Robust Control Toolbox

ノミナル応答とともにシステムのサンプリングされた応答を示すボード線図。

プラントの不確かさのモデル化

不確かなパラメーターや考慮されていないダイナミクスなどの不確かな要素と、ノミナルダイナミクスを組み合わせることにより、不確かさをもつ詳細なモデルを作成します。不確かな状態空間および周波数応答モデルを使用して、不確かなシステムを表現します。

MIMO システムのディスク余裕に関するビデオのサムネイル。

ディスク余裕を使用した安定性解析

SISO および MIMO フィードバックループのディスクベースのゲインと位相余裕を使用して、不確かさが制御システムの安定性と性能に与える影響を定量化します。

不確かなシステムのワーストケースの周波数特性を示すプロット。

ロバスト性およびワーストケース解析

無作為抽出を用いずに、ワーストケースの性能の上限と下限を計算します。また、システムが安定性や目標とする性能を維持しながら、不確かなパラメーターの変動をどの程度許容できるかを示すロバスト性の余裕を計算することもできます。

サンプリングされた不確かなモデルのナイキスト線図を示すプロット。

モンテカルロ解析

指定された不確かさの範囲内で不確かなシステムのランダムサンプルを生成します。不確かさがシステムの時間と周波数応答に与える影響を可視化します。

H∞ および μ 設計法

H∞ や μ 設計法などのアルゴリズムを使用して、ロバストな MIMO コントローラーを合成します。固定制御構造の H∞ 性能を最適化します。混合感度または Glover-McFarlane の手法を使用して、ループ成形タスクを自動化します。

ドキュメンテーション (H∞μ 設計法) | 例 (H∞μ 設計法)

変動するパラメーターもつプラントの性能仕様と調整後のシステム応答が表示された制御システム調整器アプリ。

ロバストなコントローラーの調整

制御システム調整器アプリまたは systune コマンドを活用して、設定値追従、外乱の抑制、安定余裕、およびその他の高位設計要件を満たすように制御システムを自動的に調整します。プラントパラメーターに変動や不確かさが存在する場合でも、これらの要件を満たすことにより、ロバストな性能を確保します。

Uncertain State Space ブロックを使用して不確かさをモデル化した、不確かなプラントとセンサーからのフィードバックで構成された Simulink モデル。

Simulink によるロバスト制御の設計

不確かさの要素を Simulink モデルで表現し、モデルを線形化して、システム全体での不確かさの影響を解析します。Simulink でモデル化された不確かなシステムの自動コントローラー調整を実行します。

NTL(X,γ)N<0 の形の線形行列不等式。ここで、N は外側の因子で、L は 3 行 3 列の対称ブロック行列で表される内側の因子を示す。

線形行列不等式

一般的な線形行列不等式 (LMI) 問題を指定し、求解します。Robust Control Toolbox には、実現可能性、コストの最小化、および一般化固有値最小化のための LMI ソルバーが用意されています。

Figure には駆動入力を表す 3 つの axes オブジェクトが含まれています。

リファレンス アプリケーション

航空宇宙、パワー エレクトロニクス、および自動車分野の参照例を使用して、不確かさをもつプラントモデルに対して、MATLAB および Simulink でモデル化した、構造が固定されたコントローラーを合成して調整します。