MathWorks が MATLAB/Simulink 製品ファミリーの Release 2017a を発表
Natick, MA, United States - (2017 年 3 月 9 日)
MathWorks は本日、MATLAB および Simulink にさまざまな新しい機能を追加した「Release 2017a (以下 R2017a)」を発表しました。 R2017a には、ADAS と自動運転システムを設計、シミュレーション、およびテストするための新製品 Automated Driving System Toolbox が追加されました。また、他の 86 製品へのアップデートおよびバグ修正も含まれています。
MATLAB 製品ファミリーの更新プログラムには以下が含まれます:
- MATLAB
- タイトル、ラベル、凡例、その他の注釈など、Live Editor 内での対話的な図の更新、およびライブ スクリプト出力を他のアプリケーションにコピーする機能
- データ可視化のためのheatmapチャート機能
- ismember、sort、conv、および移動統計関数など、tall 配列を操作する関数を追加
- Econometrics Toolbox
- 応答と一連の予測子変数の関係を分析するためのベイズ線形回帰モデル
- 外生予測変数を含む多変数時系列データを分析するためのベクトル自己回帰モデル
- MATLAB Production Server
- IT 設定および制御のための Web ベースのサーバー管理ダッシュボード
- Neural Network Toolbox
- 回帰タスクを行うための、PC、クラスター、およびクラウド上で複数 GPUによるたたみ込みニューラル ネットワーク (CNN) を学習させる深層学習アルゴリズム
- 画像最適化による、CNN モデルが学習した特徴量の可視化
- 事前学習済み CNN モデル (AlexNet、VGG-16 および VGG-19) および Caffe Model Zoo のモデルのウェイトを移す関数
- 回帰タスクを行うための、PC、クラスター、およびクラウド上で複数 GPUによるたたみ込みニューラル ネットワーク (CNN) を学習させる深層学習アルゴリズム
- Statistics and Machine Learning Toolbox
- 教師あり機械学習による回帰モデル学習を行う回帰学習器アプリ
- サポート ベクター マシン (SVM) および単純ベイズ分類、バギング決定木、および lasso 回帰のための tall 配列アルゴリズム
- Computer Vision System Toolbox
- Fast R-CNN および Faster R-CNN による、オブジェクト検出のための深層学習
- Automated Driving System Toolbox
- ADAS および自動運転システムを設計、シミュレーション、およびテストするための新製品
Simulink 製品ファミリーの更新プログラムには以下が含まれます:
- Simulink
- Simulink プロジェクト アップグレードにより、プロジェクトのすべてのファイルを最新リリースに対応するように簡単に更新
- parsim コマンドにより、複数のシミュレーションを並列化して直接実行
- メモリにデータをロードせずに MAT ファイルから大量の入力信号をストリーミング
- 信号をバスにすばやくグループ化するためにバス配線を減らし、サブシステム間およびサブシステム内の信号線を減らすためにバス要素端子を自動作成
- 信号配線時にブロックに入出力端子を自動的に追加
- Simscape Multibody
- ランタイム パラメーターにより、シミュレーション タスクを高速化し、C コードを再生成せずにコンポーネントのパラメーターを変更
- マルチボディ シミュレーションでクラウド ベース CAD アセンブリを使用するための Onshape CAD インポート
信号処理・通信の更新プログラムには以下が含まれます:
- Antenna Toolbox
- アンテナ設計アプリにより、望ましい特性のアンテナの選択と解析をインタラクティブに実施
- Communications System Toolbox
- マルチパスや散乱伝播シナリオで適用される空間定義された MIMO チャネルのモデル化およびシミュレーション
- LTE System Toolbox
- 3GPP 5G 新無線技術をシミュレートする MATLAB 関数
- 公共安全および車両通信アプリケーションのための LTE-A ProSe 直接通信のリンクレベル シミュレーションを実現する Sidelink レシーバー機能
- WLAN System Toolbox
- IEEE 802.11ad 準拠波形の生成をサポート
コード生成の更新プログラムには以下が含まれます:
- Embedded Coder
- 以前のリリースから生成されたモデル参照コードを再利用するためのクロスリリース コードの統合
- Simulink Coder
- MATLAB Function ブロック シミュレーションおよびコード生成における動的メモリ サポート
- HDL Coder
- IEEE 標準の単精度浮動小数点演算からの HDL コード生成
- HDL Verifier
- MATLAB または Simulink で解析するための内部 FPGA 信号のプロービングおよび取得をサポート
検証と妥当性確認の更新プログラムには以下が含まれます:
- Polyspace Bug Finder
- MISRA C:2012 Amendment 1 と新しい暗号化ルーチンに対するコードチェック
- MISRA C:2012 Amendment 1 と新しい暗号化ルーチンに対するコードチェック
- Simulink Verification and Validation
- クローン検出の改善により、繰り返し登場するライブラリ パターンおよびサブシステム クローンをリファクタリング
- DOORS Next Generation の要件にモデル要素をリンクして追跡する DOORS Next Generation サポート
- Simulink Design Verifier
- シミュレーション用にスライサーの強調表示でステート アクティビティ タイミングの効果を可視化
- Simulink Code Inspector
- MATLAB、Simulink、および Stateflow でループ演算および循環演算をサポート
R2017a は世界中で今すぐに入手可能です。詳細については、R2017a リリース ハイライトをご覧ください。
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MathWorks について
MathWorks(マスワークス)は、数学的計算で業界をリードする世界的なソフトウェア 開発会社です。MATLAB は、Language of Technical Computing(技術計算言語 ) として、アルゴリズム開発、データ解析、視覚化、数値計算のためのプログラミング環境を提供します。Simulink は、マルチドメイン シミュレーションやダイナミック システム、および組込みシステムのモデルベース デザインのためのグラフィカル環境です。 世界中のエンジニアや科学者が、自動車、航空宇宙、エレクトロニクス、金融機関、生命工学、製薬などの産業分野において、発見、革新、開発を加速させるためのツールとしてこれらのプロダクト ファミリを活用しています。また、MathWorksの製品は、教育および研究に欠かせないツールとして、 世界各国の大学や教育機関において活用されています。MathWorksは 1984 年に創業、現在は、マサチューセッツ州ネイティックを本拠地とし、世界の15カ国以上で 3000 名以上の従業員が活躍しています。詳細については jp.mathworks.com をご覧ください。
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