daugment
D 最適計画の拡張
構文
dCE2 = daugment(dCE,mruns)
[dCE2,X] = daugment(dCE,mruns)
[dCE2,X] = daugment(dCE,mruns,model
)
[dCE2,X] = daugment(...,param1
,val1
,param2
,val2
,...)
説明
dCE2 = daugment(dCE,mruns)
は、座標交換アルゴリズムを使用して、mruns
回の実行を D が最適となるように線形加法モデル用の既存の実験計画 dCE
に追加します。
[dCE2,X] = daugment(dCE,mruns)
は、拡張された計画に関連付けられている計画行列 X
も返します。
[dCE2,X] = daugment(dCE,mruns,
は、model
)model
で指定される線形回帰モデルを使用します。model
は以下のいずれかです。
'linear'
— 定数項および線形項。これは既定の設定です。'interaction'
— 定数項、線形項および交互作用項'quadratic'
— 定数項、線形項、交互作用項および 2 乗項'purequadratic'
— 定数項、線形項および 2 乗項
n 項をもつ完全 2 次モデルの X
の列の順序は次のとおりです。
定数項
線形項 (1, 2, ..., n の順)
交互作用項 ((1, 2), (1, 3), ..., (1, n), (2, 3), ..., (n – 1, n) の順)
2 乗項 (1, 2, ..., n の順)
他のモデルでは、これらの項のサブセットが同じ順序で使用されます。
あるいは、model
が、任意の順序の多項式の項を指定する行列である場合もあります。この場合、model
は、因子ごとに 1 つの列とモデルの項ごとに 1 つの行をもつ必要があります。model
のすべての行のエントリは列の因子のべき乗です。たとえば、モデルに因子 X1
、X2
、および X3
が含まれている場合、model
の行 [0 1 2]
によって (X1.^0).*(X2.^1).*(X3.^2)
項が指定されます。model
のすべてがゼロの行は定数項を示しますが、省略可能です。
[dCE2,X] = daugment(...,
は、計画の追加パラメーター/値のペアを指定します。有効なパラメーターとその値を次の表に示します。param1
,val1
,param2
,val2
,...)
パラメーター | 値 |
---|---|
'bounds' | 各因子の上限と下限。 |
'categorical' | カテゴリカル予測子のインデックス。 |
'display' |
|
'excludefun' | 不要な実行を除外する関数ハンドル。関数が f の場合、b = f(S) という構文に対応しなければなりません。ここで、S は列数が |
'init' |
|
'levels' | 各因子の水準の数を示すベクトル。 |
'maxiter' | 最大反復回数。既定の設定は |
'options' | 値は、複数の試行を並列計算するかどうかと、それらの試行の開始点の生成時に乱数をどのように使用するかを指定するオプションを含む構造体です。
|
'tries' | 新しい開始点から計画の生成を試行する回数。このアルゴリズムでは、最初の試行を除いて、各試行で無作為な点を使用します。既定の設定は |
メモ
関数 daugment
は、座標交換アルゴリズムを使用して既存の計画を拡張します。関数 candexch
の 'start'
パラメーターは、行交換アルゴリズムを使用して同じ機能を提供します。
例
4 因子モデルの主効果を推定するには、以下の 8 回の実行を含む計画が適しています。
dCEmain = cordexch(4,8) dCEmain = 1 -1 -1 1 -1 -1 1 1 -1 1 -1 1 1 1 1 -1 1 1 1 1 -1 1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 -1 1 -1
モデルの 6 つの交互作用項を推定するには、8 つの追加の実行で計画を拡張します。
dCEinteraction = daugment(dCEmain,8,'interaction') dCEinteraction = 1 -1 -1 1 -1 -1 1 1 -1 1 -1 1 1 1 1 -1 1 1 1 1 -1 1 -1 -1 1 -1 -1 -1 -1 -1 1 -1 -1 1 1 1 -1 -1 -1 -1 1 -1 1 -1 1 1 -1 1 -1 1 1 -1 1 1 -1 -1 1 -1 1 1 1 1 1 -1
拡張された計画は、最初の 8 行にもとの 8 回の実行をもつ完全要因です。
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入