johnsrnd
ジョンソン システム乱数
構文
r = johnsrnd(quantiles,m,n)
r = johnsrnd(quantiles)
[r,type] = johnsrnd(...)
[r,type,coefs] = johnsrnd(...)
説明
r = johnsrnd(quantiles,m,n)
は、quantiles
で与えられた分位数指定を満たすジョンソン システム分布から取り出した m
行 n
列の乱数行列を返します。quantiles
は、標準正規分位数 [–1.5 –0.5 0.5 1.5] に対応する目的の分布の分位数の 4 要素ベクトルです。言い換えると、[0.067 0.309 0.691 0.933] という累積確率に対応する分位数を指定することにより、乱数値の抽出元となる分布を指定します。quantiles
は、4 つの標準正規分位数が 1 行目に、目的の分布における対応する分位数が 2 行目に含まれている 2
行 4
列の行列にすることもできます。標準正規分位数は、等間隔でなければなりません。
メモ
r
は、無作為標本であるため、通常、その標本分位数は指定された分布分位数とは若干異なります。
r = johnsrnd(quantiles)
は、スカラー値を返します。
r = johnsrnd(quantiles,m,n,...)
または r = johnsrnd(quantiles,[m,n,...])
は、m
x n
x ... の配列を返します。
[r,type] = johnsrnd(...)
は、ジョンソン システム内の指定された分布のタイプを返します。type
は 'SN'
、'SL'
、'SB'
または 'SU'
です。m
と n
をゼロに設定すると、乱数値を生成せずに分布タイプを識別できます。
ジョンソン システムの 4 つの分布タイプは、正規確率変量の以下の変化に対応します。
[r,type,coefs] = johnsrnd(...)
は、分布を定義する変換の係数 coefs
を返します。coefs
は、[gamma, eta, epsilon, lambda]
です。z
が標準正規分布に従う確率変数で h
が上記で定義される変換のいずれかである場合、r = lambda*h((z-gamma)/eta)+epsilon
は、h
に対応する分布タイプからの確率変量です。
例
参照
[1] Johnson, Norman Lloyd, et al. Continuous Univariate Distributions. 2nd ed, Wiley 1994.
[2] Johnson, N. L. "Systems of Frequency Curves Generated by Methods of Translation." Biometrika 36, no. 1–2, Jun. 1949, 149–176.
[3] Slifker, James F., and Samuel S. Shapiro. "The Johnson System: Selection and Parameter Estimation." Technometrics 22, no. 2, May 1980, 239–246.
[4] Wheeler, Robert E. "Quantile Estimators of Johnson Curve Parameters." Biometrika 67, no. 3, Dec .1980, 725–728.
バージョン履歴
R2006a で導入