自動車関連

14 自由度の車両モデルを使用して車両運動をモデル化します。

この例では、自動車のダブル ウィッシュボーン式フロント ホイール サスペンションを示します。このサスペンションは 2 つのプラットフォームに取り付けられ、それぞれのプラットフォームを独立して上下させることで、タイヤにかかる路面凹凸のシミュレーションを実行できます。ある路面凹凸の対について、シャーシの横揺れや上下振動を調べ、サスペンションのパラメーターを調整して最適なパフォーマンスを得ることができます。2 つのプラットフォームへの入力は、路面凹凸とその導関数です。プラットフォームには、プラットフォームの垂直位置を制御して入力路面凹凸を再現する PD コントローラーがあります。テスト用の路面凹凸の詳細については、Road Profiles Generator ブロックのダイアログの項を参照してください。

この例では、4 ポスト試験リグ上の乗用車をモデル化します。ポストは上下に動いて、道路を走行するときの車輪の垂直方向の動きを再現します。シミュレーションの結果とアニメーションは、試験リグからの運動の影響を受けた車体およびサスペンションの応答を示します。車体のロールとピッチを観察でき、また入力を変えることにより、ホイール ホップの頻度も特定できます。リンクの組み合わせを変えることにより、この車両モデルは、フロント サスペンションにさまざまなサスペンション タイプを使用するように構成できます。

この例には、自動車の独立サスペンション システムでよく使われる 3 つのタイプ、ダブル ウィッシュボーン、マクファーソン、プッシュロッドのテンプレートが含まれています。サスペンション システムに取り付けられたタイヤは、独立した上下動が可能なプラットフォームに据え付けられています。各プラットホームには、対象の路面凹凸をシミュレートできる PD コントローラーが備わっています。ある路面凹凸の対について、シャーシの横揺れや上下振動を調べ、サスペンションのパラメーターを調整して最適なパフォーマンスを得ることができます。