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ディープラーニングによる生物音声認識ソフトウエアの開発

富士通九州ネットワークテクノロジーズ株式会社 斎藤 睦巳

貴重な絶滅危惧種であるシマフクロウの生息調査は北海道の森林で鳴き声を手掛かりに行われる。調査効率化のため、環境音データから鳴き声を自動認識するソフトウエアをMATLAB®により開発した。従来の音声解析とAIを融合させたアルゴリズムにより高い認識性能を実現してシマフクロウ調査に活用し、他の生物への拡張も進めている。現在、環境アセスメントでの生物調査向け音声解析サービスを開始しており、富士通のAI技術「FUJITSU® Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」の音声・音響処理技術として登録されている。本講演では認識性能向上により調査員の負担軽減と広範囲調査を実現した経緯を紹介する。

公開年: 2020 年 9 月 21 日