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vision.Maximum

入力または入力シーケンスの最大値の検出

説明

入力または入力シーケンスの最大値を検出します。

一連の点の追跡:

  1. vision.Maximum オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。

  2. 関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。

System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。

作成

説明

maxObj = vision.Maximum は、入力または入力シーケンスの最大値要素の値とインデックスを計算するオブジェクト maxObj を返します。

maxObj = vision.Maximum(Name,Value) は、名前と値のペアを 1 つ以上使用してプロパティを設定します。各プロパティ名を引用符で囲みます。たとえば、maxObj = vision.Maximum('RunningMaximum',false) です。

プロパティ

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特に指定がない限り、プロパティは "調整不可能" です。つまり、オブジェクトの呼び出し後に値を変更することはできません。オブジェクトは呼び出すとロックされ、ロックを解除するには関数 release を使用します。

プロパティが "調整可能" の場合、その値をいつでも変更できます。

プロパティ値の変更の詳細については、System object を使用した MATLAB でのシステム設計を参照してください。

最大値の出力。true または false を指定します。このプロパティを true に設定すると、入力の最大値が出力されます。このプロパティは、RunningMaximum プロパティを false に設定した場合に適用されます。

単一または複数の入力を計算します。true または false として指定します。このプロパティを true に設定すると、オブジェクトは入力シーケンスで最大値を計算します。このプロパティを false に設定すると、オブジェクトは現在の入力で最大値を計算します。

最大値のインデックスを出力します。true または false として指定します。このプロパティは、RunningMaximum プロパティを false に設定した場合にのみ適用されます。

ランニング最大値のリセットを可能にする追加の入力。true または false として指定します。このプロパティを true に設定すると、リセット入力はランニング最大値をリセットするように指定されなければなりません。このプロパティは、RunningMaximum プロパティを true に設定した場合にのみ適用されます。

ランニング最大値のリセットをトリガーする条件。'Rising edge''Falling edge''Either edge'、または 'Non-zero' として指定します。このプロパティは、ResetInputPort プロパティを true に設定した場合にのみ適用されます。

最大値のインデックスの番号付け基数。'One' または 'Zero' として指定します。このプロパティは、IndexOutputPort プロパティを true に設定した場合にのみ適用されます。

動作する対象の次元。{'All'}'Row''Column'、または 'Custom' として指定します。このプロパティは、RunningMaximum プロパティを false に設定した場合にのみ適用されます。

計算する対象の数値次元。数値スカラーとして指定します。このプロパティは、Dimension プロパティを 'Custom' に設定した場合にのみ適用されます。

関心領域の処理を有効にします。true または false として指定します。このプロパティは、Dimension プロパティを 'All' に、RunningMaximum プロパティを false に設定した場合に適用されます。

ROI のタイプ。'Rectangles'Lines''Label matrix'、または 'Binary mask' として指定します。このプロパティは、ROIProcessing プロパティを true に設定した場合にのみ適用されます。

ROI または周辺長の計算。'Entire ROI' または 'ROI perimeter' として指定します。このプロパティは、ROIForm プロパティを 'Rectangles' に設定した場合にのみ適用されます。

各 ROI の統計、またはすべての ROI に対する 1 つの統計を計算します。'Individual statistics for each ROI' または 'Single statistic for all ROIs' として指定します。このプロパティは、'ROIForm' プロパティを 'Rectangles''Lines'、または 'Label matrix' に設定した場合にのみ適用されます。

ROI の任意の部分が入力イメージの外側にあるかどうかを示すフラグ。true または false として指定します。

これは、ROIForm プロパティを 'Lines' または 'Rectangles' に設定した場合に適用されます。

このプロパティを true に設定すると、指定されたラベルの番号の有効性が返されます。このプロパティは、ROIForm のプロパティが 'Label matrix' に設定されている場合に適用されます。

固定小数点プロパティ

固定小数点演算の丸め手法。'Floor''Ceiling''Convergent''Nearest''Round''Simplest'、または 'Zero' として指定します。

整数入力が範囲外の場合に実行するアクション。'Wrap' または 'Saturate' として指定します。

積のデータ型。'Same as input' または 'Custom' として指定します。

乗算の語長と小数部の長さ。スケーリングされた numerictype (Fixed-Point Designer) オブジェクトとして指定します。このプロパティは、AccumulatorDataType プロパティを 'Custom' に設定した場合にのみ適用されます。

アキュムレータのデータ型。'Same as product''Same as input'、または 'Custom' として指定します。

アキュムレータの語長と小数部の長さ。スケーリングされた numerictype (Fixed-Point Designer) オブジェクトとして指定します。このプロパティは、AccumulatorDataType プロパティを 'Custom' に設定した場合にのみ適用されます。

使用法

説明

[value,index] = maxObj(input) は、入力の最大値とインデックスを返します。

index = maxObj(input) は、IndexOutputPort プロパティが trueValueOutputPort プロパティが false に設定されている場合に、最大値の 1 ベースのインデックスを返します。RunningMaximum プロパティは false に設定されなければなりません。

[___] = maxObj(I,ROI) は、指定した関心領域内の入力イメージの最大値を返します。

[___,flag] = maxObj(I,ROI) はさらに、指定した ROI がイメージの境界内かどうかを示すフラグを返します。

[___] = maxObj(I,label,labelNumbers) は、ラベルが labelNumbers ベクトルで指定した領域の入力イメージの最大値を返します。領域は、label 行列で定義およびラベル付けされます。

[___,flag] = maxObj(I,label,labelNumbers) はさらに、入力ラベルの数が有効かどうかを示すフラグを返します。

入力引数

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入力データ。ベクトル、行列、または多次元配列として指定します。

関心領域。4 要素のベクトル [x y width height] として指定します。このオプションは、ROIProcessing プロパティが trueROIForm プロパティが 'Lines''Rectangles'、または 'Binary Mask' に設定されている場合に使用できます。

ラベル番号。行列として指定します。このオプションは、ROIProcessing プロパティを true に設定し、かつ ROIForm プロパティを 'Label matrix' に設定した場合に使用できます。

ラベル番号。ベクトルとして指定します。このオプションは、ROIProcessing プロパティを true に設定し、かつ ROIForm プロパティを 'Label matrix' に設定した場合に使用できます。

出力引数

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最大値。入力と同じデータ型として返されます。

最大値へのインデックス。1 ベースのインデックスとして返されます。

有効なデータのフラグ。true または false として返されます。

オブジェクト関数

オブジェクト関数を使用するには、System object™ を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。

release(obj)

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stepSystem object のアルゴリズムの実行
releaseリソースを解放し、System object のプロパティ値と入力特性の変更を可能にします。
resetSystem object の内部状態のリセット

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カラー イメージを読み取ります。

img = imread('peppers.png');

イメージをグレースケールに変換します。

img = im2single(im2gray(img));

最大値を検出します。

hMax = vision.Maximum
hMax = 
  vision.Maximum with properties:

    ValueOutputPort: true
     RunningMaximum: false
    IndexOutputPort: true
          Dimension: 'All'
      ROIProcessing: false

  Use get to show all properties

[m,ind] = hMax(img);

拡張機能

バージョン履歴

R2012a で導入