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friedman

説明

p = friedman(x,reps) はノンパラメトリックなフリードマン検定の p 値を返し、2 通りのレイアウトで列効果を比較します。friedman は、列効果がすべて等しいという帰無仮説を、必ずしも等しくはないという対立仮説に対して検定します。フリードマン検定は、交互作用がない 2 因子 ANOVA に似た解析を提供します。詳細については、フリードマン検定を参照してください。

p = friedman(x,reps,displayopt) は、displayopt'on' (既定値) の場合は表示、displayopt'off' の場合は非表示になる ANOVA 表の表示を有効にします。

[p,tbl] = friedman(___) は、cell 配列 tbl の ANOVA 表 (列と行のラベルを含む) を返します。

[p,tbl,stats] = friedman(___) も、補足の多重比較検定を実行するために使用できる stats 構造体を返します。

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この例では、フリードマン検定を使用して二元配置における列効果を検定する方法を示します。

標本データを読み込みます。

load popcorn
popcorn
popcorn = 6×3

    5.5000    4.5000    3.5000
    5.5000    4.5000    4.0000
    6.0000    4.0000    3.0000
    6.5000    5.0000    4.0000
    7.0000    5.5000    5.0000
    7.0000    5.0000    4.5000

これは、ポップコーンのブランドと製造器具タイプの研究 (Hogg 1987) のデータです。行列 popcorn の列はブランド (Gourmet、National、および Generic) を示しています。行は製造器具のタイプです (Oil と Air)。この研究では、それぞれの製造器具で、それぞれのブランドのポップコーンを 3 回ずつ作りました。値は、ポップコーンの生産量をカップ単位で示しています。

フリードマン検定を使用して、ポップコーンのブランドがポップコーンの生産量に影響するかどうかを判定します。

p = friedman(popcorn,3)

Figure Friedman's Test contains objects of type uicontrol.

p = 
0.0010

p = 0.001 という小さい値は、ポップコーンのブランドがポップコーンの生産量に影響することを示します。

入力引数

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仮説検定の標本データ。行列として指定します。x の列は因子 A での変更を表します。行はブロッキング ファクター B での変更を表します。因子の組み合わせごとに複数の観測値が存在する場合、入力 reps は各 "セル" での反復数を示すため、定数でなければなりません。

データ型: single | double

グループの各組み合わせについての反復数。正の整数値として指定します。たとえば、次のデータでは、行因子 A と列因子 B の各組み合わせについて 2 つの反復があります (reps = 2)。

B=1B=2[x111x121x112x122x211x221x212x222x311x321x312x322]}A=1}A=2}A=3

データ型: single | double

ANOVA 表の表示オプション。'off' または 'on' として指定します。

displayopt'on' の場合、friedman は ANOVA 表を示す図を表示します。この表では、ランクの変動性が 2 つまたは 3 つの部分に分けられます。

  • 列効果間の差違に起因する変化量

  • 行と列の間の交互作用に起因する変動性 (reps が既定値 1 よりも大きい場合)

  • 体系的な原因では説明できない残りのばらつき

ANOVA 表には、次の 6 つの列があります。

  • 最初の列は変動性の原因を示します。

  • 2 列目は、それぞれの要因の二乗和 (SS) を示します。

  • 3 列目は、各原因に関連付けられた自由度 (df) を示します。

  • 4 列目は平均二乗 (MS) で、これは比 SS/df です。

  • 5 列目はフリードマンのカイ二乗統計量を示します。

  • 6 列目はカイ二乗統計量の p 値を示します。

[編集] メニューから [テキストのコピー] を選択すると、ANOVA 表のテキスト バージョンをクリップボードにコピーできます。

出力引数

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検定の p 値。[0,1] の範囲のスカラー値として返されます。p は、帰無仮説に基づく観測値と同様に極端な検定統計量、またはより極端な検定統計量が観測される確率です。p の値が小さい場合、帰無仮説の妥当性に問題がある可能性があります。

列および行ラベルを含む ANOVA 表。cell 配列として返されます。ANOVA 表には、次の 6 つの列があります。

  • 最初の列は変動性の原因を示します。

  • 2 列目は、それぞれの要因の二乗和 (SS) を示します。

  • 3 列目は、各原因に関連付けられた自由度 (df) を示します。

  • 4 列目は平均二乗 (MS) で、これは比 SS/df です。

  • 5 列目はフリードマンのカイ二乗統計量を示します。

  • 6 列目はカイ二乗統計量の p 値を示します。

[編集] メニューから [テキストのコピー] を選択すると、ANOVA 表のテキスト バージョンをクリップボードにコピーできます。

検定データ。構造体として返されます。friedman は、列効果はすべて等しいという仮説を、必ずしも等しくはないという対立仮説に対して評価します。しかし、どの列効果のペアに有意差があり、どの列効果のペアについてはそうでないかを確認する検定を実行した方が良い場合もあります。関数 multcompare を使用して、stats を入力値として指定することでこのような検定を実行できます。

詳細

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参照

[1] Hogg, R. V., and J. Ledolter. Engineering Statistics. New York: MacMillan, 1987.

[2] Hollander, M., and D. A. Wolfe. Nonparametric Statistical Methods. Hoboken, NJ: John Wiley & Sons, Inc., 1999.

バージョン履歴

R2006a より前に導入