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標準ライブラリ文字列ルーチンの無効な使用

無効な引数での標準ライブラリ文字列関数の呼び出し

説明

この欠陥は、文字列ライブラリ関数が無効な引数で呼び出された場合に発生します。

リスク

リスクは無効な引数のタイプによって異なります。たとえば、コピー先引数より大きいコピー元引数を指定して関数 strcpy を使用すると、バッファー オーバーフローが発生する可能性があります。

修正方法

修正方法は欠陥に関連する標準ライブラリ関数に依存します。場合によっては、関数呼び出しの前に関数の引数を制約することができます。たとえば、次の関数 strcpy を考えます。

char * strcpy(char * destination, const char* source)
これが、使用可能なバッファーに比べて大きすぎるバイト数をコピー先引数にコピーしようとする場合、strcpy を呼び出す前にコピー元引数を制約します。場合によっては、代替となる関数を使用してエラーを回避できます。たとえば、strcpy の代わりに strncpy を使用するとコピーされるバイト数を制御できます。

以下の修正例を参照してください。

問題を修正しない場合は、改めてレビューされないように結果またはコードにコメントを追加します。詳細は、以下を参照してください。

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 #include <string.h>
 #include <stdio.h>
 
 char* Copy_String(void)
 {
  char *res;
  char gbuffer[5],text[20]="ABCDEFGHIJKL";

  res=strcpy(gbuffer,text); 
  /* Error: Size of text is less than gbuffer */

  return(res);
 }

文字列 text はサイズが gbuffer より大きくなっています。したがって、関数 strcpytextgbuffer にコピーできません。

修正 — 有効な引数を使用

1 つの修正方法として、コピー先の文字列 gbuffer をソース文字列 text 以上のサイズで宣言するとします。

#include <string.h>
 #include <stdio.h>
 
 char* Copy_String(void)
 {
  char *res;
  /*Fix: gbuffer has equal or larger size than text */
  char gbuffer[20],text[20]="ABCDEFGHIJKL";

  res=strcpy(gbuffer,text);

  return(res);
 }

結果情報

グループ: 静的メモリ
言語: C | C++
既定値: オン
コマンド ライン構文: STR_STD_LIB
影響度: High

バージョン履歴

R2013b で導入

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