MATLAB および Simulink トレーニング

コースの詳細

この2日間のコースでは、Simulinkの使い方を学びつつアナログ・ミクスドシグナルシステムの効率的な設計や評価にSimulinkを活用できるようになります。ADコンバータ、デジタルフィルタなどの信号処理コンポーネントのモデリング手法に加え、ノイズやデバイス損失などのモデル化についても学びます。ブロック線図でこれらモデルを統合したシステムを時間領域と周波数領域でシミュレーション解析する方法を習得します。

  • モデルの作成とシミュレーション
  • フィルターの設計
  • 制御構文のモデル化
  • ミックスドシグナル モデル
  • ソルバーの選択
  • サブシステムとライブラリ
  • テストベンチと測定
  • 制御設計の解析

1日目


モデルの作成とシミュレーション

学習目標: Simulink インターフェイスとブロック ライブラリを調べ、 単純なモデルを構築し、シミュレーション結果を分析する方法について学びます。

  • Simulink モデルの作成と編集
  • システムの入力と出力の定義
  • モデルのシミュレーションと結果の解析
  • Simulink モデル パラメーターの初期化の自動実行
  • 信号ビューアーによる信号の可視化

フィルタの設計

学習目標: 離散動的システムをモデル化し、フレームベースの信号を可視化する方法について学びます。

  • 基本ブロックによる離散システムのモデル化
  • モデル内でのフレームの使用
  • 時間領域の信号の表示
  • マルチチャネル信号の扱い
  • フィルター処理ライブラリ
  • マルチレート システム
  • マルチレート信号処理用のブロック
  • オーバーサンプリングされたデータのリサンプリング
  • エイリアシング (復習)
  • アンチイメージングおよびアンチエイリアシング フィルターの設計と実装
  • マルチレート フィルター ブロックの使用
  • アナログ フィルター

制御構文のモデル化

学習目標: 論理式のモデル化を学習します。Simulink におけるゼロクロッシングの扱い方と、MATLAB コードによる論理式のモデル化についても説明します。

  • 論理式のモデル化
  • 条件付き信号経路指定のモデル化
  • ゼロクロッシング検出の理解
  • MATLAB® Function ブロックによるモデル化

ミックスドシグナル モデル

学習目標: ミックスド シグナル システムをモデル化する方法について学びます。

  • ミックスド シグナルモデルとは
  • アパーチャ ジッターと非線形性をもつアナログ デジタル コンバーター (ADC) のモデル化
  • ケース スタディ: TI ADS62P29 ADC のモデル化
  • 損失のある位相同期回路 (PLL) のモデル化
  • Mixed-Signal Blockset にある PLL ブロックの使用

2日目


ソルバーの選択

学習目標: 与えられた Simulink モデルに対し適切なソルバーを選択する方法について学びます。

  • ソルバーの動作
  • シミュレーションの速度と精度に影響する要素
  • システム ダイナミクス
  • 不連続性
  • 代数ループ

サブシステムとライブラリ

学習目標: カスタム ブロックの作成とマスクの適用、及びカスタム ライブラリの作成につい学びます。

  • サブシステムの作成
  • バーチャル サブシステムと Atomic サブシステムの理解
  • モデル コンポーネントとしてのサブシステムの使用
  • 条件付き実行サブシステム
  • Enabled Subsystem による条件付き実行アルゴリズム
  • Triggered Subsystem による条件付き実行アルゴリズム
  • サブシステムのマスキング
  • カスタム ブロック ライブラリの作成
  • ライブラリ ブロックの操作と変更
  • Simulink® ライブラリ ブラウザーへのカスタム ライブラリの追加

テストベンチと測定

学習目標: Simulink でスペクトル解析を実行し、Mixed-Signal Blockset のテストベンチを使用してパフォーマンスを評価する方法について学びます。

  • スペクトル解析が必要な理由
  • Spectrum Analyzer ブロックによるスペクトル解析
  • スペクトル解析パラメーターの選択
  • 離散システムの周波数応答の推定
  • ADC の AC/DC 測定
  • ADC のテストベンチ
  • PLL の測定
  • PLL と VCO のテストベンチ

制御設計の解析

学習目標: ボード線図の作成、線形化の実行、制御システム デザイナー アプリの使用、MATLAB コマンド ラインからの Simulink モデルの制御と実行について学びます。

  • ボード線図の作成と解析
  • 線形化の実行
  • 制御システム デザイナーの使用
  • テスト実行の自動化
  • パラメーター設定のチェックと変更
  • 特定のパラメーター値をもつブロックの検索
  • ブロック線図の作成と変更

レベル: 中級

必要条件:

MATLAB 基礎 コースを受講された方、もしくは同等の知識を有する方。デジタル信号処理の知識を有する方.

期間: 2 日間

言語: English, 日本語

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