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AUTOSAR Adaptive 永続メモリのモデル化
永続性は、特定のデータを不揮発性メモリに格納するメカニズムです。AUTOSAR Adaptive モデルで永続メモリをモデル化し、それにデータを格納することができます。永続メモリに格納されるデータを永続データと呼びます。
永続性メカニズムは、モデルの初期化時と終了時にのみ機能します。モデルの初期化時に永続データがメモリから読み取られます。モデルの終了時に永続データがメモリに書き込まれます。実行中は、永続メモリにアクセスしてデータの読み取りや書き込みを行うことはできません。
Simulink® で Adaptive 永続メモリをモデル化するために次のことができます。
AUTOSAR 永続性提供側 - 要求側ポート、永続性キー値インターフェイス、キー値インターフェイスのデータ要素を作成する。
データ ストアを作成して AUTOSAR 永続性ポートおよびデータ要素にマッピングする。
Simulink Coder™ および Embedded Coder® ソフトウェアがある場合は、AUTOSAR 永続メモリのアーティファクトの C++ コードと ARXML 記述を生成できます。
Simulink で Adaptive 永続メモリを実装するには次のようにします。
AUTOSAR Adaptive Platform 用に構成されたモデルを開きます。
AUTOSAR ディクショナリを開き、[永続性キー値インターフェイス] を選択します。AUTOSAR 永続性キー値インターフェイスを作成するには [追加] ボタン
をクリックします。[インターフェイスの追加] ダイアログ ボックスで、インターフェイス名と関連付けられるデータ要素の数を指定します。
[永続性キー値インターフェイス] ノードを展開します。新しいキー値インターフェイスを展開し、[DataElements] を選択します。データ要素のビューで、各データ要素を選択してその名前を構成します。
AUTOSAR ディクショナリの最上位レベルで [AdaptiveApplications] を展開し、Adaptive ソフトウェア コンポーネントを展開します。[PersistencyProvidedRequiredPorts] ビューを使用して、新しい永続性キー値インターフェイスに関連付ける AUTOSAR 永続性提供側 - 要求側ポートを追加します。
モデル ウィンドウで、AUTOSAR Adaptive 永続性をモデル化するために Data Store Memory ブロックを追加します。
コード マッピング エディターを開きます。[データ ストア] タブを使用して、Simulink Data Store Memory ブロックを
Persistency
にマッピングします。それぞれのデータ ストア メモリについて、AUTOSAR 永続性提供側 - 要求側ポートと AUTOSAR 永続性キー値インターフェイスのデータ要素を選択します。
プログラムでデータ ストアをマッピングしてデータ ストアのポートとデータ要素を選択するには、関数
mapDataStore
を使用できます。Adaptive コンポーネント モデルの構成を検証した後、AUTOSAR Adaptive 永続メモリにシミュレーション、またはコードを生成できます。