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crossing

Stateflow チャートで最後のタイム ステップ以降の、データの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジを検出

R2021b 以降

説明

tf = crossing(expression) は、次の場合に 1 (true) を返します。

  • expression の前の値が正で、現在の値がゼロまたは負である。

  • expression の前の値がゼロで、現在の値が非ゼロである。

  • expression の前の値が負で、現在の値がゼロまたは正である。

それ以外の場合、演算子は 0 (false) を返します。expression の値が 3 つの連続するタイム ステップで正→ゼロ→負、または負→ゼロ→正に変化する場合、expression の値が 0 になると演算子は単一エッジを検出します。

引数 expression は次のとおりです。

  • スカラー値の式である必要がある

  • チャートの入力データ、定数、調整不可能なパラメーター、ローカルの連続時間データ、および Simulink® ベースのステートのステート データを組み合わせることができる

  • スカラー変数、行列要素、構造体のフィールド、または構造体フィールドと行列要素の任意の有効な組み合わせの加算、減算および乗算を含むことができる

数字、または定数の整数になる式を使用して、行列の要素にインデックス付けします。

メモ

エッジ検出は、Simulink モデル内の Stateflow® チャートでのみサポートされます。

すべて展開する

入力データ signal の値がしきい値 2.5 を超えると、ステートから遷移します。

[crossing(signal-2.5)]

Stateflow chart that uses the crossing operator in a transition.

signal-2.5 の値がゼロになるか、符号が変わるときにエッジが検出されます。

ヒント

  • 演算子 crossing は、[トリガー タイプ]either に設定された Trigger (Simulink) ブロックの動作を模倣します。

  • ローカルの連続時間データ、および Simulink ベースのステートのステート データのエッジ検出は、遷移条件でのみサポートされます。

  • Atomic サブチャートでは、エッジ検出の式で使用するすべての入力データを、メイン チャートの入力データまたは調整不可能なパラメーターにマッピングします。これらの入力データを出力データ、ローカル データ、または調整可能なパラメーターにマッピングすると、意図しない動作が引き起こされる可能性があります。

バージョン履歴

R2021b で導入