MATLAB Online は、MATLAB と Simulink の機能をクラウドへと拡張します。ソフトウェアをインストールすることなく、Web ブラウザー経由でクラウド ストレージ ソリューションを利用し、プロジェクトでの連携した作業を可能にします。ハードウェア統合とスケーラブルなクラウド コンピューティングに対応した MATLAB Online は、いつでもどこでも作業できる環境で生産性を高めるワークフローを実現します。

ブラウザー経由で MATLAB を利用
MATLAB、Simulink、アドオン製品* の最新バージョンを直接 Web ブラウザーから利用でき、ダウンロードやインストール、セットアップも不要です。計算環境として複数の vCPU と 16GB のメモリが提供され、負荷に応じて一時的に処理能力が高まるバースト機能も備わっています。ストレージは MATLAB Drive を通じて、5GB (無料) または 20GB (ライセンス版) から選択できます。
*ライセンスが必要な場合があります
ファイルとプロジェクトをつなぐ
クラウドベースのファイルストレージとして、MATLAB Drive や Microsoft OneDrive™ を利用することで、MATLAB Online からワークフローに必要なリソースにアクセスできます。MATLAB Connector 経由で、ローカルデスクトップとのファイル同期も可能です。クラウドデータの管理には Amazon S3™ を利用できます。File Exchange や GitHub® では、プロジェクトの検索や共有が可能です。
ハードウェアへの接続
MATLAB Mobile を使えば、Android® や iOS のモバイル端末に搭載されたセンサーを活用できます。また、ThingSpeak を使用して IoT デバイスにアクセスすることもできます。Arduino® や Raspberry Pi® に接続してデータを操作したり、Web カメラを使ってリアルタイムの画像・動画解析を実行できます。
ドキュメンテーション | 例
プロジェクトの共有
GitHub リポジトリや MathWorks File Exchange にある MATLAB コンテンツを MATLAB Online で直接開けるリンクを生成することで、共同作業を円滑に進めることができます。フォーカスビューを使用して、MATLAB アプリやライブスクリプトを全画面で表示し、デスクトップ環境の他の部分を非表示にすることで、共有されたアーティファクトを際立たせ、集中力の分散を最小限に抑えることができます。
AWS クラスターへの拡張
Parallel Computing Toolbox と MATLAB Parallel Server を使用して、MATLAB Online のプログラムを Amazon EC2® に拡張できます。MathWorks Cloud Center を利用すれば、MATLAB Online から AWS® クラウドクラスターを直接管理でき、AWS インフラによる柔軟なリソース管理とスケーラブルなパフォーマンスを提供します。