリ ルーチンの無効な使用
トピック
- Polyspace デスクトップ ユーザー インターフェイスでの Bug Finder の結果の解釈
- Polyspace Access Web インターフェイスでの Bug Finder の結果の解釈 (Polyspace Access)
- Polyspace ユーザー インターフェイスでのバグ修正または正当化による結果への対処
- Polyspace Access でのバグ修正または正当化による結果への対処 (Polyspace Access)
- 標準ライブラリ関数用の Bug Finder チェッカーのカスタム ライブラリへの拡張
- 特定のシステム入力値から欠陥を見つけるための Bug Finder チェッカーの拡張