要件エディターでのテスト ケースの変更の追跡
この例では、要件エディターで Simulink Test テスト ケースの変更を追跡する方法について説明します。自動車のクルーズ コントロール システムのコントローラー モデルに関連付けられているテスト ケースに変更を加えます。要件にリンクされたテスト ケースに変更を加えた後、要件エディターで変更を追跡し、[トレーサビリティ マトリクス] ウィンドウを使用して変更の問題をクリアします。
テスト ファイルを開く
1.CruiseRequirementsExample
プロジェクトを開きます。
openProject("CruiseRequirementsExample");
2.[要件エディター] を開きます。[アプリ] タブの [検証、妥当性確認、テスト] で、[要件エディター] をクリックします。要件セット ファイル crs_req_func_spec.
を開きます。
3.テスト マネージャーを開きます。[アプリ] タブで、[Simulink Test] をクリックします。[テスト] タブで、[Simulink テスト マネージャー] をクリックします。
4.テスト マネージャーの tests
フォルダーから、DriverSwRequest_Tests.mldatx
テスト ファイルを開きます。
5.[テスト ブラウザー] ペインで、テスト ケースの階層を展開します。テスト ファイルには、crs_controller
モデルのいくつかの要件のテスト ケースが含まれています。Enable Button
テスト ケースは、要件 Enable Switch Detection (ID 1.6)
にリンクされています。同様に、Increment button hold
テスト ケースは、要件 Increment Long switch Detection (ID 1.8.2)
にリンクされています。
テスト ケースの変更
要件にリンクされたテスト ケースに変更を加えると、要件エディターの [リンク] セクションで対応するリンクが強調表示されます。次の手順に従ってテスト ケースに変更を加えます。
1.テスト マネージャーで、テスト ケース Enable Button
をクリックし、CUSTOM CRITERIA in the right pane.
を展開します。コードの最後の行で、 test.verifyTrue(all(compOut))
を test.verifyTrue(any(compOut)).
に変更します。
2.変更を保存します。
3.同様に、Increment button hold
テスト ケースをクリックし、SYSTEM UNDER TEST
セクションを展開します。SIMULATION SETTINGS AND RELEASE OVERRIDES
で、[終了時間] の値を選択して 20 に設定します。
4.変更を保存します。
5.要件エディターで、要件 1.6 をクリックします。[リンク] セクションで、変更されたテスト オブジェクトが赤色で示されます。
6.要件 1.6 は、変更されたテスト ケースにリンクしているため強調表示されています。要件 1.6 をクリックします。右側のペインの [リンク] セクションで、変更の問題がアイコンで示されます。
7.[リンク] でリンクを選択し、[変更情報] をクリックして変更の問題を表示します。
テスト ケースに関する変更の問題のクリア
[トレーサビリティ マトリクス] ウィンドウを使用して変更の問題をクリアするには、次のようにします。
1.[トレーサビリティ マトリクス] ウィンドウを開きます。[要件エディター] で、[トレーサビリティ マトリクス] をクリックします。
2.[トレーサビリティ マトリクス] ウィンドウで、[追加] をクリックします。[アーティファクトの選択] ダイアログで、[左] を crs_req_func_spec.slreqx
に、[上] を DriverSwRequest_Tests.mldatx
に設定します。次に、[マトリクスの生成] をクリックします。指定した要件セットが左で、テスト ケース ファイルが上になったトレーサビリティ マトリクスがウィンドウで生成されます。
3.リンクされていない項目および変更を特定するには、[欠損リンクの強調表示] をクリックし、[変更されたリンクを強調表示] と [変更されたリンクのみを表示] を選択します。
4.[フィルター パネル] ペインで、[セル]、[変更の追跡] の [変更の問題あり] をクリックします。マトリクスで変更の問題があるリンクに対応する行、列、およびセルが強調表示されます。
5.変更の問題をクリアするには、リンクを含むセルを選択し、[変更の問題をクリア] をクリックします。トレーサビリティ マトリクスは、HTML レポート、テーブル データを含む MATLAB 変数、または Excel スプレッドシートとしてエクスポートできます。詳細については、トレーサビリティ マトリクスのエクスポートを参照してください。