Advisor.removeExclusion

モデルまたは対象外指定ファイルから対象外指定を削除する

R2021a 以降

構文

Advisor.removeExclusion(modelName,filterType,entityIdentifier)

Advisor.removeExclusion(modelName,'object',exclusionObject)

説明

Advisor.removeExclusion(modelName,filterType,entityIdentifier) は、モデル内で、ブロック、サブシステム、Stateflow^® 要素のようなエンティティから対象外指定を削除します。対象外指定のタイプは filterType 引数で指定します。エンティティは entityIdentifier 引数で指定します。

すべての対象外指定をモデルまたは対象外指定ファイルからクリアするには、代わりに Advisor.clearExclusion を使用します。

Advisor.removeExclusion(modelName,'object',exclusionObject) は、対象外指定オブジェクトを使用して対象外指定を削除します。関数 Advisor.getExclusion を使用して対象外指定オブジェクトを取得できます。

すべての対象外指定をモデルまたは対象外指定ファイルからクリアするには、代わりに Advisor.clearExclusion を使用します。

入力引数

すべて折りたたむ

`modelName` — 対象外指定を削除するモデル
文字ベクトル | string

対象外指定を削除するモデル。文字ベクトルまたは string 配列として指定します。

データ型: char | string

`filterType` — 削除するエンティティ対象外指定のタイプ
`Block` | `BlockType` | `Subsystem` | `Library` | `MaskType` | ...

削除するエンティティ対象外指定のタイプ。次のいずれかの値として指定します。

値	説明
`Block`	Simulink^® ブロック
`BlockType`	特定の `BlockType` プロパティ値をもつブロック
`Subsystem`	サブシステム内のブロック
`Library`	ライブラリブロックのインスタンス
`MaskType`	特定の `MaskType` プロパティ値をもつブロックまたはサブシステム
`Stateflow`	Simulink 内の Stateflow ブロック
`Chart`	Stateflow チャート内のすべてのエンティティ
`State`	Stateflow ステート
`Transition`	Stateflow 遷移
`Junction`	Stateflow ジャンクション
`GraphicalFunction`	Stateflow グラフィカル関数
`MatlabFunction`	Stateflow MATLAB^® 関数
`SimulinkFunction`	Stateflow Simulink 関数
`TruthTable`	Stateflow 真理値表
`SimulinkBasedState`	Stateflow の Simulink ベースのステート

例: Advisor.removeExclusion('mymodel', 'Block', 'mymodel/Constant')

データ型: char | string

`entityIdentifier` — 削除するエンティティ対象外指定の識別子
`BlockType` 値 | `MaskType` 値 | パス名

削除するエンティティ対象外指定の識別子。BlockType プロパティ値、MaskType プロパティ値、またはパス名として指定します。

引数 filterType の指定値に応じて以下のようになります。

BlockType を指定した場合、BlockType 値を指定します。
関数 gcb および get_param を使用して、現在選択されているブロックおよびブロックタイプを取得できます。以下に例を示します。
```
myblock = gcb;
blockType = get_param(myblock,'BlockType');
Advisor.removeExclusion('mymodel','BlockType',blockType);
```
MaskType を指定した場合、MaskType 値を指定します。
関数 gcb および get_param を使用して、現在選択されているエンティティおよびマスクタイプを取得できます。以下に例を示します。
```
blockWithMask = gcb;
maskType = get_param(blockWithMask,'MaskType');
Advisor.removeExclusion('mymodel','MaskType',maskType);
```
他の filterType 引数値の場合、エンティティのパス名を指定します。
関数 gcb を使用して、エンティティのパス名を取得できます。以下に例を示します。
```
myblock = gcb;
Advisor.removeExclusion('mymodel','Block',myblock)
```

例: Advisor.removeExclusion('mymodel', 'Block', 'mymodel/Constant')

データ型: char | string

`exclusionObject` — 削除する対象外指定
対象外指定オブジェクト `AdvisorFilterSpecification`

削除する対象外指定。対象外指定オブジェクト AdvisorFilterSpecification として指定します。Advisor.removeExclusion は対象外指定オブジェクトを使用して、タイプと識別子を判別します。

対象外指定オブジェクトを取得するには、関数 Advisor.getExclusion を使用します。

exclusions = Advisor.getExclusion('mymodel'); 
Advisor.removeExclusion('mymodel', 'object', exclusions(1));

例: Advisor.removeExclusion('mymodel', 'object', exclusions(1));

代替機能

モデルアドバイザーの対象外指定エディター

モデルアドバイザーの対象外指定エディターを使用して対象外指定を削除することもできます。モデルのモデルアドバイザーの対象外指定エディターを開くには、Simulink キャンバスを右クリックするか、エンティティを右クリックし、[モデルアドバイザー]、[モデルアドバイザーの対象外指定エディターを開く] を選択します。[モデルアドバイザーの対象外指定エディター] ダイアログボックスで、削除する対象外指定を選択し、[対象外指定行を削除します] ボタンをクリックします。詳細については、モデルアドバイザーチェックの解析対象からのブロックの除外を参照してください。