MathWorks がモデルベース デザインで DO-178C をサポート

MathWorks は、 Release 2012b (R2012b) 以降で DO Qualification Kit を使用する場合、DO-178C と DO-331 を含む補足規定に対し、Simulink および Polyspace 検証ツールが適格であることを証明できるようになったことを発表しました。この DO-178C のサポートによって、プログラム マネージャーや認証機関は、モデルベースデザイン（モデルベース開発、MBD）の採用とより迅速な組み込みシステム認定のための標準化されたグローバルな手法とフレームワークを活用できるようになります。

Level A FAA Software DER の Steve Morton 氏は次のように述べています。「航空機メーカーとサプライヤーは、DO-178C と DO-331 を使用してモデルベース デザインの生産性、コスト、適合性の証明といったメリットを享受でき、システムが確実に認定を受けられるという安心感を得ることができます。DO Qualification Kit で説明されている検証ワークフローは、業界のベスト プラクティスや FAA ソフトウェア認定コミュニティの期待と合致するもので、検証の独立性、実行可能なオブジェクト コードの検証、および自動生成されたコードの構造カバレッジの解析を備えています。」

R2012b の DO Qualification Kit では、以下の DO-178C の補足規定に対しても Simulink および Polyspace 製品をサポートしています。

• DO-330 ソフトウェア ツールの適格性の証明に関する考慮事項
• DO-331 モデルベースの開発と検証
• DO-332 オブジェクト指向テクノロジーと関連手法
• DO-333 形式的手法

DO Qualification Kit には、航空規格を満たす必要のあるプロジェクトのために、サポートされている Simulink および Polyspace のソフトウェア検証ツールが適格であることを証明するためのドキュメント、テスト ケース、および手順が用意されています。また同キットには、ツールの適合性証明の計画、ツールの動作要件、ならびにソフトウェア検証ツールの適合性を証明するために必要なその他の資料 （条件 2 および 3） が含まれています。

DO Qualification Kit の強化は、DO-178 プロセス導入アドバイザリ サービスを含む既存の MathWorks の DO-178 機能に基づいています。2012 年に導入されたこのアドバイザリ サービスでは、DO-178 規格に関する航空宇宙分野のエンジニアの教育、現在のプロセスとのギャップの特定、モデルベース デザインを使用した、より最適化された DO‑178 プロセスへのロード マップの提供、ならびにこのロード マップの導入の支援を提供しています。

無料の Web セミナー『DO-178 フライトソフトウェア開発向け Simulink (35:24) （ツール適合性証明キットを使用した DO-178 に準拠するモデルベース デザイン）』に参加して、DO Qualification Kit がソフトウェア開発/検証の完全なライフ サイクルをどのようにサポートするかについてご覧ください。

DO Qualification Kit R2012b はすぐに入手可能です。詳細については、製品 Web サイト mathworks.com/products/do-178/ をご覧ください。