Main Content

プロファイラー レポートにおける合計時間と自己時間の理解

Simulink® プロファイラーは、モデルのコンポーネントのパフォーマンスとそのシミュレーション段階を表示します。[プロファイラー レポート] ペインの各行は、以下の情報を表します。

  • Path

  • 時間プロット (濃い帯 = 自己時間)

  • 合計時間 (秒)

  • 自己時間 (秒)

  • 呼び出し数

モデルのパフォーマンスを示す 1 つの指標は、ブロックが呼び出された回数と、各呼び出しにかかった時間の組み合わせです。階層構造のどのレベルにあるモデル コンポーネントでも、その合計実行時間のうち、自己を構成するブロックの実行にかかった時間と、自己の実行にかかった時間 (自己時間) を知ることは役に立ちます。

[合計時間 (秒)] の情報は、現在のモデル内で実行するには計算量が多いサブシステムまたは参照モデルを特定するために使用します。通常、サブシステムやモデル参照は物理モデルやアルゴリズムなどの上位の概念エンティティに対応するため、モデルのどのコンポーネントが全体のパフォーマンスを低速化しているかを特定できます。

以下の図は、sldemo_fuelsys_dd モデルの [プロファイラー レポート] ペインの一部を示しています。

  1. まず、Engine Gas Dynamics サブシステムの階層を再帰的に展開します。Throttle サブシステムで、赤色で強調表示されたその構成要素 (threshold=0.5 から Sonic Flow まで) の合計時間をカウントします。それらの実行時間の合計と、Throttle ブロックの自己時間が Throttle ブロックの合計時間であることを確認します。これは黄色で示されています。

  2. 階層の Throttle 行を折りたたみます。Throttle & Manifold サブシステム (黄色で強調表示) について前の手順を繰り返し行います。さらに、Engine Gas Dynamics サブシステムについても行います。

参考